私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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閑話 ~箸休めにどうぞ~

ドレイクの1週間異世界旅行 5 (~語らい~)

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 息を飲む様に苦し気な顔をする陛下。それでも、ドレイクは話続けた。
「今は、島の管理者である"誕生"と"生命"の柱の竜候補と中央皇帝陛下の最後のお子と共に暮らしています。お子は現在、島の環境時間内におりますので、しばらくは島外することは出来ません。また、俺も環境時間内にいたので今の16才になり、この国に来ました。理由は"平穏"と"安らかな眠り"の柱の継承と中央大陸に行き、中央皇帝陛下にお子の事を説明する使者として、この地に来ました」

 数分間沈黙の後、溜め息を付き陛下は話し始めた。
「あい。分かった。それでは5日後の夜にまた来なさい。それまでに、各国の五皇と挨拶と話し合いをして来なさい。こちらでも継承式の準備をしておくよ」
「ありがとうございます」
「そんなに畏まりな。わし達は、家族なのだから。......すまんな。迎えに行くことが出来なくて......そして、立派に成長してくれて、ありがとう。......逢いに来てくれてありがとう」
 皇帝陛下は"家族"の辺りなら耐えられなくなったのか、強く抱き締めながら頭を優しく撫でられていた。どうやら泣いているのだろ。声が震えていた。周りにいる近衛兵達も感動の再開で涙していた。
 そして、ドレイク自身も気付けば涙を流していた。魂は別世界の物だが体はこの世界の物だからなのか、それとも久々に家族の情に触れたからなのかは分からない......
 ただ、この世界に確実な≪縁≫が出来た。実家とも呼べる場所が出来た。そして、家族と呼べる人達が出来たことで、前世への悔恨が薄らいだみたいだ。



 この後、皇帝陛下お祖父様と宮廷の談話室にて談笑した。しばらくすると、寝室から出て来た后陛下お祖母様とも話し合った。それはとても穏やかな1日になった。
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