一緒に銀行強盗に捕まったおじさんがドMすぎて、縛られて勃起しているのを見つけてしまった話

倉藤

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セフレ編

ア◯ルビーズが俺に教えてくれたこと・・・・・・

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「んん———・・・・・・、ひ、あ、あ———・・・・・・ッッ」

 もはや掠れた空気のような声しか聞こえない。

 ビクビクと震え、春太郎の身体は痙攣と弛緩を繰り返していた。

 親指と中指を輪っか状にしてペニスのくびれに回し、人差し指は尿道に。締め上げて揺らし、鈴口をこする。イキそうになるたびに止め、垂れてきた蜜を塗り込み、同じ要領で絶え間なく責め立てる。

「はあっ、春太郎のナカ、うねうね動いてるの見えるよ」

 尻の穴はアナルビーズをすべて呑み込み、ぽっかりと拓かれ、透明な球をまるまると咥えていた。

 俺は袋と窄まりの間を舐めながら、ぎゅうぎゅうになった直腸内を覗く。舌でじっくりと圧をかけると、前立腺がごろごろした丸い玩具との間に挟み込まれ、春太郎は「ううー!」と歯を食いしばって涙をこぼす。

 腸壁がうねるせいで、勝手に内側からも押しつぶされるのだろう。けれど事前に「イカないで頑張ってみようね」と命じておいたので、射精感を懸命に逃そうとしているのがわかる。その意地らしさが可愛くて、腹の上からも圧をかけ、さらに追い詰めてあげたくなった。

 グッ、グッと腹を押すと、これには耐えられなかったらしく、春太郎の腰がビクンッと反った。

「イッ、あ———! ひぐッッ、あ、あ、出な、出ないいぃ」
 
 そりゃそうだ。

 ペニスのくびれから根元へ指を移動させ、俺が痛いほどにおっさんの竿を握りしめているんだから。

 それでも出したくて春太郎の腰がへこへこと動き、「イキたいよぉぉ」と狂ったように泣く。

「仕方ないなあ、じゃあ、お待ちかねの奴をやろっか」

 俺はニヤリとする。

 春太郎が息を呑んだ瞬間、「ずぽぽぽぽぽん!」とアナルビーズの持ち手を一気に引いた。ペニスから手を離すと、壊れた噴水のごとく「ぶしゃっ」と白濁混じりの潮を吹く。

「んひいいいい!!!」

 春太郎の口からは絶叫がほとばしる。

 あられもない痴態を目にして、興奮ではち切れそうだ。

 強烈な快感でガチガチと歯を慣らす春太郎のアナルに、俺は間髪入れずに己れの猛りを突き込んだ。

「んああぁあ・・・・・・おっきい」

 涎をこぼしながら、春太郎は恍惚とした表情で目を閉じた。

 散々にいじめ倒したそこは柔らかく、俺のカタチを感じ取るように締め上げてくる。

「———ッあ、すご、きもち」

 思わずに俺が言うと、

「う、嬉しい」

 と春太郎は嗚咽を上げ、俺の律動に合わせて声を震わせる。

「・・・・・・は、ああ・・・・・・ん、あっ、あああッッ」
「あれ、またイッた?」

 痙攣する春太郎の様子を見ればわかるが、腰を振るのをやめない。甘イキし続け、降りてきた最奥がゴチュンと当たる。体重をかけ、そこに先端をめり込ませた。

「ア・・・・・・、お・・・・・・く」

 春太郎は「かふかふ」と呼吸をする。激しい衝撃で春太郎の瞳に恐怖が滲み、涙がぶわっと溢れる。

 俺はおくるみを解いて春太郎を抱き締めた。

 濡れた唇に口付け、押し付けた腰を前に突き出すようにして抉ると、身体を硬直させたままバタバタと身をよじる。

「お゛あああ・・・・・・!!」

 ヤバイな、色気なんてない汚い声なのに、聞くだけで脳が焼き切れそうになる。

 抱き締めた春太郎の身体は熱く、性器は半勃ちで五秒に一回は少量ずつお漏らしをしていた。

 涙と鼻水にまみれた顔はビクンビクンと跳ねる身体と相反して蕩けきり、だらりと口を開けている。

 ———俺の頭も相当おかしい。

 今、頭にあることは一つ。

 春太郎の中に俺の精子をぶち込みたい。奥の奥にぶち込んで、注いで、孕ませたい。

 無我夢中で俺は腰を引き、最奥のぬかるみに自身を叩きつけた。ずぷんの突き抜けた瞬間に熱を解放し、ぎゅううと春太郎をかき抱く。

「ア、ア、ああ゛あ———・・・・・・!!」
「あー、くぅッッ」

 びゅくん、びゅくん、と金玉が爆発したんじゃないかっていうくらいの量がでている。

 春太郎の中で広がった大量の精液を、冷めやらない自身でじっくりとかき混ぜ、突き上げながらキスをした。

 俺にしがみつき、春太郎はぐずぐずに甘えた声を出す。

「ん、う、う、・・・・・・タケルく・・・・・・タケルくん」

 不覚にも名前を呼ばれ、こそばゆく感じ照れてしまう。

 繋がっているそこが気持ちいいのはもちろんだが、ぽわっと感情に火が灯り、あったかいなと思ったとたん、俺まで泣きたくなるのは何故だろう。

 セックスでこんな感想を抱いたのは、生まれてはじめてだった。

 ・・・・・・春太郎とこうできるのが嬉しいのか。俺は。

 エキサイティングなセックスはわりと好きだし、ときにはゾクゾクするようなスリルを求めて、いわゆる乱交パーティに参加したり、刺激的な一夜を求めてきた。

 でも、それとは違う。

 春太郎と繋がれたこと自体に俺は興奮を覚えている。

 なんて胸熱な気持ちなんだ。雄としての悦びに身を投じて、よしよしと春太郎の頭を撫でる。

「———いい子、春太郎・・・・・・す」

 はたと、俺は動きを止めた。

 す・・・・・・って、続けて何を言おうとした?

 愕然としながら、春太郎を見下ろした。

「タケルくん?」

 乱れた呼吸のまま、きょとんと春太郎は首を傾げる。

 戻れ。まだ戻れるぞ、俺。

 右から左から、心の声が俺にささやく。

 戻るって、何処から何処へ・・・・・・?

 これはちゃんと考えないといけないことで、とんでもない出来事のような気がする。するのに、じくじくと疼き出した結合部が俺の思考を邪魔していた。


  * * *


 その日の夜。寝静まった春太郎の寝顔を見つめ、俺はそっとベッドを抜け出し、窓辺でスマホを開いた。

 きてる、きてる。

 湯門から「どうだった?」「どうだった?」と結果報告の催促だ。

 良かったと言うべきだろうが、はたして何が良かったのだろう。

 不完全燃焼だったSMプレイのリベンジできたから?

 徹底的に春太郎をイカせまくれたから?

 ・・・・・・今日の機会で春太郎の内側を深く知り、真の意味で心と身体のやり取りができたと思ったからだ。

 夜空に目を細めながら物思いに耽り、俺はタタタと文字をタップする。

 ———送信。

「ふう、人生って何が起こるかわかんないな」

 溜息を吐いて、窓の外を眺める。

 夜空に浮かんだ、まぁるい月。アナルビーズみたいな満月は、昨晩よりもひときわ美しく輝いて見えた・・・・・・。
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