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1章 前編

迷いの森にて(探索します)

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 レインたちは【ドリアード】と【ドライアド】の鉢をマジックバッグにしまい、1人と1匹と2体で森の中を歩きだした。
 ちなみに【ドリアード】の名前はサリーで【ドライアド】の名前はライラになった。どちらも名付けはレインが決めた。名前の由来は、以前LEMの時の【ドリアード】と【ドライアド】の名前をそのまま使った。サリーとライラはかなり喜んでいたが、由来を知っているのかいないのか、ドレイクはジト目でレインを見ているような気がした。呼びやすさを重視したんじゃないよ。タマタマダヨタマタマ。
 サリーとライラはレインのことを【お姉様】、ドレイクのことを【お兄様】と呼び甘えている。ドレイクもさっきまでの怯えた態度とは打って変わり、今では頬が少し緩んでニタニタしている。
 

 レインたちは今だに、迷いの森を出ていない。外に出るには精霊に頼み、通路を開けてもらう必要があるからだ。ちなみに、サリーとライラはテイムしているので頼んだところ彼女らの王から許可が下りないそうだ。外に出るには主に4択あり、その内の1択が"テイムした精霊にお願いする"なのだ......。その他には"テイムしていない精霊を見つけお願いする"、"精霊からの頼み事を叶えてからこちらのお願いする"そして"精霊の王に会い直談判する"それしかないのだが「他の精霊は今【ゲルート】が徘徊しているらしく、多分見付けることは出来ないだろう」とサリーが言っていた。この段階で1択しか残っていないのだが、精霊の王は用事がない限り接触してこないので、実質八方塞がりという。
 考えていても仕方ないので裏技を使うのだがね。その方法は"テイムした精霊に困り事を聞く"だ。まぁ、今回は聞かなくても予想は着く。多分【ゲルート】みたいな魔物がまだ潜んでいる可能性が高いので、その駆除に当たり解決するしかないだろう。これは自主的にクエストを発生させ、報酬ではなく親睦を深めてテイム成功率を上げる方法の一部。つまりオンラインゲームでのほぼボランティアみたいな隠れクエストなのだ。知らない人も多いクエストで気付いた時には自分の島が感染して大変なことに!!なんて事もあるそうだ。クワバラクワバラ。なので今は探索を続け、【ゲルート】や【スライム】などを見つけ次第狩っている。 
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