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1章 前編

家に帰ってから(家畜と農業ダイジェスト)

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 その後、【コッコ】を無事テイムして、帰路に着いた。【コッコ】の居た場所がかなり遠かった。多分【オーク】達が暴れていたため逃げて来たのだろう。
 ただ、どうやら精霊王が森の空間を少しの間だけ歪ませていたらしい。テイムし終えて振り返り1歩歩いた瞬間、透明な膜を突き破る感覚があった。そして気が付けば目の前が自宅の家畜小屋の外に変わっていた。一種のワープ機能のような感じで面白いが、正直困惑が大きかった。

 取り敢えず、家畜小屋に【コッコ】を入れてからエサを投入。後は柵内で放し飼いにした。
 ついでに【ミーモ】達も見に行った。驚いたことに【ミーモ】達はたった1日で進化していた。【ファームミーモ】 【杜氏ミーモ】【酒蔵ミーモ】【発酵ミーモ】に分けられ、小屋自体の広さや内装も変わっていた。
【ファームミーモ】は農業や酪農特化の【ミーモ】で主に野菜や家畜の世話をしている。
【酒蔵ミーモ】はチーズをよく食べた【ミーモ】でルクの実を食べなくなる。代わりに酒類を沢山造り、それをよく食べる様になる。かなりの酒豪。
【杜氏ミーモ】は【酒蔵ミーモ】の進化後で今のところ1体のみで酒類の味を決める役割を担っている。また数は増えづらく味も固定される。増えると【酒蔵ミーモ】が分裂しそれぞれが好きな味の【杜氏ミーモ】に着く。今のところそれ無もなさそう。
【発酵ミーモ】はチーズやヨーグルトなどの発酵製品を造る【ミーモ】で、主に小屋の中にある自分たちの工房に混もって作業していた。

 みんな自由にしていたので、それぞれが好きに進化したらしい。因みに【ミーモ】の進化はこれ以上はないが、数が多くなる
。今のところは大丈夫なのだが、暫くは増やさないようにお願いしている。


 畑の方を見に行くと案の定【ファームミーモ】が耕した田畑にせっせと種を巻いていた。特に変わった所はなく、いたって普通の畑(季節感皆無)だった。
 そして、サリーとライラは各々好きな田畑場所に本体の入った鉢を取り出し、その場所に植えて貰っていた。暫くは土地と馴染むため、サリーとライラとはここでさよならした。
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