私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

文字の大きさ
上 下
118 / 158
2章 前編

束の間の日々(懐かしいと感じるほど遠い場所 ~故郷に思いを馳せて~ )

しおりを挟む
 我が家の肉事情が落ち着きを取り戻してから2日後。
 家の方で2週間前から建築が進められている。なぜなら【ドールアニマル】達を種類後とに分け、家畜(?)小屋を建設している最中だからだ。
 スライム牧場の隣のスペースを使うことにした。仲が良いのか時々一緒に遊んでいる姿を見ていたので、隣に住んでもらうことにした。


 一方レインは、今回ある種を入手したので植えることにした。小さな鉢に軽石を敷き詰め、その上に腐葉土と畑の土を混ぜたものを入れた。そして、指を土に指して穴を作りその中に種を植えた。それをもう1つ用意し違う種を植えた。鉢の中に小さな立て札を刺して文字を書く。
 早く育てばいいなと思い。サリー達の元へ運んだ。そこでは、【ドライアド】と【ドリアード】の草木や花なんかも埋まっていた。
 そして、近くには養蜂箱があり蜜蜂達がせっせと蜜を運んでいた。

「あら?珍しいですね。どうしたのかしら?」
「植木鉢だ!どうしたの?レイン?」
 【ドライアド】のサリーと【ドリアード】のライラが尋ねて来た。意気揚々と笑みを浮かべながら話すレインはどこか懐かしそうだ。
「これは、私が前いた場所の植物だよ。最近【星屑の砂丘】のレアアイテムを鑑定していたんだよね。そしたらその中に【トレジャーボックス】があって、ボックスの中身が自分の知っている植物の種だったから、植えてみたんだよ」
 どこか懐かしそうに話すレインを優しい眼差しで見守るサリー達。


 この世界に来た日あの日からもう13ヶ月経った。気付いたらレインは11才になる。ドレイクは"約束の時"の16才なった。
 今から3日前の朝ことだ。起きた際、机の上に置き手紙を残し島から旅立った。
 内容は≪1週間程留守にする。早めに終われば早めに帰ってくる。P.S. ジークはレインにちょっかいをかけるな!!≫と書いてあった。

 多分ホームシックに似ているのだろう。ずっと側にいたドレイクが居なくなってしまったことで、かなり寂しくなってしまったのだ。
 今まで意識していなかったが、前の世界故郷の風景が観たくなったのだ。
 行くことは叶わないが、今は作り出すことは出来るだろう。今植えた種なら後数日で立派な木や花になるだろう。そこからまた増やせば良いだけだ。
 何年何百年掛かるかは分からないが、多分大丈夫だろう。
 そう思いながら、サリー達と話に花を咲かせるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ここは貴方の国ではありませんよ

水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。 厄介ごとが多いですね。 裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。 ※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい

エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。 だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい 一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。

異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた

甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。 降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。 森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。 その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。 協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

辺境の街で雑貨店を営む錬金術士少女ノヴァ ~魔力0の捨てられ少女はかわいいモフモフ聖獣とともにこの地では珍しい錬金術で幸せをつかみ取ります~

あきさけ
ファンタジー
とある平民の少女は四歳のときに受けた魔力検査で魔力なしと判定されてしまう。 その結果、森の奥深くに捨てられてしまった少女だが、獣に襲われる寸前、聖獣フラッシュリンクスに助けられ一命を取り留める。 その後、フラッシュリンクスに引き取られた少女はノヴァと名付けられた。 さらに、幼いフラッシュリンクスの子と従魔契約を果たし、その眠っていた才能を開花させた。 様々な属性の魔法が使えるようになったノヴァだったが、その中でもとりわけ珍しかったのが、素材の声を聞き取り、それに応えて別のものに作り替える〝錬金術〟の素養。 ノヴァを助けたフラッシュリンクスは母となり、その才能を育て上げ、人の社会でも一人前になれるようノヴァを導きともに暮らしていく。 そして、旅立ちの日。 母フラッシュリンクスから一人前と見なされたノヴァは、姉妹のように育った末っ子のフラッシュリンクス『シシ』とともに新米錬金術士として辺境の街へと足を踏み入れることとなる。 まだ六歳という幼さで。 ※この小説はカクヨム様、アルファポリス様で連載中です。  上記サイト以外では連載しておりません。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです

かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。 強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。 これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

処理中です...