私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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1章 後編

日常(夢とドレイクの苦手になってしまったこと)

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 数日前まで、悲しい夢をよく見ていた。
 とても大切な夢で1番幸せな夢。なのに、最後はとても悲しく辛い夢。内容もあやふやで覚えいないが感情だけは覚えている。だけど詳しくは思い出せない不思議な夢。
暫くボォーっとしていると、霧散して分からなくなる。
 だが最近は見なくなった。本当に何だったんだろう?
 レインは首を傾げ伸びながら、起き上がった。


 リビングに行くと、ドレイクがコーヒーを片手にアカシックレコード・ミニを見ていた。対面側には目玉焼きにウィンナーと炙ったトーストにバター、それとサラダとフルーツ牛乳が置いてあった。
 実は彼、前世では料理上手でたまに凝ったものを作っていた。後片付けも完璧に主夫顔負けであった。
 しかし今世では、どうも種族がらなのか、まだ子供の状態だからなのか力の加減が出来ず、革手袋をした状態で焼く切る以外出来ないでいる。どうしても時間のかかる料理すると、見た目美味しそうな毒物・激物が出来るらしい。
 彼曰く、スカルドラゴンの力(死者を確実にあの世に導く力、死の気配)のコントロールが難しく、練習して見ても革手袋をしてサッと出来る料理以外作ることは今のところ出来そうもないらしい。
 キッチンには彼専用の革手袋が吊るしてある。これがないと料理ができないのだとか。
 因みに、彼の作る料理は彼自身には効かないそうで食べれるらしい。少し舌がピリピリしたり、少し眠くなったりするそう。だが、他人には食べれたものではないし、確実にあの世に逝くだろうとも言っていた。
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