私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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閑話 ~箸休めにどうぞ~

ドレイクの1週間異世界旅行 14 (~挨拶と苦情~)

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 「貴殿が、ドレイク殿で間違えないか?私達は前中央皇帝の息子で、そちらにいるジークの兄だ。以後お見知り置き願う」
「私はドレイク。≪安息の島≫の使者で、東のは皇帝の孫だ。しかし、申し訳無いが私自身、貴族の礼儀を知らなく。もしかしたら、失礼を働く可能性がある。すまないがよろしくたのむ」
「では、こちらの馬車で移動いたします」
 整列した1番左の男性が話しかけ、その後ろに控えていたお着きの方がドレイクに近付き馬車まで案内する。その際、少しだけ顔を歪ませた。どうやらドレイクから酒の匂いをかぎ分けたらしい。
 しかも、マントのフード部分からしたことも分かったのか、首を僅かに傾け直ぐに元の無表情に変わる。それに内心苦笑してからマントを外す事にした。
 悪臭を振り撒くマントのまま馬車に乗るのは気が引けた。
 マントを外す前、顔に骨マスクを付け顔を隠した。実は≪安息の島≫から出た時太陽にあたった部分が酷く齧れたのだ。お祖父様に聞いたところ、闇系の種族は成人(この世界では18から)を迎えないと防御機能が皆無らしい。なので、日に当たる場所に出た際は、マスクやフード付きのマントを着ることが常識とのこと。
 因みに、≪安息の島≫などには種族関係無く住みやすい環境下にある為、気にしなくて良いらしい。気を付けないと。


 なので骨マスクを付けた後マントを脱いだ。下からは祖国の皇室専用の軍服が顕になり、周りからどよめきが起きる。そしてマントを腕に掛けながら疑問を投げ付けた。

「すまないがこの国の入国の際、貴族専用の門では列に並ぶ者に対して、自国の貴族は横柄な態度や恫喝し、列を乱す行為は認可されているのか?またすれ違いざま、相手に対して罵声を浴びせた後に、唾を吐き付ける行為も認可されているのか?」

 辺りから音が消えた。それはそうなるだろう。身分を隠していたとしても、人様に向かって唾を吐き掛けるのだから。
 この世界でも人としてどうかしてると考えられているらしい。
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