可笑しな漫画家が異世界転生した模様。ーただの神様達と神獣や少女で漫画家を困らせるようです。ー

裏。ー影。ー

歓談。ー菟原。ー

『おーい、聞いてんのか？なあ。』

『…………ぐー、ふにゃ。もう食べられないよぉ……』

『全く、この子は寝てばかりね。』

『『しかも、変な格好でね。』』

『『プーくすくすくす、あー面白かった。』』

『ほんにほんに、面白うございますね。』

『こいつはもうほっとこうぜ？せっかく、こうして会えたんだしな！』

『……それは、嬉しい……アレはどうするかと思った……』

『ん…………そうだったか。』

『会合』

『え……初めて喋った……すこまい……』

『…………そりゃ喋る…………』

んー……蝕むのかー……これらを？

是。

『むにゃぁ…………すこたん、すこたん…ウウカ……っは！』

『…………ふむ、寝言が酷いようだ。』

魔法陣が足元に出現すると、皆の姿が吸い込まれていく。

視界良好ではないさ、なんてったって空間が遠くなっていくのだからね。

少し時間を空けて、パチッと僅かな電流が走る。

僅かと言えど、破損するに至る代物であるがね。

空間にいる人影が呟くが、その毒は何処か甘美な響きを孕む。

そうして吐く言葉はこの場所に、儚く微かな期待と一緒に溶け込んでゆく。

『んぇ……むすぅ……いえやっ！！』

『え、やだ……もしかしたらこの子危険人物と同義じゃないのかしら？』

『………………』

『ん…………めんどくさい……』

『まあこんな場所に来たんだ！楽しまなきゃな！それとも皆は、こういった場所が好みじゃないのか？』

『……好き…………』

『ワタシもよ、でなきゃあんな楽しいゲームなんてしないもの。』

『………………』

『ほほ、私もですよ。』

『『前方に魔物に近しい姿あり、だけどどうやら第一発見者が出たようだよ！』』

『さて、戦闘か交渉かどちらをしてみて相手の様子をみようか。』

『肝の大きい人』