私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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2章 前編

星の砂丘にて(解放と弊害)

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※少し長目

 長達の弔いから数日経過した夜。
 レインは今、ウィンドウを開いて確認している。

【星屑の砂丘】がアンロック可能になりました。
アンロックしますか?Yes or No

と表記されている。迷わずにYesを押す。すると、砂時計が出てきてその下の方に≪03:30:00≫と表記された。多分アンロックまでの時間なのだろう。

 どんどん数字が減っていく。そしてレインは待つ間に活動限界に到達したらしい。目を開けていられなくなった。
 ドレイクの為に、書き置きを置いておく。
 内容は〖21:50 ただいま、≪星屑の砂丘≫をアンロック中。気を付けて03:30:00〗と書いた。眠くて多少変なったかもだが起きてられないので寝た。



ドレイク視点

 目が覚めた。よく寝た。と言っても真夜中だが。取り敢えずトレーニングをする為、寝間着を脱いで着替える。
 洗面所で顔を洗い、1階に降りるとテーブルの上に紙が置いてあった。

〖21:50  ただいま、≪ーーーの山九さんきゅう≫をアンロク中。ーを付けて  03:30:00〗

 ミミズが走った様な文字だがなんとか読めた。多分眠い中、寝ながらに近い状態で書いたのだろう。
 この世界の文字はローマ字を崩した様な文字で、基本的には地球と同じだ。数字に至っては普通だし。漢字とか無い分かなり書きやすいが読みにくい。日本人の弊害かもしれないが。結構苦戦する。

 取り敢えず、読めた所から推測するに"アンロク"が"アンロック"と考えて、"山九"と"付けて"が漢字で書かれていた。
 ≪何かをアンロックしたので、用心の為気を付けてくれ≫と言うことかな?そして、数字は時間で、最初のは書いた時の時間。最後の時間は多分アンロック完了までの時間。
 書いた日付、当時の時間と完了時間はレインにとって癖のようなものだ。


 逆算するともうそろそろ何かあるのだろう。警戒していると辺りが揺れ始めた。地震か?そんなに激しくないが震度2ぐらいだろいか、しかし結構長く揺れている。
 レインはまだ寝ているのだろう。震度1、2ぐらいなら、今にも壊れそうな建物でない限り寝ている。この家は耐震性が有るし、なんとかなるだろう。

 揺れが収まると、テイムした仲間達が一斉に入って来た。蜂達に至っては、巣箱を持ち上げながら駆け付けている。
 どうやら、初めての強い揺れにパニックになったのだろう。そしてレインが起きてこないので、余計に心配したらしい。
 ここでも日本人の弊害が出た。
 取り敢えず、皆を宥めてから解散するのもどうかと思うので、暫く様子を見ることにした。


 仮眠を取りつつ、夜が明けてきた。
 早速、レインを叩き起こして状況説明と洒落込もうか。
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