130 / 301
真。ー詩。ー
なんだ、お客様か。ーその向こう。ー
しおりを挟むうぅっん…申し訳ない。
声が枯れてしまってね………。
大したことじゃあない……気にしなさんな。
さて、とある森に……そうだな……名前は特に決まっていないのだけれど………。
『供腐の森』とでも、呼ぼうかな………。
僭越ながら……ね。
そこは広大な森でね、ああいや。
どこも広大だったかな……?
まあそれは君の頭の、そう。
頭の隅に置いておこうか。
……まあ普段は、その名で呼ばれることなんて無いのだけれども………ね。
忌み嫌われているんだよ………ふふ……
光栄だよね………
そうだったね。
その森にある、黒くて、薄いベールがあるのは知らないか………
……滑らかで、漆黒のベールだよ。
でも……影があるんだ……………
……………………可愛らしい女の子とぬいぐるみの影がね!
あっはは!
怖がらせるわけじゃなかったんだ、ごめ~んねっ?
全く、丁寧にお願い致しますよ?
……少し、話が逸れてしまいましたね。
……『かの作者』についてお話したいことが御座います……。
ああ、申し訳ございません。
『別』の私がでしゃばって………。
私、ですか?
『かの殺人者』で、『クラーメ・スコッチリベード』でございます。
……皆様とは初めてお目もじ致しますね。
どうぞお見知りおきを。
『かの作者』の声を完璧に模倣している所を見ると今はまだ、『前面』に出るところではないと判断しているのだろう。
ふふ、なんのことでしょうか。
『おーい!そろそろ行くぞ!
『少々お待ちくださると有難いのですが。
『ダメだ!任務だからな!
『………………はぁ、という訳なので…申し訳ございません。嗚呼。
『アイツに対して、俺が決して解けない『誰も救えない魔法』をかけてやったから。
『…………『アイツ』の居場所か?
『……『教えると思うか?
『『アイツ』の名前も言わない。
『救えると思うか?
『それでも救おうと思うのか?
『…………っは、……俺達は『アイツら』の心のなりかけで。
『誰か』の失敗作で、『アイツら』の『かつて光だったモノ』で『役立たず』だ。
『………………アレらは『愚鈍なモノ』だった。
『は、んじゃあな。
(一人は元気に、一人は吐き捨てるように一人は静かに一人は丁寧な口調のまま、一人は面倒くさそうな声のまま一人は愚鈍と言い『かの作者』の声を模倣したまま『闇に溶けて消えました』。)
『『影狼と……『少年』“クン”が今頃どうなっていると思う?
………………っはは、もっと、もっとだ。
……『影狼』、『かの鬼共に魅入られ魅せられたモノ』。
…『ソレ』を撒き散らせ。
そしてお前たちは……。『ナニカ』“共”に支配されるか……『?』の奴らが言った任務をこなしつつ、『甘ったるい日常』に浸るか。
どちらか選べよ。』
(……いきなりですね。)
ムッシュー・█████████。
『かの愛し仔』。
じゃあ、そうだな……ちょうどいい頃合だし………。
ベールについて、少々説明しておこうか。
『厄神』という魔神の一柱が織ったものだが、それなりに頑丈でな。
それを応用し、あちらの世界にも創ったとの文献があったようだが、少し前に焚書された。
23年前になるな。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる