私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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閑話 ~箸休めにどうぞ~

ドレイクの1週間異世界旅行 6 (~家族からの初めてのプレゼント~)

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 1日と短い期間ではあったが、とても充実した日になった。
 出立前お祖母様に、泣かれたがなんとか説得し出発した。
 その際、「これだけは持って行って欲しい」とお祖母様に言われ、側にいた御付きの方が、大小2つの箱が置かれたトレーをドレイクの目の前に差し出した。
 箱にはそれぞれこの国の紋章付きの黒い革箱で、「開けて大丈夫か」訪ねると「是非付けている所を見たい」と祖父母に言われた。

 小さな箱には、クッションと2種類の太い指輪の様なイヤーカフが、横に並んで入っていた。
 1つは立体的な竜が彫刻され周りをチェーンで繋がれたイヤーカフ。もう1つは六星と天秤が彫刻されたイヤーカフだった。
 最初は、かなり重いのではないかと身構えて付けたが、さほど重くはなかった。
 もう1つの大きな箱には、この国の紋章が大きく描かれ、周りを細かい彫刻と紫色の水晶が付いた太い腕輪が入っていた。こちらも見掛けに反してかなり軽く、少し緩く作られていた。
 イヤーカフと腕輪を身に付け、祖父母に目を向けるとまた泣かれた。「やっと家族になれた」と「用意していて良かった」と言いながら抱き締められた。


 ようやく落ち着いたらしい、祖父母様は笑って見送られた。ドラゴンの姿になったドレイクは上空を1、2回回旋した後中央大陸へ向かった。



 後で知ったのだがこの世界では、数多くの種族がおり、他の種族と交わったり同種と交わったりするので、生まれると姿が違ったり変わる者もいるらしい。なので家族や家族になった者、養子に迎えた者に装飾品を与える習慣がある。目に見える家族の証らしい。
 アカシックレコード・ミニに記載されていた。 多分この世界の常識過ぎて語られなかったのだろう。

 それでも、嬉しく思うドレイクだった。
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