私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

文字の大きさ
上 下
67 / 158
1章 後編

話し合いは大事(今後について)

しおりを挟む
ドレイクはレインを見据えながら続けた。
「俺としては、今の生活も悪くないと思っている。それに、俺たちが16になったらここから出られ、他の町や島に行く事が出来る。ただ、1度この島から出て行く事でズレていた時間を正常に戻す必要がある。が1度出て行ったからと言って、2度と戻れない訳ではないらしい。それにこれがある」
 ドレイクは自分のバッグ(レインから渡された)から、ドアノブを2つ取りだし机に置いた。
 それはノブ部分が丸く鍵穴が中心にあり、その上の方に扇形の枠が着いていた。中は赤い色が塗られたアンティーク調な木製のドアノブ。
 そしてもう1つは同様のアンティーク調で、ひとつ違うのはドアノブの上にある台座、リーフフレームの彫刻された場所に赤い色が塗られている。
 それらを指さしながらドレイクは話し出した。
「このドアノブには、転移の陣が施されている。普通に開けるときは左に回し、転移先に行く際は右に回すと行きたい場所に繋がる。ちなみに扇形の窓があるこっちの方も同様に回せば繋がる。また、右に回して暫くそのままにすると扇形の窓ここの色が変わり、使われているリーフフレームのドアノブの色に合わせて扉を開くとその場所に繋がるそうだ。ドアノブこれを拠点に取り付けて今いる島と行き来しながら生活するスタイルになると思う」
「LEMみたいだね」
「......まぁ、そうだな。ソフトが壊れてコンテニュー不可・セーブ不可な一発勝負データだけどな。死なんように気を付けろよ。瀕死までは回復する魔法薬があるらしいが、今手元にある素材では作れない。しかも、この島から出ても貴重な薬草に代わりないからすぐ手に入らないしな」
「わかったよ。ぜ......えっと、どっちで呼んだらいい?」
 色々決めた中で1番決めておかないと行けない、事を思い出しドレイク?善?に聞いた。彼は、一瞬キョトンとしたが気が付き冷静に対応した。
「ドレイクでいい。そっちはレインでいいか?」
「こっちも、それでいいよ」
 やっと前世の日常いつもの日常に戻った感がある。しかしレインはどこか虚しい感覚を感じた。見た目が少し変わったからではなく、本当に何と無く物足りないもの。前世まで大切だったものなのに今も全然思い出せないもの。
 分からないくて、首を傾げる彼女は気付かない。ドレイクは心配そうに観ていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

ここは貴方の国ではありませんよ

水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。 厄介ごとが多いですね。 裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。 ※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい

エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。 だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい 一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。

婚約破棄された私と、仲の良い友人達のお茶会

もふっとしたクリームパン
ファンタジー
国名や主人公たちの名前も決まってないふわっとした世界観です。書きたいとこだけ書きました。一応、ざまぁものですが、厳しいざまぁではないです。誰も不幸にはなりませんのであしからず。本編は女主人公視点です。*前編+中編+後編の三話と、メモ書き+おまけ、で完結。*カクヨム様にも投稿してます。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです

かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。 強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。 これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

元捨て子の新米王子様、今日もお仕事頑張ります!

藤なごみ
ファンタジー
簡易説明 転生前も転生後も捨て子として育てられた少年が、大きく成長する物語です 詳細説明 生まれた直後に病院に遺棄されるという運命を背負った少年は、様々な境遇の子どもが集まった孤児院で成長していった。 そして孤児院を退寮後に働いていたのだが、本人が気が付かないうちに就寝中に病気で亡くなってしまいす。 そして再び少年が目を覚ますと、前世の記憶を持ったまま全く別の世界で新たな生を受ける事に。 しかし、ここでも再び少年は生後直ぐに遺棄される運命を辿って行く事になります。 赤ん坊となった少年は、果たして家族と再会する事が出来るのか。 色々な視点が出てきて読みにくいと思いますがご了承ください。 家族の絆、血のつながりのある絆、血のつながらない絆とかを書いて行く予定です。 ※小説家になろう様でも投稿しております

処理中です...