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気晴らしにー終幕ー
しおりを挟む……ふふ……さぁて……
僕達は、私達で……
愉しみマショウ………
【SE 廊下を歩く音 】
【SE 扉を開ける音 】
【SE 足音 】
【SE ソファに乱雑に放り込む音 】※省略可
(暫く経って)
あっ…
(目覚めたあなた)
【SE 早い足音 】
起きられましたか…!
良かったです……。
(安心したようにため息を漏らす彼)
【SE 手を打ち鳴らす音 】
『…』
『ここはどこですか……?』
そんなに怯えないで下さいね……まず。
ここは客室です、気分はいかがですか?
『…』
『そんなことより、あの人は………?!』と。
そう、来ましたか………。
『…』
『他人事じゃないですか?』……そうですかね。
『…』
『軽っ!?軽いですね?!』ここでは日常茶飯事なので。
『…』
そんなに呆れられなくても……少し、
傷つきました………。
……僕の手、暖かかったでしょう…?
『…』
そうですか、
えぇ、……それはそれは……。
『…』
ああ…手袋とお面、ですか?
【SE 寂しい おいで 】
お面は【マスター』達から外すな、と。
えぇ…ここに来た時に、言づけられていまして。
手袋は、僕の趣味です。
ほんとですよ?
【SE 微かに息をのむ音 】
はい、ぇぇ。…そうですね、
……すみません、少々失礼して……。
【SE 足音 】
【SE 扉を開ける音 】
直ぐに戻りますのでご安心を。
【SE 扉の閉まる音 】
(あなたから見えないように)
【SE 足音 】
【SE 懐から何かを探り取り出す音 】
暫くは保てると思ったのですが……。
【SE 軽い音の後に飲みこむ音 】
そろそろ、限界ですね……。
(吐息のようにつぶやいて)
あなた方は、意地の悪いお方だ……。
(続けざまに吐息のように……今度は複数人に向けて)
(ここで言う、あなたは……)
【SE 遠ざかる足音 】
【SE 扉を開ける音 】
【SE 雨音 】
こんばんは、調子はいかがでしょう?
【SE 雷の落ちる音 】
(一瞬照らし出される彼と何も言わないままの鎖に繋がれた少年)
……っふふ。
やっと来れたのに、薄情な人間ですね……。
【SE 足音 】
あのまま去れば、取って食いはしなかったのですが。
【SE しゃがんで鎖を掴む音 】
……残念ですね、せっかくのチャンスを棒に振って。
(唾を吐く少年)
やれやれ、少々躾が必要な様子……。
【SE 首元を乱暴に掴んで床へ叩きつける音 】
男性のものは、美味しくはないのですが。
致し方ないですね。
【SE 少年の首元を軽く解く音 】
コレモ、ワタシノタメナノデスカラ……。
【SE 吸血音 】
(声音等が変わったことに対して恐怖を感じたが、果敢に抵抗する少年)
『……』
…え?
『……』
あなたにはお見せしたくないのですが…
少々失礼いたします
【SE 衣擦れの音 】
(続けて怯えたようなあなたの声)
【SE 灯をつけて 】
『…』
『あなたは……』とは、お酷い御方ですね。
はい、ワタシですよ?
(ここから徐々に狂っていた、二面性を表して行くかのような低い声音)
『…』
『あなたは二重人格なの?』……はい?
…ふむ、でしたら気晴らしに…反抗的なあなたに刻み付けるのも面白そうですし…アア。
痛いのは一瞬です、安心してくださいね…?
【SE 空を切って刺すような音】
ふふ…アナタだけがやっと僕を見ツケてクレたのです。
(穏やかな声音)
…ですが。
案外、アナタは、
脆イのですネ・・・?
≪減っちゃったじゃん≫ 愉しみが。
(冷酷で平坦な声を落とす)
(途中で楽しげな声)
あア。
……何処にあるノデショウ……。
……一瞬デ、気持チヨクナっタでシょウ…?
安心シタデショう…?
嗚呼、何ト甘美ナ匂イか…!
(理性を残しつつ、興奮した様子で)
嗚呼、芳バシイ匂イガコウシテ……。
(興奮冷めやらぬ様子で呟き、お面を完全には取らず)
ワタシヲ狂ワセルノデス!
(興奮した様子は継続)
………………アア……美味ソウダ………
(敬語を外して下さい)
(一転し、これ以降粗暴な口調)
(吐息のように……囁いて )
( 演者様の望むがままに )
【SE 吸血音 激しいノイズ 】
ッハァ………足リナイ……
【SE 激しいノイズ 吸血音 】
……………モット………寄越セ…………
【SE 水滴が滴り落ちる音 何回か 】
(余裕なさげに 吐息混じり )
(本性あるいは欲望が、なんて。)
(あなたにばれることを恐れていた彼)
【SE 雷の落ちる音 】
………ッ……ァァ、………ン、
ッハァ、ァ……。
……ハァッ……
【SE 吐息混じりに 吸血音】
(夢中になっている彼)
【SE 貪るような吸血音 】
(がっつくように吸血)
(口を離す彼)
【SE 口を離す時に不本意ながらキス音を出してしまった 】
………ッチ、ハァ……
(沈黙が降りた後に)
【SE 苛々したように舌打ち】
<…見惚れていないでよ、ほ~ら、
忘れてないよね…?>
<早く、僕にそのおやつ、ちょうだい?>
<名もなき亡霊さん>
【SE 椅子がひかれるような音】
【SE 同時に扉がゆっくり開かれていく音 】
嗚呼、芳バシイ匂イガコウシテ……。
ワタシヲ狂ワセル!
(陶酔したようにもう一度)
【SE 無邪気な笑い声 】
【SE 狂気にのまれたような嗤い声】
(それが"あなた‘に向かって)
【SE 暗い画面に切り替わる音 】
【SE それまで朧気だった声がはっきり聞こえる 】
【SE ようこそ 】
【SE 沈黙の後に 足音】
【SE 暫く経って鐘の音 】
【SE 静寂の後に 】
<もう もう キミは 還れないよ?>
ダレにも クスクス………
『灯を つけろ』
【SE 低い笑い声 】
【SE それとは別の誰かの声 】
(ひとつ、灯がつけられて)
サア、百物語ヲ 始メマショウ ?
【SE 物音 人の声 囃し立てる声 】
_____おめでとう御座います、彼方は無事に死亡しました_____。
3371_3343
【SE ベルの音 同様の長さで二回 】
____________閉幕いたします~、閉幕いたします~_______。
(案内の声)
【SE 拍手の音 】
【SE 人の笑い声と微かな物音 】
【SE 話す声が微かにして徐々にFO 】
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