87 / 158
1章 後編
新たな≪仲間≫を求めて(本来の力 ~別行動~)
しおりを挟む
ドレイクは下に降りるとドラゴンの姿のまま【ゴースト】と【レイス】と対話ることにした。
「まずは自己紹介から。俺の名前はドレイク。種族は【スカルドラゴン】のクウォータードラゴンだ」
「............」
どうやら声が出せないようだ。口だけがパクパクと動いている。もしかしたらしゃべっているが俺には聞こえないのだろうか。年期の差かしら。
取り敢えず言葉を句切り、本題に入る。
「これから、君達を神の元まで連れて逝く。逝き方は簡単だ。お前達はどうしたい?」
この話をして直ぐにある者は声を上げて泣き(聞こえない)、ある者は安堵している。どうやら、彼らはあの世に逝きたいのだろう。そう考えながら、ドレイクは次の言葉を言った。
「次期"平穏"と"安らかな眠り"の竜が命ずる。目を閉じ行きたい場所を強く思い浮かべなさい」
次第に彼らは目を閉じていく。その姿を最後の1人(?)になるまで待ち続けた。
「それでは"お休み"」
"お休み"と言うと彼らは光の玉になった。それを見届けると、ドレイクは口を開け息を吸い込みだした。すると、光の玉達はドレイクの口の中に吸い込まれていく。ただし、何個かの光の玉は空へと登り、ある一定の高さで止まり流れ星の様に何処かへと四方に流れていった。多分まだ、身体が無事な【レイス】がいたのだろう。幸せになると良いな。
多くの光の玉はドレイクの口の中に吸い込まれた。どうやら無事にあの世に送れたのだろう。
これが本来の"平穏"と"安らかな眠り"の竜の役目だ。
そもそも【スカルドラゴン】は魔物の骨や魂を食べて生活している。
言い伝えでは【スカルドラゴン】の口の中は未練を残したもの達の最期の頼みの綱であり、奥はあの世に通じているという。
また、【スカルドラゴン】は死者を運ぶ船だとされ、その船に乗りあの世を旅する物語があるそう。
アカシックレコード・ミニにはその事も書かれてはいるが、基本は骨しか食べない。魂を食べるのは10月という短い期間のみだそう。その時に悪霊を呼び寄せてたくさん食べるらしい。常に魂を魔物の状態で食べる事が出来るのは柱の竜のみ。
つまり、これが本当の【スカルドラゴン】の姿だ。
「まずは自己紹介から。俺の名前はドレイク。種族は【スカルドラゴン】のクウォータードラゴンだ」
「............」
どうやら声が出せないようだ。口だけがパクパクと動いている。もしかしたらしゃべっているが俺には聞こえないのだろうか。年期の差かしら。
取り敢えず言葉を句切り、本題に入る。
「これから、君達を神の元まで連れて逝く。逝き方は簡単だ。お前達はどうしたい?」
この話をして直ぐにある者は声を上げて泣き(聞こえない)、ある者は安堵している。どうやら、彼らはあの世に逝きたいのだろう。そう考えながら、ドレイクは次の言葉を言った。
「次期"平穏"と"安らかな眠り"の竜が命ずる。目を閉じ行きたい場所を強く思い浮かべなさい」
次第に彼らは目を閉じていく。その姿を最後の1人(?)になるまで待ち続けた。
「それでは"お休み"」
"お休み"と言うと彼らは光の玉になった。それを見届けると、ドレイクは口を開け息を吸い込みだした。すると、光の玉達はドレイクの口の中に吸い込まれていく。ただし、何個かの光の玉は空へと登り、ある一定の高さで止まり流れ星の様に何処かへと四方に流れていった。多分まだ、身体が無事な【レイス】がいたのだろう。幸せになると良いな。
多くの光の玉はドレイクの口の中に吸い込まれた。どうやら無事にあの世に送れたのだろう。
これが本来の"平穏"と"安らかな眠り"の竜の役目だ。
そもそも【スカルドラゴン】は魔物の骨や魂を食べて生活している。
言い伝えでは【スカルドラゴン】の口の中は未練を残したもの達の最期の頼みの綱であり、奥はあの世に通じているという。
また、【スカルドラゴン】は死者を運ぶ船だとされ、その船に乗りあの世を旅する物語があるそう。
アカシックレコード・ミニにはその事も書かれてはいるが、基本は骨しか食べない。魂を食べるのは10月という短い期間のみだそう。その時に悪霊を呼び寄せてたくさん食べるらしい。常に魂を魔物の状態で食べる事が出来るのは柱の竜のみ。
つまり、これが本当の【スカルドラゴン】の姿だ。
0
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。

ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい
エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。
だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい
一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる