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面白い女性が微睡みの中で眠っていたら転生しちゃってた。ー之より演じますは。ー
しおりを挟む『それでは、暗いので足下にご注意下さい。』
ランプを灯して、『お客様方』に誰何する『二人組の白い面を着けた男性』がいふ。
『皆様』、こんな辺鄙な処にある『劇場』へご来場頂きありがとうございます。
【案内人】を務めさせて頂きます、『劇場のモノ』と申します。
『同じく【案内人】を務めさせて頂きます、『劇場のモノ』と申します。』
『お客様』の内の一人が、疲労を訴え始めた。
お座りになられたいのですか?
それなら、と。
そうして、歩き始めいつの間にか現出した『椅子』の傍に誘導した。
座るのを促し、それからステージ上に上がり語り始める『二人組』。
それを見詰める、貴女/貴君方は何かしらを思うだろう。
だがその思考は中断された。
・予期も及ばないオリジナルキャラが出演する可能性がございます。
・情事シーンや精神的負担をかけるシーンがお嫌な方は遠慮なく仰って下さいませ。
お代金を返却いたします。
不思議でならない、と。
何故、このような処に自分達を誘導したのかと。
そうしてなんやかんやあり再び思考していると、客の一人が質問している処であった。
ここはどこですか?
『ここはどこでもありませんし、お客様とは言えどお戻りになるまで私共が応えることは致しません。』
どうぞ諦観してくださいね。
そんなことを言われたって……ここはっ!
ごフッ……あ、あゔ……ゲホゲホッ……ゴハ……。
お客様。
すると、先程まで喚いていた客の一人、そうだな。
仮に、『███』としようか。
『███』が吐血をして椅子ごと倒れ苦しみ始めたようだ。
“それで助けられるとお思い”か?
もしや内臓でもねじ切れているのか、酷い疳の虫憑きだ。
その案内するモノの内の一人、【案内人】は滔々とかたる。
あなた方の立場を思い出してください、無理でしょうが。
確かに此処は何処でもない。
この言葉達と、状況に驚き恐れ戦くだろうが『皆様』には取り乱さない努力とやらを少々ではあるが是非とも、して頂きたいものだ。
_____さあ、着席せよ。
【案内人】の語りを聞こうではないか。
そうそう、よぉーく聞いた方がいいぜ。
お嬢さんは怖ぇんだからよ。
………つまりは大人しく聞け、か……。
ふふ。
『それでは演目名を告げさせて頂きます。』
『転生セイレーンは魔術師に恋をした。~けれど何故か嫌われているよう。~』にございます。
それでは一ベルを鳴らさせていただきます。
『リィイィイイィーン………。』
本ベルを鳴らさせていただきます。
『リィイィイイィーン………。
始めさせていただきます。
『皆様』、『皆様方』、どうぞお愉しみになられてくださいませ。
『その他の皆様方もどうぞお愉しみ下さいませ!』
ーーー演目開始ーーー
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