私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

文字の大きさ
上 下
89 / 158
1章 後編

新たな≪仲間≫を求めて(匂いがすれども、ミツからない)

しおりを挟む
レイン視点



 ドレイクと分かれて数時間、レイン達は小川の近くで仲間にする魔甲虫を探している。が、一向に見つからない。巣っぽいものや形跡があっても≪数日前までいました≫見たいな感じだし、中には大分前に≪引っ越しました≫といった感じの痕跡しか見付かっていない。
 念の為、先程作った浄化石を発動した状態で小川にばら撒いた。
 あの鼻に残る臭いも無くなり、口を被っていたマスクを取り外しても気分が悪くなることはなかった。
 これで作業に集中出来る。

 そう思っていた次期がレインにもありました。小川を下流に沿いながら、地面の浄化をしつつ魔甲虫を探したが見つからなかった。そして冒頭へ戻る。



 暫く探索していると甘い香りが辺りを漂い始めた。間違いなく"蜂蜜"の甘い香りだ。しかし蜂系の魔甲虫の姿は一向に見えないし、巣らしき物も無い。
 完全に手詰まり。御手上げ状態だ。そう思っていた時視界が拡がる。
 そこには中島のある広い湖になっていた。水は少しだけ濁り、最近までは清らかな水だったのだろう。その証拠に、中島の1本の大木と無数の花はまだ枯れてはいない。
 しかし、右端の方で【ゲルート】約6匹が何かを襲っている。
 取り敢えず、【ゲルート】を倒す事にした。

 【ゲルート】達を瞬殺すべく、使った技は≪聖域の薔薇ホーリーローズ≫。全体攻撃だが、害悪のあるもののみを攻撃し、こちらを警戒したものや怪我をしたもの達を癒す力がある。

 こちらに気が付いたらしい【ゲルート】達はレイン達目がけて襲いかかって来た。
 ある程度まで引き付けないと蜂達に当たるかもしれない。当たったとしてもダメージがないらしいが初めての魔法。どうなるのかわからないので、レイン達は後退しながら距離を取った。
 十分に距離を取ったレインは攻撃を始めた。

 名前の如く、地面から淡く光る薔薇の蔓が【ゲルート】達に絡み付いた。
【ゲルート】達彼らも蔓から逃れるために大量に分裂したが、その都度蔓が伸びて絡まった瞬間【ゲルート】を蒸発させた。悲鳴に近い蒸発音を残し【ゲルート】達は消滅した。後に残ったのは薔薇が咲き乱れた光景だけだった。

 初めて発動させた魔法ながら、簡単に【ゲルート】を葬った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

ここは貴方の国ではありませんよ

水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。 厄介ごとが多いですね。 裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。 ※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい

エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。 だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい 一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。

異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた

甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。 降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。 森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。 その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。 協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

辺境の街で雑貨店を営む錬金術士少女ノヴァ ~魔力0の捨てられ少女はかわいいモフモフ聖獣とともにこの地では珍しい錬金術で幸せをつかみ取ります~

あきさけ
ファンタジー
とある平民の少女は四歳のときに受けた魔力検査で魔力なしと判定されてしまう。 その結果、森の奥深くに捨てられてしまった少女だが、獣に襲われる寸前、聖獣フラッシュリンクスに助けられ一命を取り留める。 その後、フラッシュリンクスに引き取られた少女はノヴァと名付けられた。 さらに、幼いフラッシュリンクスの子と従魔契約を果たし、その眠っていた才能を開花させた。 様々な属性の魔法が使えるようになったノヴァだったが、その中でもとりわけ珍しかったのが、素材の声を聞き取り、それに応えて別のものに作り替える〝錬金術〟の素養。 ノヴァを助けたフラッシュリンクスは母となり、その才能を育て上げ、人の社会でも一人前になれるようノヴァを導きともに暮らしていく。 そして、旅立ちの日。 母フラッシュリンクスから一人前と見なされたノヴァは、姉妹のように育った末っ子のフラッシュリンクス『シシ』とともに新米錬金術士として辺境の街へと足を踏み入れることとなる。 まだ六歳という幼さで。 ※この小説はカクヨム様、アルファポリス様で連載中です。  上記サイト以外では連載しておりません。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

元捨て子の新米王子様、今日もお仕事頑張ります!

藤なごみ
ファンタジー
簡易説明 転生前も転生後も捨て子として育てられた少年が、大きく成長する物語です 詳細説明 生まれた直後に病院に遺棄されるという運命を背負った少年は、様々な境遇の子どもが集まった孤児院で成長していった。 そして孤児院を退寮後に働いていたのだが、本人が気が付かないうちに就寝中に病気で亡くなってしまいす。 そして再び少年が目を覚ますと、前世の記憶を持ったまま全く別の世界で新たな生を受ける事に。 しかし、ここでも再び少年は生後直ぐに遺棄される運命を辿って行く事になります。 赤ん坊となった少年は、果たして家族と再会する事が出来るのか。 色々な視点が出てきて読みにくいと思いますがご了承ください。 家族の絆、血のつながりのある絆、血のつながらない絆とかを書いて行く予定です。 ※小説家になろう様でも投稿しております

処理中です...