私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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1章 前編

ゲームの世界ぽい私の島(俺、心配してます。)

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ペチンーー

 景気のいい音なのに差程痛くない。ドレイクはまだまだ、攻撃(?)のてお緩めない。

ペチペチペチペチペチペチペチペチ...............

 しばらく叩き続けると飽きたみたい。だけど私に反省の色無しと判断した結果、今度は私の顔をグニグニとその小さな両前足で捏ねたり、両頬を潰してタコ唇にしたり、私の口の中に親指(?)を突っ込みグッと引っ張ったり地味に痛い攻撃(?)を繰り返す。そして攻撃してる間常に笑顔でいた。すっごく怖い。意を決しドレイクに声をかけた。今は口を限界まで引っ張っている。
「ドレイフハンイハイレフ」
「キュー............キュ?」
 声をかけたが攻撃は今も続いている。口を引っ張っている顔は笑顔だが声はワントーン以上低い。まるで「へぇー、それで?」見たいな感じで返事をする。怖いです。だっだが言わねば。謝らなければ。
「ハっキハフミハセフ」
「............キュキュ?」
「ハヒ。モウヒハセン。ヒルシティクラハヒ」
「キュ」
 やっとドレイクは攻撃を止めた。相当怒っていたらしい。そんな彼が私の耳の近くまで飛び、また、叩かるかと身構えたが今度は頭を撫でた。仲直りの合図だと思う。しばらくドレイクに撫でられていると、なんだかとても安心した。次第に落ち着いて来た私は目を閉じた。なんだか久しぶりに感じた感覚だ。何処だっけ?
 そう思いつつ私は意識を手放し、そのまま眠りについた。



誰か視点

 やっと寝たな。俺はレインが寝たのを確認して毛布を掛けた。
 大分混乱していたらしい。かなり濃厚な1日だったし、彼女の性格では飲み込むのにも情報量が過多だ。彼女は要領は余り良い方ではないし、それを無理して全部抱えて飲み込もうとして、早々にパンクしたみたいだ。もっと人に頼れば良いのに............。
 今の俺では対象外だがな。全く、竜神も勝手なことしやがるわ。まぁ、いい。お陰で小さいだけで得してるし、アルバムでしか見ていなかった、小さい頃の姿だし。目の色は違うが自分的には少し物足りないが今は満足だ。それに2日の辛抱だ。俺の誕生日までレインに余計なが沸かないようにしなければ............。
 そう思いつつ俺はレインの横を陣取り毛布に包まった。やっぱり、番は甘い匂いがする。
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