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1章 前編
迷いの森にて (朝のハプニング)
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「レイン......。朝......起きて」
誰かに私の名前を呼ばれた。少し低い声が私の鼓膜を柔らかく揺らす。その後ぐらいに私を緩く揺すり、しっとりとしていて少し軟硬い大きな何かが私の頬を撫でる。それがくすぐったくて、身悶えながら私は目を開ける。まだ、視界がボヤけているが光り輝くアメジストの大きな水晶が見えた。
「綺麗......。アメジストの水晶......」
「レイン!!起きろ!!」
半分はど寝ぼけている私は、目を瞑り微睡んでいた。しかし、また誰かの声がした。今度はハッキリと大きな声だったのでハッ!?と目を覚ます。
朝目を覚ますと、顔の近くにアメジストの水晶が2つとワニの頭蓋骨が目に入りました。
「......。ビックリした。ドレイク起きてたの?............さっきの声は?」
「俺だよ。寝坊助さん。おはよー」
レインは驚いた。ドレイクのどアップ顔もだが、間違いなく彼は口を開き首を傾げてから、ベロリとレインの顔を舐め始める。さっきの軟硬い物の正体は彼の舌だったらしい。
「ウワップッ!?ちょっ、待って......。舐め過ぎ!?ストーーープ!!」
「エェーー。分かったよ......」
残念そうに不貞腐れる声が聞こえ、それと同時にドレイクの舌攻撃が止んだ。状況がイマイチ把握できていないレインは、フリーズ状態に陥る。朝1で頭が追い付けなくて右往左往しているとドレイクが肩と腹を揺らしながら俯いていた。
「クックッ、喋っているのは俺だよ。ドレイクだよ?」
イタズラが成功したみたいに喉の奥で笑いながらながレインの方を見る。それよりもめっちゃ喋るよ。この子。あざとく首を傾げながら笑うんじゃない!!
少し頭にきて、とりあえず顔の距離が近い彼の頬に触れて、思いっきり引っ張ってやった。正直言うと一生懸命に引っ張っているが、彼はどうと言うことなはないようで、まだ喉を鳴らしながら笑っていた。多分、人間だったら満面の笑みを浮かべながらヘラヘラしていると思う。それこそ、恋人や夫婦のじゃれ合い見たいに......。やっぱり腹立つ......。なんだこれ。
誰かに私の名前を呼ばれた。少し低い声が私の鼓膜を柔らかく揺らす。その後ぐらいに私を緩く揺すり、しっとりとしていて少し軟硬い大きな何かが私の頬を撫でる。それがくすぐったくて、身悶えながら私は目を開ける。まだ、視界がボヤけているが光り輝くアメジストの大きな水晶が見えた。
「綺麗......。アメジストの水晶......」
「レイン!!起きろ!!」
半分はど寝ぼけている私は、目を瞑り微睡んでいた。しかし、また誰かの声がした。今度はハッキリと大きな声だったのでハッ!?と目を覚ます。
朝目を覚ますと、顔の近くにアメジストの水晶が2つとワニの頭蓋骨が目に入りました。
「......。ビックリした。ドレイク起きてたの?............さっきの声は?」
「俺だよ。寝坊助さん。おはよー」
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「ウワップッ!?ちょっ、待って......。舐め過ぎ!?ストーーープ!!」
「エェーー。分かったよ......」
残念そうに不貞腐れる声が聞こえ、それと同時にドレイクの舌攻撃が止んだ。状況がイマイチ把握できていないレインは、フリーズ状態に陥る。朝1で頭が追い付けなくて右往左往しているとドレイクが肩と腹を揺らしながら俯いていた。
「クックッ、喋っているのは俺だよ。ドレイクだよ?」
イタズラが成功したみたいに喉の奥で笑いながらながレインの方を見る。それよりもめっちゃ喋るよ。この子。あざとく首を傾げながら笑うんじゃない!!
少し頭にきて、とりあえず顔の距離が近い彼の頬に触れて、思いっきり引っ張ってやった。正直言うと一生懸命に引っ張っているが、彼はどうと言うことなはないようで、まだ喉を鳴らしながら笑っていた。多分、人間だったら満面の笑みを浮かべながらヘラヘラしていると思う。それこそ、恋人や夫婦のじゃれ合い見たいに......。やっぱり腹立つ......。なんだこれ。
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