私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

文字の大きさ
上 下
83 / 158
1章 後編

新たな≪仲間≫を求めて(秘策と実行)

しおりを挟む
※長めです。


「レイン。石に浄化魔法を付与エンチャントしてそれを川の主流に俺がバラ撒いて行けば解決するんじゃないか?」
 ドレイクは、思考の渦から脱出出来ていないレインに救いの手を差し伸べる。
「あっ!その手がった!!」
 レインはやっと思考の渦から脱出した。そして早速エンチャントに取り掛かることにした。


 エンチャントとは、物体に補助魔法を与える為に彫刻や刺繍などで魔方陣を描き付与する事。で、そのエンチャントを使用する者達を付与師エンチャンターと呼ぶ。
 LEM内ではサブ職の1つとしてあったが、今はスキルとして習得した。
 この辺もゲームと違う所だろう。サブ職全てが今はスキルに変換されているから、全然気が付かなかった。
 早速、始めることにしよう。


 早速始めよう。
 小川の辺に転がっている、50センチの岩と20センチの石を浄化石にする為に浄化する。理由としては、【ゲルート】を繁殖しない為だ。
 【ゲルート】の残骸が付着していれば、そこから一気に繁殖してしまう。ので、浄化してまっさらにしていた方がより強力になる。
 次に、岩や石の中心に魔方陣を彫っていく。丁寧に彫りあげていく。
 しかし初めてに魔方陣を彫るのに身体は躊躇なく彫っていく。一応、アカシックレコード・ミニの浄化の魔方陣のページを開きながら確認している。ドレイクも辺りを警戒しながら確認しているので間違いないようだ。
 魔方陣は多分前智識として竜神様が与えたのだろう。それに知らない魔方陣の読み方や仕組みが分かりやすく頭の中を駆け巡っている。
 想像するとかなり恐いけど。
 知らない間に頭の智識をイジられているが危害は無いし。どちらかと言うと、この世界の【一般常識が詰め込まれた体】って事で、周りから早々浮くこともないと思えば、安上がりな気がするし。
 ドレイクは少し嫌そうにしているが便利なので放置することにした。と言うか、気にしないことにした。
 気にしても今の生活が変わるわけではないし。それに考え過ぎは逆に気が滅入る。

 これからの私は、分からないことは全て【異世界だから】で片付けよう。
ワタクシワカラナイ。イセカイダカラシカタナイ。


 そんな事を考えながらレインは手を動かし、魔方陣が彫られた数十個の石と岩4個を作り上げた。気付かないうちにその全てにもう1つの魔方陣が彫られた。
 循環系の魔方陣で大気中のマナと歪みを動力源にした半永久装置で、浄化した川の水は土に流れ、大地の歪みを正常に戻す仕組みになっている。

 循環系の魔方陣これも完全な無意識で行ったのだが気にしない。
 そういうものだと思って忘れよう。ドレイクもそうするそうだ。


 出来た装置(?)を発動させてから、レインは魔方陣が刺繍された大きな麻袋入れ、ドレイクのマジックバッグに仕舞い込む。
 麻袋の刺繍は魔力遮断。刻まれた石や岩たちが、それを運ぶドレイクの≪死の魔力≫から守るためだ。

 それを受け取ったドレイクはレインからの注意事項を聴きながら革の手袋をはめ、ドラゴンの姿になり大空へと飛び立った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ここは貴方の国ではありませんよ

水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。 厄介ごとが多いですね。 裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。 ※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい

エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。 だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい 一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

辺境の街で雑貨店を営む錬金術士少女ノヴァ ~魔力0の捨てられ少女はかわいいモフモフ聖獣とともにこの地では珍しい錬金術で幸せをつかみ取ります~

あきさけ
ファンタジー
とある平民の少女は四歳のときに受けた魔力検査で魔力なしと判定されてしまう。 その結果、森の奥深くに捨てられてしまった少女だが、獣に襲われる寸前、聖獣フラッシュリンクスに助けられ一命を取り留める。 その後、フラッシュリンクスに引き取られた少女はノヴァと名付けられた。 さらに、幼いフラッシュリンクスの子と従魔契約を果たし、その眠っていた才能を開花させた。 様々な属性の魔法が使えるようになったノヴァだったが、その中でもとりわけ珍しかったのが、素材の声を聞き取り、それに応えて別のものに作り替える〝錬金術〟の素養。 ノヴァを助けたフラッシュリンクスは母となり、その才能を育て上げ、人の社会でも一人前になれるようノヴァを導きともに暮らしていく。 そして、旅立ちの日。 母フラッシュリンクスから一人前と見なされたノヴァは、姉妹のように育った末っ子のフラッシュリンクス『シシ』とともに新米錬金術士として辺境の街へと足を踏み入れることとなる。 まだ六歳という幼さで。 ※この小説はカクヨム様、アルファポリス様で連載中です。  上記サイト以外では連載しておりません。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです

かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。 強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。 これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?

N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、 生まれる世界が間違っていたって⁇ 自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈ 嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!! そう意気込んで転生したものの、気がついたら……… 大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い! そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!! ーーーーーーーーーーーーーー ※誤字・脱字多いかもしれません💦  (教えて頂けたらめっちゃ助かります…) ※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません

処理中です...