可笑しな漫画家が異世界転生した模様。ーただの神様達と神獣や少女で漫画家を困らせるようです。ー

真。ー詩。ー

鞭と朧。ー連れ。ー

『ふむ。』
『あーら、考え込んでどうしたの？』
『……私は「人の仔」を救いません、その代わりに等しく等しく公開処刑地獄へと誘うだけです。』
『
何ものにも飼えない、飼い慣らせない冷たい愛という名の怪物を私達は、授けるのみです。
他の方々も、等しく等しく公開処刑地獄などに送っている事でしょう。』
『貴方もこちら側に来ていただけませんか？』
『まさか！あなたが乞わなくても私はそっちが心地好いと思っているのですから、お互い約束はしてないわ？』
『そうでしたね、貴方はとても可愛らしい御方なのを一瞬だけ忘れてしまいました。
貴方が、あまりにも惨めで浅慮な「人の仔」に熱をあげるものですから、嫉妬してしまったのが懊悩の種で。』
『かの月に狂った獣を縛るモノ様は案外嫉妬深いものよね、そこは教団にも見習って欲しかったものだわ。』
『かの喰らいたがりの幼子を見ている樗瓏を愛しているモノ様方が取潰しをなさいましたものね。』
今宵は朧月夜、と云うべきか。
『ああ、パレートの法則というものを知ってらっしゃいますか？
顧客全体の二割の優良顧客である顧客が……という法則なのですが。』