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同棲編(番外編!)
良い目ばかりが出たとしても、良い人生になるとは限らない。・・・・・・かもしれない。【前編】
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夏が終わる。
残暑という爪痕をしっかりと残しながらも・・・・・・夏が終わる。
「ゲロゲロゲロ、うえええーーーー!!」
いっこうに俺は夏バテが治まらん。
そのくせ暑さと疲れのせいで、風呂上がりには必ずビールが飲みたくなる悪循環。
疲れた胃腸に爽快さを与えてくれる魅惑のパチパチとシュワシュワ、俺を癒す幸せのアルコール。けれども、ほろ酔いのいい気分のあとに襲ってくる、悪魔のような頭痛と胃痛。さらには吐き気。
毎日げっそりとした顔で朝を迎える俺を見て、春太郎はたいそうビビっている。
そんで、春太郎は超健康優良体。
・・・・・・なんで? ねえ、なんで??
彼こそが健康のもっとも遠くにいるべき男だよ。
神さまさぁ・・・・・・、人間つくるの適当すぎじゃない?
すんごい今さらだけど、『おっさん+バブ+ドM+ドブネズミ+エンジェルフェイス』といい、合わせ技のチョイスがおかしい。
ハッ、待てよ・・・・・・? もしかして人生ってガチでルーレットで決められてたりして。
題して神々のあそび。現実の人間を使った、リアル人生ゲーム。
ありえるな。
ぜんぜん、あり得るよ。
俺の狂った恋心もそのせいに違いない。
性別はしょうがないから、せめてちょっとは自慢できるような男であればな。
だがもう、惚れた弱み。
今日は早く帰ってビールじゃなく、春太郎のおっぱいに顔を埋めよう。
———その夜、俺は夢を見た。
薄いレースカーテンみたいな服を着た神(たぶん・・・・・・)が俺の前に立ち、俺を見据える。
「このサイコロを振りなさい、出た目の数だけ願いを叶えましょう」
「ルーレットじゃないんだ」
俺は神にツッコミをいれた。
「天界ではサイコロが流行りなのです」
神はちょびっとイラッとする。
「ルーレット・・・・・・」
「何を使うのかは、どうでも良いのです」
そうだった。そこはどうでも良い。気にすることじゃない。
何もしていないのに願いを叶えてくれるとは、なんてチートな夢なんだ。
きっと昼間の考えごとが頭に残っていたんだな。
夢だとわかっていても、これは楽しいぞ!
胸をウキウキさせ、俺はサイコロをポーンと放った。
放物線を描いたサイコロは透明な地面に当たってバウンドして転がり、・・・・・・コロコロ・・・・・・コロ。
止まった。
出た目の数は———。
「ピピピ、ピピピ」
アラームの電子音が鳴っている。
あー、うるさい。いいところだったのに。
けどなんだろう、違和感。
春太郎はアラームを必要としてないし、俺のアラームは昔っからショパンの幻想即興曲に決まってる。
じゃあ、だれの?
「おはよう、タケルくん。そろそろ起きないと遅刻するよ」
布団を揺さぶられ、俺は飛び起きた。
「え?! え?!」
どちらさんデスカ———?!!!
いやいや、目の前にいるのは間違いなく春太郎だ。
春太郎なんだけど・・・・・・けど、春太郎じゃない。
「ふふ、どうしたの?」
クスクスと笑う恋人の顔は、抱き締めたくなるほど悶絶級に可愛い天使。
そこのとこは変わらないが、なんだなんだアンタこそどうした。
前髪を後ろに流すようにセットされた髪型に、ジャケットを脱いだスーツ姿。その上にエプロンをつけているではないか。
ぼろ雑巾みたいな服装じゃない春太郎の姿なんて、一生拝むことはないと思っていたのに。
どこからどう見ても、今の彼は仕事ができて頼れる年上男性だ。
「まってまって、頭が追いつかない。仮装パーティ?」
春太郎はきょとんとし、俺のおでこに手を当てる。
「タケルくん、熱があるんじゃない?」
そう言うと、心配そうに首を傾げた。
エ。かわい。てか・・・・・・かっこいい?
おいおい、嘘だろ。バブの春太郎に、これまでにない大人の色気が混ざってる。
そして俺は家の中を見回す。俺たちは春太郎の一軒家で同棲をスタートさせた。
最初は、そりゃひどいもんで。
しばらくは休日のたびに、掃除につぐ掃除の日々だった。
それがなんということか、非常に綺麗に片付いている。
押し入れに無理やりぶち込んだ形跡もない。
「はーーーーーー・・・・・・」
どう表現したらよいのかわからない溜息がこぼれる。
ひとまず頭を整理してみよう。
可能性があるとしたら、あの夢が夢じゃなかったか、まだ夢が続いているかのどちらかだ。
普通に考えるなら、まだ夢の中にいるんだと思うよな?
「春太郎・・・・・・さん、俺の頬っぺたをつねってくれる?」
「さん?」
うう、そうだろ。だってどう見たって、呼び捨てにしていい感じじゃないんだもん!
「んー、やっぱりなんか変だなあ。もしかして仕事で嫌なことがあったのかな? 悩みごと?」
春太郎に下から顔を覗き込まれ、するりと首筋を撫でられる。
ヒュ。
とても春太郎とは思えない、滑らかでエロい手つきだ。
まさか、まさか、まさか、まさか・・・・・・ガクガクブルブル。
どM変態バブだったはずの春太郎がイケおじスパダリに変身したということは、この流れはもしかして・・・・・・。
俺はそっと自分のおケツ穴を手で隠す・・・・・・。
「元気がないタケルくんは、僕のお尻で慰めてあげるね?」
よかったああああっっっ!!!!
グッジョブ・神!
俺は目元を手で覆って涙する。
「ウ・・・・・・ウウ・・・・・・」
ほろほろと涙が頬を伝う。
「タ、タケルくん?! 泣くほど、嫌だったのかい?」
「ちがう、逆。嫌じゃないよ。嬉しい」
「そう? よかった」
春太郎はホッとした顔をし、スラックスのベルトを緩め自身の尻を剥き出しにした。
瞬間、俺は目眩を覚えた。
クラクラとしながら見つめる先で、むっちりした尻の割れ目から尻尾のように飛び出していたアナルプラグがにゅぽんと抜かれる。
「・・・・・・な、なにそれ?!」
「んもう、日中はいつも挿れとけってタケルくんが言ったんでしょ」
恥いるように頬を染めて、春太郎が振り返る。
マジか。
断じて言ってないけど・・・・・・言ったってことでもういいや。
プラグでいつもほぐされてるソコは、柔らかく色づいた縦割れアナルだ。
俺の下半身は臨戦体勢を整え、いつでもファイトできる。
「挿れていーの?」
「あ、まってね。やってあげる」
「う、うん!」
感動する。
こんなのはじめて。朝から最高のご褒美だぁ。
春太郎は俺をベッドに押し倒し、股間の上にまたがった。
ガチガチになった肉棒を握ると窄まりにあて、ゆっくりと腰を落とす。にゅぐぐと、あったかい肉壺に俺自身が押し込まれてゆくぅ。
「ンああ———」
喘ぎ声は変わっていない。
えっちで、ちょっと下品で、俺の好きな春太郎の声。
「は、あ、きもちい」
いつも喘ぐのは春太郎なのに、こうも責められてると俺のほうが声が出てしまう。
パチュん、パチュんと春太郎は激しく尻を振る。むちむちの尻が可愛くて、すぐに「ゴー トゥ ヘヴン」しちゃいそう・・・・・・。
「ぐ、う、でる」
天使の春太郎に至れり尽くせりされて悪くない。だが最後は俺が気持ち良くしたい。
それが男のサガだもの!
俺は春太郎の腰をがつんと掴み、下から腰を突き上げた。
「あああっ、タケルくん、はげしっ」
春太郎の感じる場所を余すところなくこすり上げ、奥まで貫く。責められていたときと変わり、ズパン、ズパンと力強い音が室内に響いた。
ゆさゆさと揺れる乳首を唇で捕まえ、ぴんと立ち上がるまで舌で舐り、しゃぶりつくと、春太郎は「ひうん」と可愛く喘いだのち、びくくん! と腰を震わせた。
ねっとりと腹に吹き上げられた精液にニンマリと笑い、俺も春太郎のナカにたっぷりと射精する。
「・・・・・・あ、あ、ああ、ごめんね、僕が先にイッちゃった」
「いーよ、気持ちよかった?」
「うん」
ハァハァと呼吸を荒げながら、春太郎は胸に頭を預けてくる。最高に生まれ変わった天使の頭を撫で、俺は感じたことのない心地よい愉悦に浸ったのだった。
残暑という爪痕をしっかりと残しながらも・・・・・・夏が終わる。
「ゲロゲロゲロ、うえええーーーー!!」
いっこうに俺は夏バテが治まらん。
そのくせ暑さと疲れのせいで、風呂上がりには必ずビールが飲みたくなる悪循環。
疲れた胃腸に爽快さを与えてくれる魅惑のパチパチとシュワシュワ、俺を癒す幸せのアルコール。けれども、ほろ酔いのいい気分のあとに襲ってくる、悪魔のような頭痛と胃痛。さらには吐き気。
毎日げっそりとした顔で朝を迎える俺を見て、春太郎はたいそうビビっている。
そんで、春太郎は超健康優良体。
・・・・・・なんで? ねえ、なんで??
彼こそが健康のもっとも遠くにいるべき男だよ。
神さまさぁ・・・・・・、人間つくるの適当すぎじゃない?
すんごい今さらだけど、『おっさん+バブ+ドM+ドブネズミ+エンジェルフェイス』といい、合わせ技のチョイスがおかしい。
ハッ、待てよ・・・・・・? もしかして人生ってガチでルーレットで決められてたりして。
題して神々のあそび。現実の人間を使った、リアル人生ゲーム。
ありえるな。
ぜんぜん、あり得るよ。
俺の狂った恋心もそのせいに違いない。
性別はしょうがないから、せめてちょっとは自慢できるような男であればな。
だがもう、惚れた弱み。
今日は早く帰ってビールじゃなく、春太郎のおっぱいに顔を埋めよう。
———その夜、俺は夢を見た。
薄いレースカーテンみたいな服を着た神(たぶん・・・・・・)が俺の前に立ち、俺を見据える。
「このサイコロを振りなさい、出た目の数だけ願いを叶えましょう」
「ルーレットじゃないんだ」
俺は神にツッコミをいれた。
「天界ではサイコロが流行りなのです」
神はちょびっとイラッとする。
「ルーレット・・・・・・」
「何を使うのかは、どうでも良いのです」
そうだった。そこはどうでも良い。気にすることじゃない。
何もしていないのに願いを叶えてくれるとは、なんてチートな夢なんだ。
きっと昼間の考えごとが頭に残っていたんだな。
夢だとわかっていても、これは楽しいぞ!
胸をウキウキさせ、俺はサイコロをポーンと放った。
放物線を描いたサイコロは透明な地面に当たってバウンドして転がり、・・・・・・コロコロ・・・・・・コロ。
止まった。
出た目の数は———。
「ピピピ、ピピピ」
アラームの電子音が鳴っている。
あー、うるさい。いいところだったのに。
けどなんだろう、違和感。
春太郎はアラームを必要としてないし、俺のアラームは昔っからショパンの幻想即興曲に決まってる。
じゃあ、だれの?
「おはよう、タケルくん。そろそろ起きないと遅刻するよ」
布団を揺さぶられ、俺は飛び起きた。
「え?! え?!」
どちらさんデスカ———?!!!
いやいや、目の前にいるのは間違いなく春太郎だ。
春太郎なんだけど・・・・・・けど、春太郎じゃない。
「ふふ、どうしたの?」
クスクスと笑う恋人の顔は、抱き締めたくなるほど悶絶級に可愛い天使。
そこのとこは変わらないが、なんだなんだアンタこそどうした。
前髪を後ろに流すようにセットされた髪型に、ジャケットを脱いだスーツ姿。その上にエプロンをつけているではないか。
ぼろ雑巾みたいな服装じゃない春太郎の姿なんて、一生拝むことはないと思っていたのに。
どこからどう見ても、今の彼は仕事ができて頼れる年上男性だ。
「まってまって、頭が追いつかない。仮装パーティ?」
春太郎はきょとんとし、俺のおでこに手を当てる。
「タケルくん、熱があるんじゃない?」
そう言うと、心配そうに首を傾げた。
エ。かわい。てか・・・・・・かっこいい?
おいおい、嘘だろ。バブの春太郎に、これまでにない大人の色気が混ざってる。
そして俺は家の中を見回す。俺たちは春太郎の一軒家で同棲をスタートさせた。
最初は、そりゃひどいもんで。
しばらくは休日のたびに、掃除につぐ掃除の日々だった。
それがなんということか、非常に綺麗に片付いている。
押し入れに無理やりぶち込んだ形跡もない。
「はーーーーーー・・・・・・」
どう表現したらよいのかわからない溜息がこぼれる。
ひとまず頭を整理してみよう。
可能性があるとしたら、あの夢が夢じゃなかったか、まだ夢が続いているかのどちらかだ。
普通に考えるなら、まだ夢の中にいるんだと思うよな?
「春太郎・・・・・・さん、俺の頬っぺたをつねってくれる?」
「さん?」
うう、そうだろ。だってどう見たって、呼び捨てにしていい感じじゃないんだもん!
「んー、やっぱりなんか変だなあ。もしかして仕事で嫌なことがあったのかな? 悩みごと?」
春太郎に下から顔を覗き込まれ、するりと首筋を撫でられる。
ヒュ。
とても春太郎とは思えない、滑らかでエロい手つきだ。
まさか、まさか、まさか、まさか・・・・・・ガクガクブルブル。
どM変態バブだったはずの春太郎がイケおじスパダリに変身したということは、この流れはもしかして・・・・・・。
俺はそっと自分のおケツ穴を手で隠す・・・・・・。
「元気がないタケルくんは、僕のお尻で慰めてあげるね?」
よかったああああっっっ!!!!
グッジョブ・神!
俺は目元を手で覆って涙する。
「ウ・・・・・・ウウ・・・・・・」
ほろほろと涙が頬を伝う。
「タ、タケルくん?! 泣くほど、嫌だったのかい?」
「ちがう、逆。嫌じゃないよ。嬉しい」
「そう? よかった」
春太郎はホッとした顔をし、スラックスのベルトを緩め自身の尻を剥き出しにした。
瞬間、俺は目眩を覚えた。
クラクラとしながら見つめる先で、むっちりした尻の割れ目から尻尾のように飛び出していたアナルプラグがにゅぽんと抜かれる。
「・・・・・・な、なにそれ?!」
「んもう、日中はいつも挿れとけってタケルくんが言ったんでしょ」
恥いるように頬を染めて、春太郎が振り返る。
マジか。
断じて言ってないけど・・・・・・言ったってことでもういいや。
プラグでいつもほぐされてるソコは、柔らかく色づいた縦割れアナルだ。
俺の下半身は臨戦体勢を整え、いつでもファイトできる。
「挿れていーの?」
「あ、まってね。やってあげる」
「う、うん!」
感動する。
こんなのはじめて。朝から最高のご褒美だぁ。
春太郎は俺をベッドに押し倒し、股間の上にまたがった。
ガチガチになった肉棒を握ると窄まりにあて、ゆっくりと腰を落とす。にゅぐぐと、あったかい肉壺に俺自身が押し込まれてゆくぅ。
「ンああ———」
喘ぎ声は変わっていない。
えっちで、ちょっと下品で、俺の好きな春太郎の声。
「は、あ、きもちい」
いつも喘ぐのは春太郎なのに、こうも責められてると俺のほうが声が出てしまう。
パチュん、パチュんと春太郎は激しく尻を振る。むちむちの尻が可愛くて、すぐに「ゴー トゥ ヘヴン」しちゃいそう・・・・・・。
「ぐ、う、でる」
天使の春太郎に至れり尽くせりされて悪くない。だが最後は俺が気持ち良くしたい。
それが男のサガだもの!
俺は春太郎の腰をがつんと掴み、下から腰を突き上げた。
「あああっ、タケルくん、はげしっ」
春太郎の感じる場所を余すところなくこすり上げ、奥まで貫く。責められていたときと変わり、ズパン、ズパンと力強い音が室内に響いた。
ゆさゆさと揺れる乳首を唇で捕まえ、ぴんと立ち上がるまで舌で舐り、しゃぶりつくと、春太郎は「ひうん」と可愛く喘いだのち、びくくん! と腰を震わせた。
ねっとりと腹に吹き上げられた精液にニンマリと笑い、俺も春太郎のナカにたっぷりと射精する。
「・・・・・・あ、あ、ああ、ごめんね、僕が先にイッちゃった」
「いーよ、気持ちよかった?」
「うん」
ハァハァと呼吸を荒げながら、春太郎は胸に頭を預けてくる。最高に生まれ変わった天使の頭を撫で、俺は感じたことのない心地よい愉悦に浸ったのだった。
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