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閑話 ~箸休めにどうぞ~
ドレイクの1週間異世界旅行(~旅立ち~)
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※ 少し長めです。また、この話は別行動をとったドレイクの視点です。
今日、俺は16才になった。今島の外に出れば前世からの俺の念願が叶うのだ。
少し後ろ髪を引かれるがな。それにジークの存在が1番厄介だ。何処で覚えたかいつも邪魔ばかりする。しかし、これを逃せば後がない。
ため息を付き、彼はベッドから出て支度を始める。
いつものルーティンで、真夜中のランニングを始めると、隠密機動部隊のシノとサラと宵部隊の1部が並走する。
「主様おはようございます。朝の報告ですが、特に異常はなかったです。そして、本日の予定は?」
人化できるサラがドレイクに尋ねる。これも毎日の日課だ。しかし今回は少し違う。
「前から言っていたが、今日から1週間程留守にする。俺の留守中は魔物達の活発化するはずだ。その為、宵部隊と陽炎部隊はこのまま警備を強化。また、罠の設置を許可する。仲間に注意喚起と森の精霊王に謁見し、情報を共有して欲しい。君達みたいにこの場所を訪ねる者を迎え入れる方針でいる。その際誘導を頼みたい」
≪≪≪「了解」≫≫≫
「また、サラとモミジは俺に付いて来てくれ」
≪「了解」≫
「以上の方針で俺のいない1週間と数日のズレが可能性があるかもしれないので、俺が帰るまでこの日程で頼む」
≪≪≪≪「了解!!」≫≫≫≫
報告会と日程確認が終わり解散する。シャワーを浴びてから浴槽に体を沈める。今日でこの生活ともしばらくお別れだが、やるべき事を終わらせておくことが先決。
気合いを入れ風呂から上がり着替える。
現在時刻午前2時静かに旅行の準備に取りかかる。と言っても服とマント、食料と武器、消耗品などをマジックバッグに詰め、こちらで使わない皮や羽や魔石なども入れる。何処かで売り路銀やいつかレインと外で暮らす時の備蓄にするのだ。
お土産でも良いかもしれない。酒類なんかも買っとけば何かに使えそうだ。
そう思いながら、旅に想いを馳せるのだった。
レインを見に彼女の部屋の扉を開けると、寝息をたてながら眠るレインとジークがいた。ジークの首根っこを引っ捕まえて元の場所に戻す。コイツ......
少しだけ殺気が漏れたらしいビクッとするジークに少しだけ溜飲が下がった。
コイツは誂うのが好きだが、本気で怒られる事をすればやらなくなる。一応賢い子なのだ。一応......
レインの寝顔を見てから頬にキスをしておく。そして、錬金術で作った指輪を中指にする。目印の為だ。
頭を優しく撫で後ろ髪を引かれながら外に出る。
そして、サラとモミジと合流し鍵を手にすると扉が出現した。
この扉の先にまだ見ぬ異世界がある。そう思うとワクワクする。早速扉を通ったのだった。
今日、俺は16才になった。今島の外に出れば前世からの俺の念願が叶うのだ。
少し後ろ髪を引かれるがな。それにジークの存在が1番厄介だ。何処で覚えたかいつも邪魔ばかりする。しかし、これを逃せば後がない。
ため息を付き、彼はベッドから出て支度を始める。
いつものルーティンで、真夜中のランニングを始めると、隠密機動部隊のシノとサラと宵部隊の1部が並走する。
「主様おはようございます。朝の報告ですが、特に異常はなかったです。そして、本日の予定は?」
人化できるサラがドレイクに尋ねる。これも毎日の日課だ。しかし今回は少し違う。
「前から言っていたが、今日から1週間程留守にする。俺の留守中は魔物達の活発化するはずだ。その為、宵部隊と陽炎部隊はこのまま警備を強化。また、罠の設置を許可する。仲間に注意喚起と森の精霊王に謁見し、情報を共有して欲しい。君達みたいにこの場所を訪ねる者を迎え入れる方針でいる。その際誘導を頼みたい」
≪≪≪「了解」≫≫≫
「また、サラとモミジは俺に付いて来てくれ」
≪「了解」≫
「以上の方針で俺のいない1週間と数日のズレが可能性があるかもしれないので、俺が帰るまでこの日程で頼む」
≪≪≪≪「了解!!」≫≫≫≫
報告会と日程確認が終わり解散する。シャワーを浴びてから浴槽に体を沈める。今日でこの生活ともしばらくお別れだが、やるべき事を終わらせておくことが先決。
気合いを入れ風呂から上がり着替える。
現在時刻午前2時静かに旅行の準備に取りかかる。と言っても服とマント、食料と武器、消耗品などをマジックバッグに詰め、こちらで使わない皮や羽や魔石なども入れる。何処かで売り路銀やいつかレインと外で暮らす時の備蓄にするのだ。
お土産でも良いかもしれない。酒類なんかも買っとけば何かに使えそうだ。
そう思いながら、旅に想いを馳せるのだった。
レインを見に彼女の部屋の扉を開けると、寝息をたてながら眠るレインとジークがいた。ジークの首根っこを引っ捕まえて元の場所に戻す。コイツ......
少しだけ殺気が漏れたらしいビクッとするジークに少しだけ溜飲が下がった。
コイツは誂うのが好きだが、本気で怒られる事をすればやらなくなる。一応賢い子なのだ。一応......
レインの寝顔を見てから頬にキスをしておく。そして、錬金術で作った指輪を中指にする。目印の為だ。
頭を優しく撫で後ろ髪を引かれながら外に出る。
そして、サラとモミジと合流し鍵を手にすると扉が出現した。
この扉の先にまだ見ぬ異世界がある。そう思うとワクワクする。早速扉を通ったのだった。
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