転生セイレーンは魔術師に恋をした。〜けれど何故か嫌われているよう。〜

相対。ー水と魔神の争いの発端。ー

おうおう、こんなところにゃ来るたァ珍しいお客さんだな。
俺ァ、情報屋さ。
『アーロン』とでも呼んでくれぃー。
で、何を聞きたい？
っと、その前に。
っはは！

変な面ツラしてらァ！
それなりに貰って置かなきゃ、のちのち食いっぱぐれるってもんさ！
んー、そうだナ。
お前さんの大切なもの、とかどうでい？

え？大切なもんがないってェ？
こりゃー参った！
名前、ならって？
名前、なぁ。
よっし、そんくらいなら。
『シーティア』？

………ヘェ、お綺麗な名前だな。
………っはは、なんでもねェ、なんでもねェ。

ああ、彼奴らから貰ったその名前、大事にしろよ？
お前さんに似合うような、可愛らしい名前なんだからよ｡

………………………｡
……こぽっ……。
………つぶやくような男性の声が微かに聞こえてきましたが詳細不明ですね。
………「ナニカニ乗っ取らレたように。
あ、^<%ああああ、ヴィレニュ\&￡」
『……それなら実験成功だ。
…………ふふ、君もご苦労だったね『肆腐』？
………ああ、忘れていたよ。そのうち君も回収しなければいけないね。
けれど“面倒”だねえ。
君のお仲間さんの目の前で。
ボロボロになった『君』を……〈暗い暗い水の底にまとめて、沈めた上で狂わせ〉踊り尽くさせたいよ。』

………そんな気だるげな声が聞こえて、カメラを水に落としたような音がしました。

どんな物語が展開され、そして無惨に理不尽に晒され、消失していくのかご待望くださいませ。
『皆様方』。

……………………王の名を喰らった一部の聖神神々よ。

さて、ズレちまったな。
物語を直そう喰らおうかァ、『肆腐』。