24 / 57
議会と種族とレーガンの報告
レベナ・テラ開催
しおりを挟む
「それではレベナ・テラを開始する」
そう言ったのは議長のエルーセーナ皇帝陛下が進めていくスタイルだ。
「まずは新種族から報告をしてください」
「ラミアからは新しく男児のラミア系の魔族が誕生しました。彼は私の息子で今は別室にいますわ」
「ラミア族同様アラクネにも、男児のアラクネ系の魔族が誕生しました。彼は私の孫で今は同じく別室にいます」
「珍しいな。ラミア族やアラクネ族は男児が生まれない種族だと聞いていたが」
ラミア族の長とアラクネ族の長が次々と言う。これには周囲もどよめき出す。
この世界では、世界三大美女の異名を持つラミア族、アラクネ族、そして氷鬼妃族がいる。どちらも女児しか生まれず皆絶世の美女と言われる一族で、近年では100年前に氷鬼妃の男児が生まれて以来だ。
その時の男児はもう青年になり、今では里長と国境なき騎士団"クロノス"の副隊長を兼任している。種族名も変更し、鬼神種・凍鬼と名乗っているとのこと。
人魚族とマーマン族には、新たな種族はいなかったとの報告があった。次はドラグールの長が口を開いた。
「ドラグールからは、新種かもしれないドラグールの女性が生まれていました。遅くなり申し訳ない。発現が見られたのは今から2、3週間前で連絡の手段がなく、こちらに参上いたしました。また、彼女は私の隣にいます義息の子で私の孫です。今は里にいます」
「それは仕方ない。発現型は見つけ難く、一生発現しない者もいる。して、何故連れてこなかったのだ?まだ、生まれてまだ幼いわけではなかろう?」
竜帝が問い掛けた。ラミア族やアラクネ族は連れてきたのに、何故年上であるはずのドラグールの女性が来ていないのか。皆で新たな種族を祝福する事が好きな竜帝は、この日をとても楽しみにしていたし、ドラグールの特徴で幼子を外に連れ出すことを嫌うのは周知している。
「それは......」
「それは、次の議題で私の方から皆様にお話しします」
ドラグールの長は言葉が詰まってしまった、自国の醜態を他国に曝していいのか迷ってしまったからだ。しかし、義息は必要なことだと感じ割って入った。
「他に新種族の報告のある者はいますか?いなければ、私はドラグールの話を聞きたいが............。いないみたいですね。それではドラグール族の発言を許可します」
義息はここが正念場だと感じ気合いを入れ直した。
そう言ったのは議長のエルーセーナ皇帝陛下が進めていくスタイルだ。
「まずは新種族から報告をしてください」
「ラミアからは新しく男児のラミア系の魔族が誕生しました。彼は私の息子で今は別室にいますわ」
「ラミア族同様アラクネにも、男児のアラクネ系の魔族が誕生しました。彼は私の孫で今は同じく別室にいます」
「珍しいな。ラミア族やアラクネ族は男児が生まれない種族だと聞いていたが」
ラミア族の長とアラクネ族の長が次々と言う。これには周囲もどよめき出す。
この世界では、世界三大美女の異名を持つラミア族、アラクネ族、そして氷鬼妃族がいる。どちらも女児しか生まれず皆絶世の美女と言われる一族で、近年では100年前に氷鬼妃の男児が生まれて以来だ。
その時の男児はもう青年になり、今では里長と国境なき騎士団"クロノス"の副隊長を兼任している。種族名も変更し、鬼神種・凍鬼と名乗っているとのこと。
人魚族とマーマン族には、新たな種族はいなかったとの報告があった。次はドラグールの長が口を開いた。
「ドラグールからは、新種かもしれないドラグールの女性が生まれていました。遅くなり申し訳ない。発現が見られたのは今から2、3週間前で連絡の手段がなく、こちらに参上いたしました。また、彼女は私の隣にいます義息の子で私の孫です。今は里にいます」
「それは仕方ない。発現型は見つけ難く、一生発現しない者もいる。して、何故連れてこなかったのだ?まだ、生まれてまだ幼いわけではなかろう?」
竜帝が問い掛けた。ラミア族やアラクネ族は連れてきたのに、何故年上であるはずのドラグールの女性が来ていないのか。皆で新たな種族を祝福する事が好きな竜帝は、この日をとても楽しみにしていたし、ドラグールの特徴で幼子を外に連れ出すことを嫌うのは周知している。
「それは......」
「それは、次の議題で私の方から皆様にお話しします」
ドラグールの長は言葉が詰まってしまった、自国の醜態を他国に曝していいのか迷ってしまったからだ。しかし、義息は必要なことだと感じ割って入った。
「他に新種族の報告のある者はいますか?いなければ、私はドラグールの話を聞きたいが............。いないみたいですね。それではドラグール族の発言を許可します」
義息はここが正念場だと感じ気合いを入れ直した。
10
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる