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1章 前編
家畜(魔物)を求め (コッコはドコだ)
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少し休憩を挟んだことで、ドレイクのお腹の張り工合も落ち着いてきている。しかし、何かあっては一大事なのでレインは彼を肩の上に乗せることにした。高さが低くなって怒るかと思ったが、彼はレインの首と顎の辺りをスリスリグリグリしている。ここも気に入ったらしい。
ただ、あまりそこをグリグリされると唾液腺を刺激され、ヨダレが溜まり結構苦しいのだが......。時おり「グリグリ止めてくれるかな?」と言うと止めてくれるが、しばらくするとまた再発するので辛くなったら言うようにした。
彼も時おりヨダレを啜っているのだが気のせいかな?相変わらず尻尾を振って大興奮して息が荒いのも、若干ハートを振り撒いている様に見えるのも気のせいかな?気のせいだよね。お母さんちょっと心配になってきた。これはほっとくに限るのかしら。今後の彼が本当心配になってきた。こんなんでお嫁さん貰えるのかな?と思うレインでした。
しばらく歩いているのだが、一向に【コッコ】が見付からない。そして、ナントイウコトデショウ。辺りは薄暗くなって来た。探すのに夢中(1匹は違うことに夢中?)になり過ぎて時間の経過が分からなくなっていた。帰り道が分からない訳ではないのだか、今のレインたちでは夜の森は危険過ぎる。何処かで野宿するしかないかな?
辺りを見渡し、少し開けた場所があったのでそこまで行った。すると、開けたところに出た瞬間、水中に入ったみたいな軽い抵抗があった。目の前が少し歪み慌てて戻ろうと振り替えるとそこは、今まで歩いた場所とは違う場所になっていた。
完璧に"迷いの森"に入ったらしい。
"迷いの森"とは、妖精や精霊のいる森で普通の人は入れない。彼らに気に入られたか、いたずらされた時にしかここに来れないのだ。十中八九後者だろう。気に入られる要素が無さ過ぎる。これは参ったなぁ。どうしよう。
とりあえず、来た道を戻ることにしたが見えない壁にぶつかり額を強かに打った。痛かった。どうやら、戻ることも出来ないらしい。仕方なく前に進むしかなかった。その間、ドレイクはと言うとようやく事態を呑み込めたらしい。さっきまでの堕竜姿はどこへやら、凛々しく辺りを警戒している。やれば出来る子、うちの子(ドレイク)です。
レインたちは、迷いの森を歩き始めた。時おり木の枝が風もないのに不自然に揺れて、誰かが談笑している声まで聞こえてきた。たぶん妖精だよね。真っ直ぐ歩いていった。
ただ、あまりそこをグリグリされると唾液腺を刺激され、ヨダレが溜まり結構苦しいのだが......。時おり「グリグリ止めてくれるかな?」と言うと止めてくれるが、しばらくするとまた再発するので辛くなったら言うようにした。
彼も時おりヨダレを啜っているのだが気のせいかな?相変わらず尻尾を振って大興奮して息が荒いのも、若干ハートを振り撒いている様に見えるのも気のせいかな?気のせいだよね。お母さんちょっと心配になってきた。これはほっとくに限るのかしら。今後の彼が本当心配になってきた。こんなんでお嫁さん貰えるのかな?と思うレインでした。
しばらく歩いているのだが、一向に【コッコ】が見付からない。そして、ナントイウコトデショウ。辺りは薄暗くなって来た。探すのに夢中(1匹は違うことに夢中?)になり過ぎて時間の経過が分からなくなっていた。帰り道が分からない訳ではないのだか、今のレインたちでは夜の森は危険過ぎる。何処かで野宿するしかないかな?
辺りを見渡し、少し開けた場所があったのでそこまで行った。すると、開けたところに出た瞬間、水中に入ったみたいな軽い抵抗があった。目の前が少し歪み慌てて戻ろうと振り替えるとそこは、今まで歩いた場所とは違う場所になっていた。
完璧に"迷いの森"に入ったらしい。
"迷いの森"とは、妖精や精霊のいる森で普通の人は入れない。彼らに気に入られたか、いたずらされた時にしかここに来れないのだ。十中八九後者だろう。気に入られる要素が無さ過ぎる。これは参ったなぁ。どうしよう。
とりあえず、来た道を戻ることにしたが見えない壁にぶつかり額を強かに打った。痛かった。どうやら、戻ることも出来ないらしい。仕方なく前に進むしかなかった。その間、ドレイクはと言うとようやく事態を呑み込めたらしい。さっきまでの堕竜姿はどこへやら、凛々しく辺りを警戒している。やれば出来る子、うちの子(ドレイク)です。
レインたちは、迷いの森を歩き始めた。時おり木の枝が風もないのに不自然に揺れて、誰かが談笑している声まで聞こえてきた。たぶん妖精だよね。真っ直ぐ歩いていった。
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