20 / 27
Ⅲ (蓮太郎)
story.20 必要悪な出会い
しおりを挟む
気まずい一日を過ごしてから、俺と鬼崎さんはほとんど話をしなくなった。第三次無干渉期に突入したのだ。
幾度も似たような危機を乗り越えてきた俺たちだが、今回は段ちがいにしんどいかもしれないと感じる。距離を取られているのでも避けられてるのとも違くて、ふつうに会話はする。
見えすいた優しさ、見えすいた笑顔。あの日以降、弱ささえ見せてくれなくなった鬼崎さんの存在がめちゃくちゃに遠い。彼の心はとても自分には掴める場所にない。わかっていたからこそ追い求めてきたけれど、さすがに俺の足も重たくなった。
それから数日経ったころ、俺はいつも使わない駅で、とある人と待ち合わせていた。
ホームに入ってきては出て行く電車を見ながらしばらく待っていると、十五分後に次の電車が到着するのが見えた。
そして改札を通ってくる群衆のなかに、その人を見つけた。
「待たせたわね、ごめんなさい」
「んーん、別によかったのにお礼なんて」
「そんなの気にしないの。私が若い子とデートしたいのよ」
すらっとしていて背が高いのに、雰囲気は頼りなくて小枝みたいな女性だ。そうと言われなければ、三十代の息子がいる年齢には見えない。
女性の名前は花枝さん。彼女との出会いは鬼崎さんの仕事場を覗きにフードフェスへ行った日。花江さんが会場である商業施設内で大切なあるものを落としたというので、一緒に探すのを手伝ってあげたという経緯があった。
当日中に落としものは見つかり、ぜひお礼をさせてほしいと頭を下げられてしまったため、やむを得ず連絡先を交換することになった。
今日は花枝さんの後ろにもう一人の男性がいる。見た感じ、学生には見えない。社会人で大人だろう。自分よりは歳上、だけど鬼崎さんよりは歳下くらいか。
ネイビーのコートから見える私服センスは地味で、ファストファッション量販店の無難な上下を合わせた服装だった。この人が息子? 二人はまったく似ていないが、どういった関係なのだろうかと思う。
「花枝さん、もしかして俺のこと話しくれてないでしょ?」
「どうだったかしらね・・・・・・」
曖昧な口調の花枝さんに、付き添いの男性は苦笑いでこちらを見た。
「言ってません」
「だよね。俺はこの人の息子みたいな者です。誘われたからついてきたけれど、君が、えと、蓮太郎くんだったよね? もし蓮太郎くんが迷惑だったら帰ります」
「あ、いえ、そこまでは。せっかくなので一緒に」
「そう、よかった」
息子みたいな者と、言い方が若干引っかかる。だが俺は花枝さんと二人きりにならずに済み、ほっとしていた。
「八千宏紀です。よろしくね」
俺よりも歳上だろうに礼儀正しく腰が低い。ペコリと頭を下げると、にっこりと笑ってくれた。
この人なんだろう・・・・・・。同性なのに、目を惹くような不思議な魅力がある。大人しそうな優等生をそのまま大人にした感じ。なのに、ふとした表情に視線を持っていかれる。
歳下の俺がこう言っちゃ失礼かもしれないが、男心をくすぐられる。庇護欲が刺激されるというか。サビに感じる可愛さとは別の色気っていうか。
「蓮太郎くーん?」
「あ、すみません。ぼーとしてました」
「ははは、なんだそれ」
ほぐれたように笑われたことで俺の目はさらに釘付けになった。
———この人、やっぱ、可愛い。
その日は一日、八千さんから目が離せなくなった。三人で向かったのは高級ランチを提供しているレストランで、花枝さんが好きに喋っているのをなんとなく聞き流しているうちにお開きの時間になった。
無理やり持たされたお土産の菓子の紙袋を下げ、俺は待ち合わせたときと同じ駅のホームにむけて手を振った。
行っちゃったな、なんて少しだけ彼のことが気にかかったまま帰ろうとした途端、俺の前に本人が現れた。
「あれ?! 八千さん帰ったんじゃ?!」
「うん、母だけ電車に乗せて戻ってきた」
穏やかに微笑む八千さんに唖然としてしまう。
「ゆっくり話せなかったからさ、まだ時間ある?」
「は、・・・い」
「うん、じゃ行こっか」
流されて連れて行かれたのはカラオケだ。
初対面の男と歌を楽しみたいわけじゃないだろう。たぶん、狙いは個室。八千さんはドリンクのメニューをテーブルに広げ、「何にする?」と首を傾げた。
「・・・・・・コーラでお願いします」
「了解、んー、コーラはダイエットのと普通のがあるよ?」
「あっ、そしたら俺が頼みます」
そう言って受話器を取り、八千さんに視線をやる。
「ありがとう。俺はアイスコーヒーにしようかな」
「わかりました!」
注文を済ませて席に着いたが、話が開始される気配がない。待っている間に店員がドリンクを運んできて、氷たっぷりのコーラをひと口啜った。
アイスコーヒーのトレーにはガムシロップが三つ。それらをみて八千さんは不思議そうな顔をする。
「ブラックでよかったんだけど、ガムシロップ追加で頼んだっけ?」
「え、そうか、必要なかった」
ぽかんとして、慌てて気がついた。今一緒にいるのは鬼崎さんではないんだった。コーヒーを注文した口で無意識にガムシロップを多めにと言ってしまったのだろう。
「すみません、癖で、うっかりでした」
頭を掻きながら言い訳をすると、八千さんは目を細める。
「いいや。ふふ、蓮太郎くんの近くにはすごく甘党のひとがいるんだね」
「はい、見た目は大人なのにブラックが苦手なんです」
「へぇ」
その会話で端を発したように個室内の空気が和んだ。
「もしかして、その人って蓮太郎くんの彼氏?」
「え」
「いやね、俺と同じ匂いがするなぁって思ってさ。蓮太郎くんってゲイでしょ?」
口が緩んだのか、いきなりセンシティブな質問をされてたじろぐ。なるほどと思った。公の場では言いにくい内容だから、カラオケの個室を選んだのだ。
「それを聞くために俺に声をかけてくれたんですか?」
「うん、だってこういうのは普通の男友達には話せないでしょ、そうだったら嬉しいなって思って」
不躾な問いをぶつけてきたのがこの人でなかったら許さなかったかもしれないが、柔和で蠱惑的な彼の笑みを見ていると怒るのも馬鹿馬鹿しくなってくる。
しかしゲイだと言うのは嘘になってしまうので、正直に「ノンケ」だと答えた。
「その甘党の人は男です。でも、これまではずっと女の子が好きでした」
「そういうタイプだったかぁ、いるよねたまに」
八千さんはわずかに目を丸くしただけで、俺から視線を逸らした。
「すみません」
期待に添わない答えだったような気がして、なんとなく謝る。
「ああ、いいのいいの、こっちこそごめんね」
八千さんはケロッとしていた。そしておもむろにガムシロップを一つ手に取ると、蓋を摘みぺりぺりと剥がす。
ブラックのアイスコーヒーの中に注ぎ入れられる透明な液体。ガラガラとかき混ぜられる氷の音が個室内に際立って聴こえた。
彼は残りの一つ二つと手に取り、三つ分のガムシロップをストローで攪拌し口をつける。
「あっま・・・・・・、蓮太郎くんの彼氏やばいね」
「はは、たしかに。俺もそこまで甘いのは苦手です」
呼吸を止めて見つめていた俺は息を吐き出せた。気分を害したわけではなさそうで安堵する。
「そんなに固くならないで」
と、八千さんは言い、ずいっと身を乗り出してきた。
「ねえ、気になるんだけどさ、ノンケの蓮太郎くんが男を好きになった馴れ初めを聞いてもいい?」
「はい、えと・・・・・・」
面白いのだろうかと思いながらも、かいつまんで話をする。もちろんアブノーマルな危うい部分はもの凄くオブラートに包んで。
以降は詳しく突っ込まれることなく、「へぇ」「そうなんだぁ」と相槌を打たれるだけで終わった。八千さんの恋愛話も聞きたかったけれど、「また今度ね」と連絡先を交換し、俺たちは解散したのだった。
幾度も似たような危機を乗り越えてきた俺たちだが、今回は段ちがいにしんどいかもしれないと感じる。距離を取られているのでも避けられてるのとも違くて、ふつうに会話はする。
見えすいた優しさ、見えすいた笑顔。あの日以降、弱ささえ見せてくれなくなった鬼崎さんの存在がめちゃくちゃに遠い。彼の心はとても自分には掴める場所にない。わかっていたからこそ追い求めてきたけれど、さすがに俺の足も重たくなった。
それから数日経ったころ、俺はいつも使わない駅で、とある人と待ち合わせていた。
ホームに入ってきては出て行く電車を見ながらしばらく待っていると、十五分後に次の電車が到着するのが見えた。
そして改札を通ってくる群衆のなかに、その人を見つけた。
「待たせたわね、ごめんなさい」
「んーん、別によかったのにお礼なんて」
「そんなの気にしないの。私が若い子とデートしたいのよ」
すらっとしていて背が高いのに、雰囲気は頼りなくて小枝みたいな女性だ。そうと言われなければ、三十代の息子がいる年齢には見えない。
女性の名前は花枝さん。彼女との出会いは鬼崎さんの仕事場を覗きにフードフェスへ行った日。花江さんが会場である商業施設内で大切なあるものを落としたというので、一緒に探すのを手伝ってあげたという経緯があった。
当日中に落としものは見つかり、ぜひお礼をさせてほしいと頭を下げられてしまったため、やむを得ず連絡先を交換することになった。
今日は花枝さんの後ろにもう一人の男性がいる。見た感じ、学生には見えない。社会人で大人だろう。自分よりは歳上、だけど鬼崎さんよりは歳下くらいか。
ネイビーのコートから見える私服センスは地味で、ファストファッション量販店の無難な上下を合わせた服装だった。この人が息子? 二人はまったく似ていないが、どういった関係なのだろうかと思う。
「花枝さん、もしかして俺のこと話しくれてないでしょ?」
「どうだったかしらね・・・・・・」
曖昧な口調の花枝さんに、付き添いの男性は苦笑いでこちらを見た。
「言ってません」
「だよね。俺はこの人の息子みたいな者です。誘われたからついてきたけれど、君が、えと、蓮太郎くんだったよね? もし蓮太郎くんが迷惑だったら帰ります」
「あ、いえ、そこまでは。せっかくなので一緒に」
「そう、よかった」
息子みたいな者と、言い方が若干引っかかる。だが俺は花枝さんと二人きりにならずに済み、ほっとしていた。
「八千宏紀です。よろしくね」
俺よりも歳上だろうに礼儀正しく腰が低い。ペコリと頭を下げると、にっこりと笑ってくれた。
この人なんだろう・・・・・・。同性なのに、目を惹くような不思議な魅力がある。大人しそうな優等生をそのまま大人にした感じ。なのに、ふとした表情に視線を持っていかれる。
歳下の俺がこう言っちゃ失礼かもしれないが、男心をくすぐられる。庇護欲が刺激されるというか。サビに感じる可愛さとは別の色気っていうか。
「蓮太郎くーん?」
「あ、すみません。ぼーとしてました」
「ははは、なんだそれ」
ほぐれたように笑われたことで俺の目はさらに釘付けになった。
———この人、やっぱ、可愛い。
その日は一日、八千さんから目が離せなくなった。三人で向かったのは高級ランチを提供しているレストランで、花枝さんが好きに喋っているのをなんとなく聞き流しているうちにお開きの時間になった。
無理やり持たされたお土産の菓子の紙袋を下げ、俺は待ち合わせたときと同じ駅のホームにむけて手を振った。
行っちゃったな、なんて少しだけ彼のことが気にかかったまま帰ろうとした途端、俺の前に本人が現れた。
「あれ?! 八千さん帰ったんじゃ?!」
「うん、母だけ電車に乗せて戻ってきた」
穏やかに微笑む八千さんに唖然としてしまう。
「ゆっくり話せなかったからさ、まだ時間ある?」
「は、・・・い」
「うん、じゃ行こっか」
流されて連れて行かれたのはカラオケだ。
初対面の男と歌を楽しみたいわけじゃないだろう。たぶん、狙いは個室。八千さんはドリンクのメニューをテーブルに広げ、「何にする?」と首を傾げた。
「・・・・・・コーラでお願いします」
「了解、んー、コーラはダイエットのと普通のがあるよ?」
「あっ、そしたら俺が頼みます」
そう言って受話器を取り、八千さんに視線をやる。
「ありがとう。俺はアイスコーヒーにしようかな」
「わかりました!」
注文を済ませて席に着いたが、話が開始される気配がない。待っている間に店員がドリンクを運んできて、氷たっぷりのコーラをひと口啜った。
アイスコーヒーのトレーにはガムシロップが三つ。それらをみて八千さんは不思議そうな顔をする。
「ブラックでよかったんだけど、ガムシロップ追加で頼んだっけ?」
「え、そうか、必要なかった」
ぽかんとして、慌てて気がついた。今一緒にいるのは鬼崎さんではないんだった。コーヒーを注文した口で無意識にガムシロップを多めにと言ってしまったのだろう。
「すみません、癖で、うっかりでした」
頭を掻きながら言い訳をすると、八千さんは目を細める。
「いいや。ふふ、蓮太郎くんの近くにはすごく甘党のひとがいるんだね」
「はい、見た目は大人なのにブラックが苦手なんです」
「へぇ」
その会話で端を発したように個室内の空気が和んだ。
「もしかして、その人って蓮太郎くんの彼氏?」
「え」
「いやね、俺と同じ匂いがするなぁって思ってさ。蓮太郎くんってゲイでしょ?」
口が緩んだのか、いきなりセンシティブな質問をされてたじろぐ。なるほどと思った。公の場では言いにくい内容だから、カラオケの個室を選んだのだ。
「それを聞くために俺に声をかけてくれたんですか?」
「うん、だってこういうのは普通の男友達には話せないでしょ、そうだったら嬉しいなって思って」
不躾な問いをぶつけてきたのがこの人でなかったら許さなかったかもしれないが、柔和で蠱惑的な彼の笑みを見ていると怒るのも馬鹿馬鹿しくなってくる。
しかしゲイだと言うのは嘘になってしまうので、正直に「ノンケ」だと答えた。
「その甘党の人は男です。でも、これまではずっと女の子が好きでした」
「そういうタイプだったかぁ、いるよねたまに」
八千さんはわずかに目を丸くしただけで、俺から視線を逸らした。
「すみません」
期待に添わない答えだったような気がして、なんとなく謝る。
「ああ、いいのいいの、こっちこそごめんね」
八千さんはケロッとしていた。そしておもむろにガムシロップを一つ手に取ると、蓋を摘みぺりぺりと剥がす。
ブラックのアイスコーヒーの中に注ぎ入れられる透明な液体。ガラガラとかき混ぜられる氷の音が個室内に際立って聴こえた。
彼は残りの一つ二つと手に取り、三つ分のガムシロップをストローで攪拌し口をつける。
「あっま・・・・・・、蓮太郎くんの彼氏やばいね」
「はは、たしかに。俺もそこまで甘いのは苦手です」
呼吸を止めて見つめていた俺は息を吐き出せた。気分を害したわけではなさそうで安堵する。
「そんなに固くならないで」
と、八千さんは言い、ずいっと身を乗り出してきた。
「ねえ、気になるんだけどさ、ノンケの蓮太郎くんが男を好きになった馴れ初めを聞いてもいい?」
「はい、えと・・・・・・」
面白いのだろうかと思いながらも、かいつまんで話をする。もちろんアブノーマルな危うい部分はもの凄くオブラートに包んで。
以降は詳しく突っ込まれることなく、「へぇ」「そうなんだぁ」と相槌を打たれるだけで終わった。八千さんの恋愛話も聞きたかったけれど、「また今度ね」と連絡先を交換し、俺たちは解散したのだった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

うちの前に落ちてたかわいい男の子を拾ってみました。 【完結】
まつも☆きらら
BL
ある日、弟の海斗とマンションの前にダンボールに入れられ放置されていた傷だらけの美少年『瑞希』を拾った優斗。『1ヵ月だけ置いて』と言われ一緒に暮らし始めるが、どこか危うい雰囲気を漂わせた瑞希に翻弄される海斗と優斗。自分のことは何も聞かないでと言われるが、瑞希のことが気になって仕方ない2人は休みの日に瑞希の後を尾けることに。そこで見たのは、中年の男から金を受け取る瑞希の姿だった・・・・。


フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる