私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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1章 前編

ゲームの世界ぽい私の島(家の中を探索したら 1 )

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 ドレイクを撫で、満足した私は部屋の中を探索し始めた。勿論、彼を抱っこしたまま。彼はかなり大人しくされるがままでいた。時折足をバタつかせながらなんか浮かれているっぽい。
 浮かれたドレイクと私はキッチンに向かった。キッチンは窯が3つ程置いてあり、もう既に薪がセッティングされていた。窯の左隣には少し空間を開け、調理台と流し台そして謎の大きな木箱があった。木箱は高さ180cm程で横2.5m程奥行き50cmの箱で上を開けるのではなく、良く見たら横に取っ手が2つ間隔を開けて付いていた。どうやらここが開け口らしい。この木箱何に使うんだろう?ドレイクを床に置き、両手で箱を開ける。するとパコッと音を立てて僅かに冷気が漏れた?
 ドレイクと私は中を覗くと棚が列べられた倉庫の様な場所になっていた。明らかに中の質量と外見があっていない。とりあえず閉め、隣の取っ手を掴み中を覗いた。こちらはとても寒く、所々つららがぶら下がっていた。あまりの寒さに扉を閉めた。
 すると中から扉を激しく叩く音が聞こえた。えっ!?と思い辺りを見渡すとドレイクが居らずまさかと思い、また開けてみると中から自分の体を抱き締めガチガチと震えたドレイクが何で周りを見ず閉めたの!?と鋭い眼差しで抗議してた。急いで自分のマジックバックから暖かそうなタオルを取り出し彼に巻き付け「ごめん」と謝りながら頭を撫で回した。少し膨れっ面だが許してくれたらしい。産まれて数分後に氷漬けしかけるとか......ごめんねドレイク。
 かなりのハプニングがあったが気を取り直して鑑定した結果"亜空間冷蔵・冷凍部屋"と出た。要約すると大容量の異世界版冷蔵室と冷凍室と言った感じの物らしい。冷凍室は棚ごとに"瞬間冷凍"がオンオフ出来るようだった。本当にごめんなよドレイク。
 もう一度撫でた後、タオルにくるまったドレイクを抱えまた探索を開始した。
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