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2章 前編
束の間の日々(森の掃除屋は伊達ではない。※グロ注意※)
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※ 長めです。また、大変グロいので注意お願いします。
獲物の解体を食肉解体部隊に任せ、レインはドレイク達のいる狩り場に来た。来る際に「絶対、木の上から来ること」と約束されていたので木々を伝い上から行く。
そこで見たものはミノタウロスが暴れ回り、その頭上でドレイクとスパイダー達が縦横無尽に行き来している。何体かは首を落とされ木の上から吊るされている。
蹂躙とはまさにこの事ではないだろうか?地に伏せたミノタウロスを何匹かのスパイダーが吊し上げている。そして、何匹かのミノタウロスは、生きたまま上に引き抜かれ、暴れに暴れて首を切り落とされても、しばらく暴れて気付いた時には事切れている。
元は森の掃除屋として、森の精霊王の元活動していたらしい。
あんな風に狩りをしていたのだろうか?自分じゃなくて良かったと考えるレインだった。
それが全滅するまで続いた。全てが終わる頃には、木の上から何かの肉が血を滴らせながら釣り下がっている。
まさに地獄絵図だった。
少しだけ気が遠くなりそうになりながらも、ドレイクに声をかける。
「おっ、お疲れさまです」
「うん?あっ!レイン来てたのか?......大丈夫か?顔が真っ青だが」
≪貴方達のせいです!!≫とも言えずに言葉を濁す事にした。
「まぁね。大丈夫だよ。それにしてもかなり仕留めたね」
「そうなんだよな。最近やけに魔物の行動が活発になってきているそうだ。シノに聞いた。シノって言うのは、俺の肩にいつも乗ってるこいつの事で、最近新しく部隊を作ったんだよ。隠密機動部隊総隊長補佐をしている。隊長はサラって言うやつに任せてる」
結構、隠密機動部隊を駆使してドレイクでカバー出来ない場所を警備をしているそうだ。
「へぇ。そうなんだ。ちなみに狩りの部隊の名前は?」
「うん?ジビエ隊だな。運搬長と誘導長、それから仕掛け技師なんかも作った。まぁ、仕掛け技師だけは隠密機動部隊が指揮してやっているから、実質は運搬長、誘導長とその部下が狩りをしている感じだ」
少しだけ難しいがなんとか付いてきている。
詳しく聞くと基本は誘導長とその部下が獲物を目的地まで誘導し、合同で攻撃した後、運搬長とその部下が食肉解体部隊に届けるという流れだそう。また、合同攻撃に関して指揮は、基本ドレイクもしくは隠密機動部隊が行い、どちらもいない場合の動きを現在練習しているのだとか。
隠密機動部隊はドレイクの直属の幹部として日々鍛えているらしい。
お疲れ様です。
補足だが、戦闘(武器や防具、防衛等)メインがドレイクで、後方支援(薬や魔道具、食料など)がレインと粗方決まっている。なので、それに合わせて幹部達も決まっている。大分役割がハッキリして来たように感じる。今日この頃。
獲物の解体を食肉解体部隊に任せ、レインはドレイク達のいる狩り場に来た。来る際に「絶対、木の上から来ること」と約束されていたので木々を伝い上から行く。
そこで見たものはミノタウロスが暴れ回り、その頭上でドレイクとスパイダー達が縦横無尽に行き来している。何体かは首を落とされ木の上から吊るされている。
蹂躙とはまさにこの事ではないだろうか?地に伏せたミノタウロスを何匹かのスパイダーが吊し上げている。そして、何匹かのミノタウロスは、生きたまま上に引き抜かれ、暴れに暴れて首を切り落とされても、しばらく暴れて気付いた時には事切れている。
元は森の掃除屋として、森の精霊王の元活動していたらしい。
あんな風に狩りをしていたのだろうか?自分じゃなくて良かったと考えるレインだった。
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少しだけ気が遠くなりそうになりながらも、ドレイクに声をかける。
「おっ、お疲れさまです」
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「まぁね。大丈夫だよ。それにしてもかなり仕留めたね」
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結構、隠密機動部隊を駆使してドレイクでカバー出来ない場所を警備をしているそうだ。
「へぇ。そうなんだ。ちなみに狩りの部隊の名前は?」
「うん?ジビエ隊だな。運搬長と誘導長、それから仕掛け技師なんかも作った。まぁ、仕掛け技師だけは隠密機動部隊が指揮してやっているから、実質は運搬長、誘導長とその部下が狩りをしている感じだ」
少しだけ難しいがなんとか付いてきている。
詳しく聞くと基本は誘導長とその部下が獲物を目的地まで誘導し、合同で攻撃した後、運搬長とその部下が食肉解体部隊に届けるという流れだそう。また、合同攻撃に関して指揮は、基本ドレイクもしくは隠密機動部隊が行い、どちらもいない場合の動きを現在練習しているのだとか。
隠密機動部隊はドレイクの直属の幹部として日々鍛えているらしい。
お疲れ様です。
補足だが、戦闘(武器や防具、防衛等)メインがドレイクで、後方支援(薬や魔道具、食料など)がレインと粗方決まっている。なので、それに合わせて幹部達も決まっている。大分役割がハッキリして来たように感じる。今日この頃。
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