私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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閑話 ~箸休めにどうぞ~

ドレイクの1週間異世界旅行 12 (~売られたものは倍に返すが礼儀~)

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 ※ ここからは、ドレイク視点になります。


 ドレイク視点

 俺はあることに気付き項垂れていた。それは自身の魔力属性質上、着たまま唾の付いたマントを綺麗に洗浄出来ない。また出来たとしてもそれは、お祖母様から頂いたマントを消滅するため出来ない。
 お祖母様に心の中で詫び、仕方なくそのままにした。
 人々の朝の往来や城下町の風景を楽しむ。まぁ、先程の貴族の唾吐き暴挙を見ていた人々が、同情の眼でこちらを見られているが知らない相手、しかも貴族に関係するとこなので、皆関わりを持たないようにしている。
 どうやら、今回絡んできたあのオッサンは、どこぞの有力貴族なのだそう。確認の為、俺の相手をしている門番さんがコソッと教えてくれた。
 歴史的には50年前に出来た、そこまで古くはない伯爵貴族で、特産品は魔鉱石。その領地は最近になって、魔鉱石が取れる小さめの山を発見し、財を成しているらしい。
 まぁ、取れる量はそれほど多くない。取れたとしても、品質は最低ランクがゴロゴロ出ていて、時々忘れた時に中ランクが出てくるそうだ。噂では、もって後10年前後だそう。採掘場の休息日をもうけなかったため枯れたのだろう。
 この世界では、鉱山や採掘場はある程度取ると、≪休息の年≫と呼ばれる鉱石の質が悪くなる年があり、数年休ませるとまた採掘できたり、質が戻ったりするそうだ。
 ≪休息の時≫それを怠ると採掘できなくなるのだとか。
 なので、あのオッサンの領地は今は徐々に衰退しているが、税収は増えている。家のレベルを下げたくないのだろう。
 何かあるのではと思い、諜報員を領地に飛ばした。

 実はこの国に来る前、お祖父様から譲渡されドレイク専属【陰蝶いんちょう】という魔甲虫を使役した。今は、ドレイク専用の待機場にいるので、テイマー専用入り口を服の袖から開き3方向に飛ばす。
 ひとつはあのオッサンのいる住まいに、もうひとつはオッサンの領地に最後は1匹だけをドレイクの側にいる。オマケに子蜘蛛もついでに領地に行った。そのオマケに、人型になれる蜘蛛にお金をかなり多めに渡し、珍しい物や食品・酒などを購入して来るように指示した。


 さてさて、どうなることやら......
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