私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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1章 後編

話し合いは大事(今後について)

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ドレイクはレインを見据えながら続けた。
「俺としては、今の生活も悪くないと思っている。それに、俺たちが16になったらここから出られ、他の町や島に行く事が出来る。ただ、1度この島から出て行く事でズレていた時間を正常に戻す必要がある。が1度出て行ったからと言って、2度と戻れない訳ではないらしい。それにこれがある」
 ドレイクは自分のバッグ(レインから渡された)から、ドアノブを2つ取りだし机に置いた。
 それはノブ部分が丸く鍵穴が中心にあり、その上の方に扇形の枠が着いていた。中は赤い色が塗られたアンティーク調な木製のドアノブ。
 そしてもう1つは同様のアンティーク調で、ひとつ違うのはドアノブの上にある台座、リーフフレームの彫刻された場所に赤い色が塗られている。
 それらを指さしながらドレイクは話し出した。
「このドアノブには、転移の陣が施されている。普通に開けるときは左に回し、転移先に行く際は右に回すと行きたい場所に繋がる。ちなみに扇形の窓があるこっちの方も同様に回せば繋がる。また、右に回して暫くそのままにすると扇形の窓ここの色が変わり、使われているリーフフレームのドアノブの色に合わせて扉を開くとその場所に繋がるそうだ。ドアノブこれを拠点に取り付けて今いる島と行き来しながら生活するスタイルになると思う」
「LEMみたいだね」
「......まぁ、そうだな。ソフトが壊れてコンテニュー不可・セーブ不可な一発勝負データだけどな。死なんように気を付けろよ。瀕死までは回復する魔法薬があるらしいが、今手元にある素材では作れない。しかも、この島から出ても貴重な薬草に代わりないからすぐ手に入らないしな」
「わかったよ。ぜ......えっと、どっちで呼んだらいい?」
 色々決めた中で1番決めておかないと行けない、事を思い出しドレイク?善?に聞いた。彼は、一瞬キョトンとしたが気が付き冷静に対応した。
「ドレイクでいい。そっちはレインでいいか?」
「こっちも、それでいいよ」
 やっと前世の日常いつもの日常に戻った感がある。しかしレインはどこか虚しい感覚を感じた。見た目が少し変わったからではなく、本当に何と無く物足りないもの。前世まで大切だったものなのに今も全然思い出せないもの。
 分からないくて、首を傾げる彼女は気付かない。ドレイクは心配そうに観ていた。
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