『お零れ話』

影狼

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番外編

絡むは毒ー始まりと終わりのひみつの。ー

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これは『お零れ話』の一つであります、『絡むは毒ー始まりと終わりのひみつの。ー』という演目でございます。


皆様方、当劇場にご来場頂きありがとう存じます。

おや、紛れ込んでおりますがその精悍な顔をしてらっしゃるお方は……「始まりの神様」と言われる、方ではないですか。

「よう、【案内人】。」
この前は気づきませんでしたが、いらっしゃったのですね。

「よく言うよ、言動で気づいていたくせに。」
さあ、私には霞のように見えてらっしゃいましたよ。

「ふふ、それは面白い例えだ。」
ふふ……お褒めの言葉を頂けて、感謝しております。

「私のことも、忘れてはおりませんか?
「始まりと言われる方」先日は私の行動、それに対して謝罪を致します。
申し訳ありませんでした、『かの統治者』にバレる訳には参りませんでしたので……少々手荒な行動をさせて頂きましたが、怪我などはございませんでしょうか?」

「おーおー……真面目な【案内人】だねぇ。
もういいさ、怪我はなかったのだし。」

そう言って微笑む「始まりの神様」に安心したのか、【案内人】は微笑み返します。
「貴方にこれ以上食い下がると、失礼に当たりますね。
改めて感謝を告げさせていただきます、誠にありがとうございました。」

それでは立ち話もなんですし……『演目』で、語らせていただきますね。
「始まりの神様」と言われるお方、こちらの椅子にどうぞお座り下さいませ。
「ああ、よろしく頼むよ。
今回はゆっくり観れそうだ。」

「ああ、Code Nameについて教えて欲しいのだが……何方か説明頼むよ。」
思い出したように、そういうお方でした。

「それでは僭越ながら、私からご説明致します。
『Code Name』は、研究員の偽名のようなもので本名を知られない為に、呼び合うもの達ですのでご注意くださいますようお願い申し上げます。」

「例えば今把握している『Code Name』は、『ある』か?」

「ええ、そこのところは【案内人】にお任せしましょう。」
私ですか……『Code Nameスバル』、『Code Name.キクネ』は勿論『Code Name.ムーナ』はそこまで危険ではございません。
『Code Name.黒き鎌を持つ鮮血の』もいますが一番危険でして、報告によるとどこかの世界におります。
二番目に危険なもの達は『Code Name.深海の斬魈となるもの』や『Code Name.異冥の』でございます。
ほかのCode Nameもおりますが、『Code Name.ムーナ』と同じくそこまで危険ではございませんので、省略させていただきますことをお許しくださいますようお願い申し上げます。

「わかった、ありがとう。
【案内人】、すまないが引き続き捜索を頼む。」
「わかりました、「始まりと言われる方」。」
承知しました。
貴方様のご命令とあらば、『マスター』も許してくださると思います。

「ああ、『マスター』によろしく頼むよ。」
「畏まりました。」
ええ。

話が脱線いたしましたので、僭越ながらご注意点を告げさせていただきます。
・全ての小説は、二次創作対象でございます。
・オリジナルキャラが出演いたします。
・キャラ崩壊がある可能性がありますので、ご注意くださいますようお願い申し上げます。
・暴力シーン、血液表現があるシーンがありますのでお嫌な方は劇場からご退場下さいますと、全額返金致します。

それでは遅くなりましたが1ベルを鳴らさせていただきます。
リイィィィイイイィイイイイィン………。





本ベルを鳴らさせていただきます。
リイィイイィイイィイイイイィン………。

演目名は『絡むは毒ー始まりと終わりのひみつの。』と申します。
それでは開幕致します~、開幕致します~。




ーーー1シーンに移ります。ーーー
ーーーその前に回想に参ります。ーーー

その毒が製造されたのはかの王と薬師が関係する契機として、いやまだ根幹としては温いが。
確かに毒を製造した、きっかけである。

それから生きた毒は、空中に浮いて人の形を取った。

それが本体だったのか、複製だったか人形かは分からなかっただろう。
何故かと言うと、気配がぐちゃぐちゃだったから。
複製の気配も、人形の気配も『あっちの世界』にいるであろう人間の気配も人でないものの気配も、神の気配も『Code Name』の気配もするのだから、気味悪くなるだろうよ。
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