私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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1章 後編

新たな≪仲間≫を求めて(本来の力 ~別行動~)

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 ドレイクは下に降りるとドラゴンの姿のまま【ゴースト】と【レイス】彼らと対話ることにした。
「まずは自己紹介から。俺の名前はドレイク。種族は【スカルドラゴン】のクウォータードラゴンだ」
「............」
 どうやら声が出せないようだ。口だけがパクパクと動いている。もしかしたらしゃべっているが俺には聞こえないのだろうか。年期の差かしら。
 取り敢えず言葉を句切り、本題に入る。
「これから、君達を神の元まで連れて逝く。逝き方は簡単だ。お前達はどうしたい?」
 この話をして直ぐにある者は声を上げて泣き(聞こえない)、ある者は安堵している。どうやら、彼らはあの世あちらに逝きたいのだろう。そう考えながら、ドレイクは次の言葉を言った。
「次期"平穏"と"安らかな眠り"の竜が命ずる。目を閉じ行きたい場所を強く思い浮かべなさい」
 次第に彼らは目を閉じていく。その姿を最後の1人(?)になるまで待ち続けた。
「それでは"お休み"」
 "お休み"と言うと彼らは光の玉になった。それを見届けると、ドレイクは口を開け息を吸い込みだした。すると、光の玉達はドレイクの口の中に吸い込まれていく。ただし、何個かの光の玉は空へと登り、ある一定の高さで止まり流れ星の様に何処かへと四方に流れていった。多分まだ、身体が無事な【レイス】がいたのだろう。幸せになると良いな。




 多くの光の玉はドレイクの口の中に吸い込まれた。どうやら無事にあの世に送れたのだろう。
 これが本来の"平穏"と"安らかな眠り"の竜の役目だ。

 そもそも【スカルドラゴン】は魔物の骨や魂を食べて生活している。
 言い伝えでは【スカルドラゴン彼ら】の口の中は未練を残したもの達の最期の頼みの綱であり、奥はあの世に通じているという。
 また、【スカルドラゴン】は死者を運ぶ船だとされ、その船に乗りあの世を旅する物語があるそう。
 アカシックレコード・ミニにはその事も書かれてはいるが、基本は骨しか食べない。魂を食べるのは10月という短い期間のみだそう。その時に悪霊を呼び寄せてたくさん食べるらしい。常に魂を魔物の状態で食べる事が出来るのは柱の竜のみ。
 つまり、これが本当の【スカルドラゴン】の姿だ。
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