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一歩進んで二歩下がる
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翌朝。成彦はエリオットの腕の中で目覚めた。
エリオットは既に起きていて、目を開けた瞬間に目が合ってしまい、小っ恥ずかしさのあまり悶絶する。
包み込むようにして香るエリオットのフェロモンは優しくて、昨晩の行為が思い出された。まだ違和感が残っている下半身がキュンと疼く。
成彦は無意識にもじもじと脚を擦り合わせていたようで、微笑したエリオットに腰を引き寄せられてしまった。
「足りなかったか?」
「滅相もございませんっっ」
きっと耳まで真っ赤だ。成彦は顔を両手で覆う。
「こらこら・・・おはよう成彦、朝の挨拶をさせて」
手を退けられて、唇が合わさる。
軽いリップ音をさせて離れると、息を吸う隙もなく抱きすくめられた。
「んうっ、苦しいです」
胸を叩くと、怒られ待ちの悪戯っ子のような顔で見てくる。
「僕で遊ばないで下さい」
「すまない、つい浮かれてしまった」
嬉しいんだと言ってエリオットは破顔した。
———なんだろう、この人はとても可愛い。
成彦のうちに秘められたオメガ性がうずうずと外に出たがっている。
これが母性というやつなのか。
恐れ多いことだが、自分といて嬉しいと思ってくれるなら、自分も一番嬉しい。
「エリオット様・・・真面目な話をしても宜しいですか」
「うん?」
「どうやって僕を十松家から連れ出そうとお考えでしょうか」
この先も一緒にいるためには乗り越えねばならない第一関門だ。
エリオットは事も無げに平然として応える。
「成彦を連れて行くことくらいは造作もない。君が自分の意志で帰りの船に乗ってくれれば良いのだからね。君の替え玉はいくらでも準備ができるし、もともと良からぬことを企んでいたお父上殿たちは君が偽物と入れ替わっても表沙汰にできぬだろう」
別人のオメガを放り込んでおけば、かたがつくと言う。
成彦に用意された公爵家との縁談が中央政府に許された話とは思えないと。
怪しい匂いがすると聞いて納得する。成彦なんかより、はるかに優秀なエリオットの目利きは疑いようもない。
「だが・・・」
「何かございますか?」
「成彦はそれで良いか? 一度船が出れば長く日本には戻れない。心残りがあるのなら精算してから経つというのでも良いのだぞ」
不意にエリオットが言わせようとしていることに思い立ち、ハッとした。
もしかして、この方はこちらの事情を知っている・・・・・・?
「エリオット様、僕は」
成彦は胸を動悸させながら、心持ちを述べる。
「僕は母が生きているのではないかと密かに思っていました」
ちらりと窺うようにエリオットの顔を覗くと、彼は頷いた。
「いいよ。続けなさい」
「母が亡くなったと聞かされた時、見つかったのは母の履いていた靴だけでした。遺体が上がらなかったのは川に落ちて流されたからと教えられましたが、僕は・・・どうしても諦められないのです」
生きているのなら母にもう一度会いたい。
母と息子として、同じオメガとして、話したいことが山ほど募っている。
そして何より今の自分の姿を見てほしい。
運命の番であるエリオットと出逢い、これから幸せになろうという希望に満ち溢れた己れを見せて安心させてあげたい。
「ふむ、承知した」
エリオットは優しく微笑む。
その顔にホッとする。やはり知っていたのだ。
「私にも気になるところが、ああ、来たな」
そう言い、エリオットが立ち上がって窓辺から下を覗く。
成彦もそばに寄り、一緒になって外を見やると、エントラスに通訳の男性が立っている。
「ドミニクだ。彼の名前を君も覚えておいて」
「は、はいっ」
「頼んでいたものを知らせに来てくれたようだ。ドミニクを中に入れてもいいかい?」
「はい・・・あっ、待って下さい・・・服を着ます」
「焦らなくていい」
慌ててベッドに戻り衣服をかき集める成彦の肩に、エリオットが屈んでチュッとキスをする。
背後から抱き締められ、押し倒された。手が重なり、指が絡み合う。前屈みになったままベッドに縫いつけにされてしまいそうで、成彦は首を捻ってエリオットを見つめる。
「ドミニクさんを待たせていますから」
「でも少しだけ」
「あぅ、駄目です、止められなくなってしまいますよ?」
「はぁ、そうだな、わかってる、ああ早く成彦のここを噛んで番にしたい」
エリオットの息がうなじにかかった。
「ンン、くすぐったい。エリオット様、僕も同じ想いですよ。次の発情期に噛んで下さい。その時には僕らは日本を出ているでしょうから」
「君の言うとおりだ」
宥めると、素直に身を引く。
「これも羽織りなさい」
「はい」
渡されたカーディガンはエリオットのフェロモンの匂いがした。
成彦は自身のシャツの上からそれを羽織り、「行こうか」とエスコートしてくれる手を取った。
その後ドミニクを招き入れ、「お待たせしてすみません」と成彦が頭を下げると、彼もまた流暢な日本語で返事をする。
「もっとゆっくりされても良かったのですよ」
「えっ、いいえ、いいえっ、とんでもないですっ」
あけすけに言われてしまい、顔を真っ赤にして返す。
それとも彼等の文化では普通のことなのだろうか。だとしたら慣れなくてはならない。
エリオットの番にしてもらうのだから、もっと堂々と胸を張って。
自問自答していると、ドミニクが微笑ましそうな表情を浮かべる。
「ほう、これはまた・・・やりましたねエリオット様」
「この子が変わって行くのはこれからだ。この先、新しい道で迷わないよう、お前も気にかけてやってくれ」
「もちろんでございます」
・・・・・・というような会話が拾えたが、エリオットとドミニクの言葉が日本語ではなかったので自信がない。
でも良心的な発言をしてくれたのはわかる。
二人は信頼できる。味方だ。
期待に応えられるよう努力を尽くしたい。
「さておきドミニク、例の報告を。譲のために日本語で頼む」
成彦にも聞かせたいような口ぶりである。だが内密な話になってしまったのだろうか、ドミニクがエリオットに封書を見せた。
「そちらの件ですが、これにしたためましたのでどうぞ」
エリオットは怪訝に眉をひそめ、中身を確かめる。
英字の筆記体で記された文章。成彦は背伸びをして覗き込んでみたものの読むことができない。
「今日のうちに国を出よう」
エリオットが紙を折りたたむと、固い声で言った。
「え・・・・・・?」
あまりにも急な変更だ。言っていることがベッドの上の時とは違うではないか。
「今日ではなくてはならない理由ができたのですか?」
「良いタイミングで乗せてくれる貿易船の出航予定があるそうだ」
「しかし船は待てばまたやって来ますよ?」
「今日でなくては駄目だ」
断固と譲らない。そればかりかエリオットは険しい顔つきで成彦を見下ろした。
「私の決定は絶対だ」
「では一人だけ挨拶をしたい友人がいるのですが、彼女に会わせてください」
「無論できない。すぐに波止場に向かう」
「そんな・・・・・・」
成彦は恐怖心を感じて口を引き結び、うな垂れる。
母親の所在に関しては時間がかかる故に致し方ないとはいえ、百合に別れの挨拶すらさせてもらえないのか。
強引にことを進めてしまうエリオットがらしくなく見え、昨晩のように彼に触れるのを躊躇ってしまった。
「行くぞ」
と手を持たれたが、成彦は「イヤだ」と弾く。
エリオットが目を瞠り、恐ろしい顔つきで成彦の手を掴み直した。
「やめて! 痛い!」
「成彦、大人しく言うことを聞きなさい」
「嫌だ———」
成彦は大声を上げてエリオットを突き飛ばし、寝室に逃げて閉じこもった。
エリオットは既に起きていて、目を開けた瞬間に目が合ってしまい、小っ恥ずかしさのあまり悶絶する。
包み込むようにして香るエリオットのフェロモンは優しくて、昨晩の行為が思い出された。まだ違和感が残っている下半身がキュンと疼く。
成彦は無意識にもじもじと脚を擦り合わせていたようで、微笑したエリオットに腰を引き寄せられてしまった。
「足りなかったか?」
「滅相もございませんっっ」
きっと耳まで真っ赤だ。成彦は顔を両手で覆う。
「こらこら・・・おはよう成彦、朝の挨拶をさせて」
手を退けられて、唇が合わさる。
軽いリップ音をさせて離れると、息を吸う隙もなく抱きすくめられた。
「んうっ、苦しいです」
胸を叩くと、怒られ待ちの悪戯っ子のような顔で見てくる。
「僕で遊ばないで下さい」
「すまない、つい浮かれてしまった」
嬉しいんだと言ってエリオットは破顔した。
———なんだろう、この人はとても可愛い。
成彦のうちに秘められたオメガ性がうずうずと外に出たがっている。
これが母性というやつなのか。
恐れ多いことだが、自分といて嬉しいと思ってくれるなら、自分も一番嬉しい。
「エリオット様・・・真面目な話をしても宜しいですか」
「うん?」
「どうやって僕を十松家から連れ出そうとお考えでしょうか」
この先も一緒にいるためには乗り越えねばならない第一関門だ。
エリオットは事も無げに平然として応える。
「成彦を連れて行くことくらいは造作もない。君が自分の意志で帰りの船に乗ってくれれば良いのだからね。君の替え玉はいくらでも準備ができるし、もともと良からぬことを企んでいたお父上殿たちは君が偽物と入れ替わっても表沙汰にできぬだろう」
別人のオメガを放り込んでおけば、かたがつくと言う。
成彦に用意された公爵家との縁談が中央政府に許された話とは思えないと。
怪しい匂いがすると聞いて納得する。成彦なんかより、はるかに優秀なエリオットの目利きは疑いようもない。
「だが・・・」
「何かございますか?」
「成彦はそれで良いか? 一度船が出れば長く日本には戻れない。心残りがあるのなら精算してから経つというのでも良いのだぞ」
不意にエリオットが言わせようとしていることに思い立ち、ハッとした。
もしかして、この方はこちらの事情を知っている・・・・・・?
「エリオット様、僕は」
成彦は胸を動悸させながら、心持ちを述べる。
「僕は母が生きているのではないかと密かに思っていました」
ちらりと窺うようにエリオットの顔を覗くと、彼は頷いた。
「いいよ。続けなさい」
「母が亡くなったと聞かされた時、見つかったのは母の履いていた靴だけでした。遺体が上がらなかったのは川に落ちて流されたからと教えられましたが、僕は・・・どうしても諦められないのです」
生きているのなら母にもう一度会いたい。
母と息子として、同じオメガとして、話したいことが山ほど募っている。
そして何より今の自分の姿を見てほしい。
運命の番であるエリオットと出逢い、これから幸せになろうという希望に満ち溢れた己れを見せて安心させてあげたい。
「ふむ、承知した」
エリオットは優しく微笑む。
その顔にホッとする。やはり知っていたのだ。
「私にも気になるところが、ああ、来たな」
そう言い、エリオットが立ち上がって窓辺から下を覗く。
成彦もそばに寄り、一緒になって外を見やると、エントラスに通訳の男性が立っている。
「ドミニクだ。彼の名前を君も覚えておいて」
「は、はいっ」
「頼んでいたものを知らせに来てくれたようだ。ドミニクを中に入れてもいいかい?」
「はい・・・あっ、待って下さい・・・服を着ます」
「焦らなくていい」
慌ててベッドに戻り衣服をかき集める成彦の肩に、エリオットが屈んでチュッとキスをする。
背後から抱き締められ、押し倒された。手が重なり、指が絡み合う。前屈みになったままベッドに縫いつけにされてしまいそうで、成彦は首を捻ってエリオットを見つめる。
「ドミニクさんを待たせていますから」
「でも少しだけ」
「あぅ、駄目です、止められなくなってしまいますよ?」
「はぁ、そうだな、わかってる、ああ早く成彦のここを噛んで番にしたい」
エリオットの息がうなじにかかった。
「ンン、くすぐったい。エリオット様、僕も同じ想いですよ。次の発情期に噛んで下さい。その時には僕らは日本を出ているでしょうから」
「君の言うとおりだ」
宥めると、素直に身を引く。
「これも羽織りなさい」
「はい」
渡されたカーディガンはエリオットのフェロモンの匂いがした。
成彦は自身のシャツの上からそれを羽織り、「行こうか」とエスコートしてくれる手を取った。
その後ドミニクを招き入れ、「お待たせしてすみません」と成彦が頭を下げると、彼もまた流暢な日本語で返事をする。
「もっとゆっくりされても良かったのですよ」
「えっ、いいえ、いいえっ、とんでもないですっ」
あけすけに言われてしまい、顔を真っ赤にして返す。
それとも彼等の文化では普通のことなのだろうか。だとしたら慣れなくてはならない。
エリオットの番にしてもらうのだから、もっと堂々と胸を張って。
自問自答していると、ドミニクが微笑ましそうな表情を浮かべる。
「ほう、これはまた・・・やりましたねエリオット様」
「この子が変わって行くのはこれからだ。この先、新しい道で迷わないよう、お前も気にかけてやってくれ」
「もちろんでございます」
・・・・・・というような会話が拾えたが、エリオットとドミニクの言葉が日本語ではなかったので自信がない。
でも良心的な発言をしてくれたのはわかる。
二人は信頼できる。味方だ。
期待に応えられるよう努力を尽くしたい。
「さておきドミニク、例の報告を。譲のために日本語で頼む」
成彦にも聞かせたいような口ぶりである。だが内密な話になってしまったのだろうか、ドミニクがエリオットに封書を見せた。
「そちらの件ですが、これにしたためましたのでどうぞ」
エリオットは怪訝に眉をひそめ、中身を確かめる。
英字の筆記体で記された文章。成彦は背伸びをして覗き込んでみたものの読むことができない。
「今日のうちに国を出よう」
エリオットが紙を折りたたむと、固い声で言った。
「え・・・・・・?」
あまりにも急な変更だ。言っていることがベッドの上の時とは違うではないか。
「今日ではなくてはならない理由ができたのですか?」
「良いタイミングで乗せてくれる貿易船の出航予定があるそうだ」
「しかし船は待てばまたやって来ますよ?」
「今日でなくては駄目だ」
断固と譲らない。そればかりかエリオットは険しい顔つきで成彦を見下ろした。
「私の決定は絶対だ」
「では一人だけ挨拶をしたい友人がいるのですが、彼女に会わせてください」
「無論できない。すぐに波止場に向かう」
「そんな・・・・・・」
成彦は恐怖心を感じて口を引き結び、うな垂れる。
母親の所在に関しては時間がかかる故に致し方ないとはいえ、百合に別れの挨拶すらさせてもらえないのか。
強引にことを進めてしまうエリオットがらしくなく見え、昨晩のように彼に触れるのを躊躇ってしまった。
「行くぞ」
と手を持たれたが、成彦は「イヤだ」と弾く。
エリオットが目を瞠り、恐ろしい顔つきで成彦の手を掴み直した。
「やめて! 痛い!」
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