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1章 後編
新たな≪仲間≫を求めて(整備、改築、出会いそして別れ)
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※少し長目
話し合いが終わり、レイン達は精霊王の計らいで、森から自分達の住んでいる平原まで送ってもらった。
今はスライム達の牧場地と池を掘るために、水源探索と地質調査をしている。ゲームでは場所を撰んだ後、池を設置したり家具類をレイアートしたりと、ほぼストレスフリーで作れた。
しかし、やはり現実問題は水源捜索が難しい。鑑定は表示すらしてもらえず、地質ばかり結果が出る有り様だ。
そこで活躍したのはドレイクがテイムした≪雫≫だった。雫は、スキルに水源探知(MAX)、水質探知(MAX)と浄化水生成(MAX)が備わっていたため、水源を自ら探し当て、そして浄化水を生成し住みやすくした。
ドレイクが褒めると雫は少しだけ膨らみ、背筋(?)を正して胸(?)を張った。多分だけどドヤ顔をしているのだろう。和む。取り敢えず、頭を撫でるレインでした。
池と岸を柵で囲むように作り、他のスライム達を雫と同じ場所に移動させた。本人(?)達も了承した。
また、シーソーや丸太で作った梯子渡しなどの遊び道具を、作り運動(?)させてみた。これがスライム達の間で流行しかなりの数が遊んでいた。
そして2日後、この平原にスライム牧場が爆誕した。
その次の日、少し遅れたが精霊王の言う通り、スパイダー系の魔甲虫が種族ごとに整列しこちらを見ている。ざっと数えると48匹ほどいる。
先ほど話し合った通りそれぞれ半々に分けた。念の為、各長に確認したところ大丈夫との事。
ただし、長に関しては居候として扱って欲しいとの事。何でも、長が来たのはこの島の正当な後継者を拝見しに来ただけとの事。
それにここだけの話し、各長達は残りの寿命が僅かで最期ぐらいは、仲間達の幸せな姿を見ながら余生を過ごしたいのだと。
素敵な老後だ。
彼らは話さないが多分無茶な闘い方をしたのだろう。何匹か足が数本ちぎれて、立っているだけでやっとと言える長が数体いる。仲間を護る為、自らを盾にしたのだろう。ほぼ気力で立ち続けている状況。
早急に長達の寝床を作った。ハンモックを数体分作り、長達の好きな場所に吊るしてもらう事にした。仲間達も協力しハンモックを作り上げる。
その後、他のスパイダーの住みかを作り、生活してもらっている。
長達は嬉しそうにハンモックに腰(?)を下ろしていたそうだ。長達はレイン達からは見えない位置にハンモックを取り付けているため、各スパイダーからの情報を頼りにしている。
気付けばレイン達がこの島に来て7ヶ月経っていた。レインの年齢が9才になっていた。
スパイダー達が住んでから2週間経過した。この日の早朝長達は旅立った。
スパイダー達に見送られながら。
長達の遺品は各スパイダー達に預けた。全てのスパイダーが遺品をレイン達に渡そうとしたが、偉大な長達の遺品はスパイダー達が持つ方がいいと考えたからだ。
ちなみに、スパイダーの遺骸から武器や防具を作ることは可能だ。しかし、やっぱり遺品はスパイダー達に任せた方がいいと考えた。
彼らの繁栄を近くで見守って欲しいと思ったからだ。
願わくば安らかな眠りを彼らの偉大な長達にありますように...…
スパイダーの長達の思いを受け継ぎながら今日も1日が始まる。
話し合いが終わり、レイン達は精霊王の計らいで、森から自分達の住んでいる平原まで送ってもらった。
今はスライム達の牧場地と池を掘るために、水源探索と地質調査をしている。ゲームでは場所を撰んだ後、池を設置したり家具類をレイアートしたりと、ほぼストレスフリーで作れた。
しかし、やはり現実問題は水源捜索が難しい。鑑定は表示すらしてもらえず、地質ばかり結果が出る有り様だ。
そこで活躍したのはドレイクがテイムした≪雫≫だった。雫は、スキルに水源探知(MAX)、水質探知(MAX)と浄化水生成(MAX)が備わっていたため、水源を自ら探し当て、そして浄化水を生成し住みやすくした。
ドレイクが褒めると雫は少しだけ膨らみ、背筋(?)を正して胸(?)を張った。多分だけどドヤ顔をしているのだろう。和む。取り敢えず、頭を撫でるレインでした。
池と岸を柵で囲むように作り、他のスライム達を雫と同じ場所に移動させた。本人(?)達も了承した。
また、シーソーや丸太で作った梯子渡しなどの遊び道具を、作り運動(?)させてみた。これがスライム達の間で流行しかなりの数が遊んでいた。
そして2日後、この平原にスライム牧場が爆誕した。
その次の日、少し遅れたが精霊王の言う通り、スパイダー系の魔甲虫が種族ごとに整列しこちらを見ている。ざっと数えると48匹ほどいる。
先ほど話し合った通りそれぞれ半々に分けた。念の為、各長に確認したところ大丈夫との事。
ただし、長に関しては居候として扱って欲しいとの事。何でも、長が来たのはこの島の正当な後継者を拝見しに来ただけとの事。
それにここだけの話し、各長達は残りの寿命が僅かで最期ぐらいは、仲間達の幸せな姿を見ながら余生を過ごしたいのだと。
素敵な老後だ。
彼らは話さないが多分無茶な闘い方をしたのだろう。何匹か足が数本ちぎれて、立っているだけでやっとと言える長が数体いる。仲間を護る為、自らを盾にしたのだろう。ほぼ気力で立ち続けている状況。
早急に長達の寝床を作った。ハンモックを数体分作り、長達の好きな場所に吊るしてもらう事にした。仲間達も協力しハンモックを作り上げる。
その後、他のスパイダーの住みかを作り、生活してもらっている。
長達は嬉しそうにハンモックに腰(?)を下ろしていたそうだ。長達はレイン達からは見えない位置にハンモックを取り付けているため、各スパイダーからの情報を頼りにしている。
気付けばレイン達がこの島に来て7ヶ月経っていた。レインの年齢が9才になっていた。
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スパイダー達に見送られながら。
長達の遺品は各スパイダー達に預けた。全てのスパイダーが遺品をレイン達に渡そうとしたが、偉大な長達の遺品はスパイダー達が持つ方がいいと考えたからだ。
ちなみに、スパイダーの遺骸から武器や防具を作ることは可能だ。しかし、やっぱり遺品はスパイダー達に任せた方がいいと考えた。
彼らの繁栄を近くで見守って欲しいと思ったからだ。
願わくば安らかな眠りを彼らの偉大な長達にありますように...…
スパイダーの長達の思いを受け継ぎながら今日も1日が始まる。
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