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第4章 ユリン編・弐
58 師弟の作戦——ねずみの穴③
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結果はおおむねユリンの思惑どおりに進んだ。ユリンはさっそく『不吉』の影響を確認したいと言って、屋敷を見てまわりたいと頼んだ。だがリュウホンは申し出に気安く了承したものの、ダオに直接面会させることだけはひどく渋った。
(それでも、上出来だ)
自由に動けるのなら、ねずみの嗅覚を利用し、すぐに見つけられる。
ユリンはリュウホンの目を盗み、秘密裏にねずみを放った。この子はダオの匂いをよく知っている。半日も経たずに見つけ出してくれるだろう。
「不吉がはびこっているのは、どこでしょうな?」
「貴様の申した例の者は今は屋敷におらんが、しかし部屋は用意してある」
「そうでございましたか。部屋だけ見せていただくことはできますか?」
ダオが屋敷にいることは、シャオルの証言でたしかだった。リュウホンは頑なに拒否を突き通すつもりらしい。
「少々事情があってな。その者についてはまた今度たのむ」
「なるほど、承知いたしました。もう少し屋敷を見てまわっても?」
「それは許す、終わったらその辺にいる侍女に言伝を申しつけよ」
屋敷内に隠したいほどの人物を監禁しているというのに、案外、体よくリュウホンを厄介払いできた。まさか、昨日のうちに別の場所に移したのか。絶対に見つけられない自信があるのか。ユリンはリュウホンが立ち去ったあとでネズミを呼び戻したいと思ったが、いかんせん侍女が多すぎる。人目につく場所で怪しい行動は取れない。
(仕方ないか)
痕跡の残骸を置いていきたくなかったけれど、ユリンは目につく侍女全員に意識混濁作用のある術をかけた。
「報告を」
ユリンが命令すると、物陰に控えていたねずみが廊下に出てくる。
『ちゅ、ダオの匂いは屋敷から強く感じます。可能性が高いのは地下。探ってみましたが、入り込める穴はないもよう』
「そうか」
『それと、別に匂いが残っている部屋を二箇所見つけました』
「どちらも案内してくれ」
ユリンはねずみを襟の内側にしまい、耳元で道案内をさせた。着いた部屋は、いたってとくに変哲のない客間。侍女たちにより日々の清掃をされているのだろう。塵ひとつなく、寝台の乱れ皺のひとつもない。
「ここからダオの匂いが?」
『はい』
ねずみの返事を受け、部屋の中に足を踏み入れた。すうっと肺いっぱいに匂いを吸い込んでみるが、当然、人間であるユリンの嗅覚に引っかかるほどの匂いはしなかった。
しかしダオがここで生活していたのだと思えば、沸き立つような感情が芽生える。
(ダオ・・・・・・)
愛おしい伴侶がここで何を感じ、何を考えて毎日を過ごしていたのか。突然に知らない場所へ連れて行かれて辛かっただろう。怖かっただろう。
そして今日も卑しいあの男に手篭めにされ苦しい生活を強いられているに違いない。王宮で見かけたダオの姿が目に浮かぶ。美しく柔和な彼の肌に残っていた傷痕。あれは呪いを受けたときにしかできないものだ。
『旦那、旦那、シャオルのガキんちょがあげたっていう筆を探してみましょう?』
「そうだったな」
それはシャオルからの頼まれごとだった。動機は教えてくれなかったが、ダオは文字の練習をしていて、もしも筆を持つことができない過酷な環境にいるのなら助けてやってほしいと。ユリン自身、シャオルの願いを聞いてやりたいと強く思っていた。
理不尽に地下に閉じ込められたのだから、リュウホンの目を盗んでこっそりと持ち込む余裕はないだろう。
(そういえば、シャオルいわく、筆は手のひらサイズの巾着袋と一緒にしてあると言っていた)
ユリンは部屋の中で物を隠せそうな場所を探す。
衣装箱や棚の引き出しは、安直すぎる。他に考えうるのは家具の隙間、寝具の下、だがダオは盲目だ。取り出しやすさを考慮するとすれば枕の下。もしくは、部屋の装飾品。
しかし部屋中をひっくり返しても出てくる気配はなかった。
「こちらの部屋にはなさそうだ。次へ」
『了解!』
ふたたびユリンはねずみの案内で屋敷の先へと進んだ。進んでいくうちに侍女の数が減ったように感じる。人の気配がぱたりと止んだ。
「ずいぶんと奥まで行くんだな」
『はい、あちらにも使われていないお部屋がありました』
「・・・・・・そうか」
通りがかりの侍女にこの先に何があるのかを問いかけると、彼女は息を弾ませて腕に抱えた麦の麻袋を見せてくれる。
「あら、あちらに行っても何もありませんよ。ほとんど空き部屋ですし、備蓄庫として使っているくらいで、少し前までは・・・・・・あ、なんでもありません。失礼いたします」
話の終わらせ方が不自然だった。「助かりました」と拱手した際に、ユリンは念のため彼女にも術をかけておいた。
ふわふわとした足取りで去っていく侍女を見送り、そこからは立ち止まらず、ねずみの案内する部屋に真っ直ぐ向かった。
「相変わらず上等そうな部屋が並んでるな」
途中に見かける部屋を覗くたびに、これを物置にとため息が出てしまいそうになる。
『あ、ここです旦那!』
ユリンは足を止めて部屋に入った。おそらく本来の用途でいえば客間にあたるのだろうが、最初に探しに入った部屋に比べるとかなり殺風景だった。寝台と家具が中途半端に置かれた状態で、微妙な生活感を残している。
棚も卓子も椅子もないため、隠せる場所は限られている。
敷布の上を手でなぞると、ほんのりと暗く血生臭い痕跡を感じる。血よりも生々しい、呪いの気。魔導力の力でユリンは影響は受けないが、反射的に肌が粟立った。
ダオの身体に残された呪いの痕は、ここでつけられたのだという証拠。撫でた敷布を鷲掴んで握りしめた。
『旦那ぁ』
「わかってるよ」
ふつふと静かに燃える怒り。だが今は感情に任せるな。
寝台まわりには何もなく、棚、引き出しという線は最初から消えている。そこでユリンはあるものが目につく。四角くくぼんだ形の壁の飾り棚に、放置されている壺がいくつかあった。
(これだ。えらいぞダオ。苦しいなかでよく見つけ出したな!)
ユリンは思わず微笑み、飾り棚から壺のひとつを手に取った。その壺は蛇のように湾曲した形をしており、底が見えなくなっている。逆さまにして振り、手を突っ込むと、ガサリっと手に触れるものがあった。
(それでも、上出来だ)
自由に動けるのなら、ねずみの嗅覚を利用し、すぐに見つけられる。
ユリンはリュウホンの目を盗み、秘密裏にねずみを放った。この子はダオの匂いをよく知っている。半日も経たずに見つけ出してくれるだろう。
「不吉がはびこっているのは、どこでしょうな?」
「貴様の申した例の者は今は屋敷におらんが、しかし部屋は用意してある」
「そうでございましたか。部屋だけ見せていただくことはできますか?」
ダオが屋敷にいることは、シャオルの証言でたしかだった。リュウホンは頑なに拒否を突き通すつもりらしい。
「少々事情があってな。その者についてはまた今度たのむ」
「なるほど、承知いたしました。もう少し屋敷を見てまわっても?」
「それは許す、終わったらその辺にいる侍女に言伝を申しつけよ」
屋敷内に隠したいほどの人物を監禁しているというのに、案外、体よくリュウホンを厄介払いできた。まさか、昨日のうちに別の場所に移したのか。絶対に見つけられない自信があるのか。ユリンはリュウホンが立ち去ったあとでネズミを呼び戻したいと思ったが、いかんせん侍女が多すぎる。人目につく場所で怪しい行動は取れない。
(仕方ないか)
痕跡の残骸を置いていきたくなかったけれど、ユリンは目につく侍女全員に意識混濁作用のある術をかけた。
「報告を」
ユリンが命令すると、物陰に控えていたねずみが廊下に出てくる。
『ちゅ、ダオの匂いは屋敷から強く感じます。可能性が高いのは地下。探ってみましたが、入り込める穴はないもよう』
「そうか」
『それと、別に匂いが残っている部屋を二箇所見つけました』
「どちらも案内してくれ」
ユリンはねずみを襟の内側にしまい、耳元で道案内をさせた。着いた部屋は、いたってとくに変哲のない客間。侍女たちにより日々の清掃をされているのだろう。塵ひとつなく、寝台の乱れ皺のひとつもない。
「ここからダオの匂いが?」
『はい』
ねずみの返事を受け、部屋の中に足を踏み入れた。すうっと肺いっぱいに匂いを吸い込んでみるが、当然、人間であるユリンの嗅覚に引っかかるほどの匂いはしなかった。
しかしダオがここで生活していたのだと思えば、沸き立つような感情が芽生える。
(ダオ・・・・・・)
愛おしい伴侶がここで何を感じ、何を考えて毎日を過ごしていたのか。突然に知らない場所へ連れて行かれて辛かっただろう。怖かっただろう。
そして今日も卑しいあの男に手篭めにされ苦しい生活を強いられているに違いない。王宮で見かけたダオの姿が目に浮かぶ。美しく柔和な彼の肌に残っていた傷痕。あれは呪いを受けたときにしかできないものだ。
『旦那、旦那、シャオルのガキんちょがあげたっていう筆を探してみましょう?』
「そうだったな」
それはシャオルからの頼まれごとだった。動機は教えてくれなかったが、ダオは文字の練習をしていて、もしも筆を持つことができない過酷な環境にいるのなら助けてやってほしいと。ユリン自身、シャオルの願いを聞いてやりたいと強く思っていた。
理不尽に地下に閉じ込められたのだから、リュウホンの目を盗んでこっそりと持ち込む余裕はないだろう。
(そういえば、シャオルいわく、筆は手のひらサイズの巾着袋と一緒にしてあると言っていた)
ユリンは部屋の中で物を隠せそうな場所を探す。
衣装箱や棚の引き出しは、安直すぎる。他に考えうるのは家具の隙間、寝具の下、だがダオは盲目だ。取り出しやすさを考慮するとすれば枕の下。もしくは、部屋の装飾品。
しかし部屋中をひっくり返しても出てくる気配はなかった。
「こちらの部屋にはなさそうだ。次へ」
『了解!』
ふたたびユリンはねずみの案内で屋敷の先へと進んだ。進んでいくうちに侍女の数が減ったように感じる。人の気配がぱたりと止んだ。
「ずいぶんと奥まで行くんだな」
『はい、あちらにも使われていないお部屋がありました』
「・・・・・・そうか」
通りがかりの侍女にこの先に何があるのかを問いかけると、彼女は息を弾ませて腕に抱えた麦の麻袋を見せてくれる。
「あら、あちらに行っても何もありませんよ。ほとんど空き部屋ですし、備蓄庫として使っているくらいで、少し前までは・・・・・・あ、なんでもありません。失礼いたします」
話の終わらせ方が不自然だった。「助かりました」と拱手した際に、ユリンは念のため彼女にも術をかけておいた。
ふわふわとした足取りで去っていく侍女を見送り、そこからは立ち止まらず、ねずみの案内する部屋に真っ直ぐ向かった。
「相変わらず上等そうな部屋が並んでるな」
途中に見かける部屋を覗くたびに、これを物置にとため息が出てしまいそうになる。
『あ、ここです旦那!』
ユリンは足を止めて部屋に入った。おそらく本来の用途でいえば客間にあたるのだろうが、最初に探しに入った部屋に比べるとかなり殺風景だった。寝台と家具が中途半端に置かれた状態で、微妙な生活感を残している。
棚も卓子も椅子もないため、隠せる場所は限られている。
敷布の上を手でなぞると、ほんのりと暗く血生臭い痕跡を感じる。血よりも生々しい、呪いの気。魔導力の力でユリンは影響は受けないが、反射的に肌が粟立った。
ダオの身体に残された呪いの痕は、ここでつけられたのだという証拠。撫でた敷布を鷲掴んで握りしめた。
『旦那ぁ』
「わかってるよ」
ふつふと静かに燃える怒り。だが今は感情に任せるな。
寝台まわりには何もなく、棚、引き出しという線は最初から消えている。そこでユリンはあるものが目につく。四角くくぼんだ形の壁の飾り棚に、放置されている壺がいくつかあった。
(これだ。えらいぞダオ。苦しいなかでよく見つけ出したな!)
ユリンは思わず微笑み、飾り棚から壺のひとつを手に取った。その壺は蛇のように湾曲した形をしており、底が見えなくなっている。逆さまにして振り、手を突っ込むと、ガサリっと手に触れるものがあった。
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