私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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1章 前編

迷いの森にて(実は彼らは......)

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 一瞬場が固まる。当たり前だよね。初対面で聞くような事じゃないし......。だけど聞かないとドレイクが安心できない。これから、テイムした仲間や育てていくドラゴンに何かあったら不味い。特にオスのドラゴンが亡くなるのは避けたい。
「その......オスを襲うのもそうなのですがわたくしたち、穢れや栄養失調で狂暴化しない限り動物を襲わないですわよ?繁殖するにも、受粉なので動物はほぼ関係ないですし」
 怪しいけど本当なのだろう。現に、彼女らはさっきから綺麗な小首をかしげているだけで、こちらを襲おうとはしていない。むしろ、友好的。逆にドラゴンであるドレイクにはかなり恐縮仕切っている【ドライアド】と笑顔ではいるものの片手で庇っている【ドリアード】が先程から伺える。どっちが悪者か分からなくなり掛けるが、多分大丈夫だろう。そう思ったレインは、結界石の起動を止め彼女らに近寄ると、片手を向けて握手を求める。
「疑ってごめんね。これからよろしくね。私はテイマーのレイン。こっちは相棒のドレイクだよ。それと、ようこそ!!私たちのパーティーへ!!君たち2人を歓迎するよ」
 手を差し伸べられた彼女ら少し驚いていたが、だんだんと笑顔が花咲きこちらに手を伸ばした。
「はい!よろしくお願いします!!」
「お願いします!!」
 彼女たちとレインの間に光の糸が互いに現れ糸の先同士が結ばれた。これでテイムが完了された。

 テイムには2種類あり、1つは強制的にテイムにする方法ともう1つは互いに認めあってテイムする方法。
 エフェクト的な違いとして強制的にテイムすると光の鎖が現れ魔物や精霊の首に巻き付き、まるで首輪をされた様になる。逆に認めあった場合は、光の糸がお互いに現れ先の方で結ばれる。
 どちらも、強い結び付きが必要なのだが強制的にテイムすることが出来るのはテイマーのランクより低い魔物しか出来ない。より強い魔物を仲間にするにはレベルを上げるしかない。でないと魔物の暴走するケースが多い。例え、強い魔物がテイム出来たとしても、命令無視や拒否など懐きづらく調教が難しい。
 しかし、お互いを認めあった場合は強さやレベルに関係なく魔物や精霊が仲間にすることが出来る。また、上下関係もハッキリするので調教の必要性がなくなる。

 こうして、レインと【ドライアド】と【ドリアード】の間に友好が結ばれた。ドレイクはそれを静かに見守っていた。
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