私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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閑話 ~箸休めにどうぞ~

異質な蜘蛛達 2 (その蜘蛛変わり者につき)※グロ注意

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 堕天魔人とは、天界で定められた法の1番軽い刑の事だ。と言っても、2段階しかない内の刑なので、重いことには変わらない。
 刑が今執行された時点で、分かっていることは人化した際、顔に煙の様な曲線の黒い入れ墨が入る事と、森の精霊王に面会が制限されることだった。
 本来の私の役目が、森の精霊王管理者庭師掃除係という立ち位置なので、時々掃除がてら報告に来ていた。
 そんな私は堕ちたのだ。産まれて数日後に堕ちた私は、精霊王の御わす庭の動植物から晴れモノ扱いを受けている。普段は気配を消しているのであまり気付かれない。が、どうしても森の精霊王に面会しなければならない時は、夜にこっそりと静かに会うようにしている。仲間にも出来るだけ関わらないようにもしている。寂しいがこれ以上はどうしても、堕天魔人私自身が許さないのだ。
 正直に言うと、半分世界から呪われているのだ。意図して殺った訳ではなくとも死体を食べて処理してしまったから、世界が私に呪いを与えたのだ。受け入れるしかない。それに、あの時そうしなければ他の蜘蛛達仲間達が弔えなかったので後悔はない。
 一応、この世界は慈悲を与えてくれた。
 本来なら確実に惡魔に堕ちていた所を、惡魔の前の段階の堕天で止めて下さったのだから。
 堕天に堕ちたものは、本来なら堕ちるはずのなかったもの、そうするしか方法がなかったもの達への軽い罰。
 改心すれば印は消えずとも全うに生きれる。

 惡魔に堕ちたものは、なるべくしてなったもの達で救いようがなく、また虐殺・愉快犯等に手を染めたもの達の末路だ。
 死ぬことも飢えることもなく、終りは魂の消滅のみ。廻ることも生まれ変わることも出来ない。寂しい最期を迎える。

 出来ることならば、これ以上は堕ちないことを願うのみ。もし堕ちたとしても、誰かを護るために堕ちたのなら本望だ。そうならないことを願う。
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