私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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2章 前編

動き出した世界( 4 ~中央皇帝の皇帝の中庭にて~)

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 ※ 次からは元の視点に戻ります。


 その話をすると、妻は嬉しそうに泣き息子達は安堵した。安息の地が正常に戻ると言うことは、春が正常に戻ると言うこと。
 収穫物の増量や新たな芽吹き、そして苦しんでいった先祖達を神の身元まで逝くことが出来るようになるのだ。喜ばすにはいられない。



 しばらくして、妻は泣き止み嬉しそうに息子達の話をする。平和な世になるだろう。そう思い紅茶を啜る。
 すると、地面が揺れだした。何事かと思い辺りを見渡す。ぬっと顔を出したのは、地のドラゴン達で、それに続くように空には無数のドラゴン達が集まり歌を歌い出した。
 その歌を聞き妻はハッとしてからまた泣き出した。オロオロする私と息子達に訳を話してくれた。
「昔、貴方達を産んだ際......ドラゴン達は......今日みたいに歌を歌ったのよ......と言うことは......あの子は生きていると言うことで......そして今日......この瞬間に生まれたんだわ」
 本格的に、泣き出してしまった妻と感動で涙眼になる私と息子達は、今日と言う日を忘れないために細やかなパーティーを開いた。

 妻達は早く会いたいと言っていたので早速、私にしか出来ない仕事などを終わらせた。息子達も公務や日程の調整をして、なんとか3週間後に安息の地に向けて飛び立った。
 もちろん、私だって早く会いたいのだ。今回はかなり頑張った。


 まだ見ぬ。子に想いを馳せながら空を皆で飛ぶ。最近動いていなかったが安息の地に向けて翼は軽やかに動く。
 早く我が子に会いたい一心で......
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