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ツヨシくん編
クイズを出題
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どうも、愛妻家のツヨシです。
僕は、まだトモカちゃんが仕事から帰らないので、芸人同士が芸以外の部分を競う番組を観ていました。
最近の芸人さんは、コメンテーターやキャスターまで務めていて多才です。
ところで、肝心の本業である漫才やコントができるのだろうか? などと余計な心配をしてしまいます。
さて、その中でクイズが出題されました。僕もクイズは行けるクチなので、張り切って拝聴します。
「問 象を冷蔵庫に入れる三つの条件は?」
何とも抽象的で捉え所がない問題ですが、僕は真面目に考えます。
冷蔵庫に関する問題なら、主夫として答えない訳にはいきません。もう、主人だと威張れる時代は終わりました。皿洗いは立派な仕事です。
僕の考えでは、選択肢は二つしかない気がします。つまり、象をバラバラにするか? 冷蔵庫を大きくするか? です。
それにしても、出題事態が理不尽です。象を冷蔵庫に入れてどうするのでしょう?
ペンギンならば話は解ります。喜んで入りそうです。
ですが、象を冷蔵庫に入れる事は意味不明です。考えられるのは、実験ではないか? と言う推測です。
寒い場所に象を放置すると、毛が生えてマンモスに変わるのでは? という……。
今どき毛を生やすのは頭だけで充分です。ツルツルボディーにしたくてエステティックに通う時代です。逆行と言うか逆走しています。
しかし、人は時として世間に逆らいたいものです。電車を利用しながら、誰かが敷いたレールの上を走るのを嫌がったりします。
僕は、マンモス説を採用します。
クリスチャンなので進化論は否定しますが、冷蔵庫の中で寒がる象を哀れんで、毛が生える奇蹟が起きないとも限りません。
因みに、その時の僕は、象とマンモスが違う生物だとは知りませんでした。毛深い象をマンモスと呼ぶんだと思っていました。
「1 象の大きさを測る。2 敷地を確保する。3 象が入る冷蔵庫を造る」
僕が一生懸命に出した答えは、無惨に砕け散ります。番組では、得意顔の出題者が正解を発表します。
「正解は、1 冷蔵庫のドアを開ける。2 象を入れる。3 冷蔵庫のドアを閉める。です」
僕は、クイズの答えにショックを受けました。象が目の前に立っているかの如く灰色です。
「余計なものを取っ払って出たシンプルな答えだ」
思わず主人公のような台詞が出るほどショックでした。
しかも、クイズは続きます。
「問 では、キリンを冷蔵庫に入れる4つの条件は?」
この出題には、リベンジに燃えます。
「まず、冷蔵庫のドアを開けるでしょ。次にキリンを入れる。それでドアを閉める。いやいや、それでは条件は三つだ。問題は四つだから」
僕は、少し考えてから閃きました。まるで、厚い雲間から日差しが覗くようです。神に感謝します。
「キリンの首を折る!」
僕の宣言は、ペキっと擬音が出そうな勢いです。
しかし、再び不正解でした。
キリンを冷蔵庫に入れる4つの条件の答え。
1 冷蔵庫のドアを開ける。
2 冷蔵庫の中に入っている象を取り出す。
3 キリンを冷蔵庫に入れる。
4 冷蔵庫のドアを閉める。
う~ん、トモカちゃんならどう答えたでしょう?
僕は、まだトモカちゃんが仕事から帰らないので、芸人同士が芸以外の部分を競う番組を観ていました。
最近の芸人さんは、コメンテーターやキャスターまで務めていて多才です。
ところで、肝心の本業である漫才やコントができるのだろうか? などと余計な心配をしてしまいます。
さて、その中でクイズが出題されました。僕もクイズは行けるクチなので、張り切って拝聴します。
「問 象を冷蔵庫に入れる三つの条件は?」
何とも抽象的で捉え所がない問題ですが、僕は真面目に考えます。
冷蔵庫に関する問題なら、主夫として答えない訳にはいきません。もう、主人だと威張れる時代は終わりました。皿洗いは立派な仕事です。
僕の考えでは、選択肢は二つしかない気がします。つまり、象をバラバラにするか? 冷蔵庫を大きくするか? です。
それにしても、出題事態が理不尽です。象を冷蔵庫に入れてどうするのでしょう?
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ですが、象を冷蔵庫に入れる事は意味不明です。考えられるのは、実験ではないか? と言う推測です。
寒い場所に象を放置すると、毛が生えてマンモスに変わるのでは? という……。
今どき毛を生やすのは頭だけで充分です。ツルツルボディーにしたくてエステティックに通う時代です。逆行と言うか逆走しています。
しかし、人は時として世間に逆らいたいものです。電車を利用しながら、誰かが敷いたレールの上を走るのを嫌がったりします。
僕は、マンモス説を採用します。
クリスチャンなので進化論は否定しますが、冷蔵庫の中で寒がる象を哀れんで、毛が生える奇蹟が起きないとも限りません。
因みに、その時の僕は、象とマンモスが違う生物だとは知りませんでした。毛深い象をマンモスと呼ぶんだと思っていました。
「1 象の大きさを測る。2 敷地を確保する。3 象が入る冷蔵庫を造る」
僕が一生懸命に出した答えは、無惨に砕け散ります。番組では、得意顔の出題者が正解を発表します。
「正解は、1 冷蔵庫のドアを開ける。2 象を入れる。3 冷蔵庫のドアを閉める。です」
僕は、クイズの答えにショックを受けました。象が目の前に立っているかの如く灰色です。
「余計なものを取っ払って出たシンプルな答えだ」
思わず主人公のような台詞が出るほどショックでした。
しかも、クイズは続きます。
「問 では、キリンを冷蔵庫に入れる4つの条件は?」
この出題には、リベンジに燃えます。
「まず、冷蔵庫のドアを開けるでしょ。次にキリンを入れる。それでドアを閉める。いやいや、それでは条件は三つだ。問題は四つだから」
僕は、少し考えてから閃きました。まるで、厚い雲間から日差しが覗くようです。神に感謝します。
「キリンの首を折る!」
僕の宣言は、ペキっと擬音が出そうな勢いです。
しかし、再び不正解でした。
キリンを冷蔵庫に入れる4つの条件の答え。
1 冷蔵庫のドアを開ける。
2 冷蔵庫の中に入っている象を取り出す。
3 キリンを冷蔵庫に入れる。
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う~ん、トモカちゃんならどう答えたでしょう?
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