可笑しな漫画家が異世界転生した模様。ーただの神様達と神獣や少女で漫画家を困らせるようです。ー

影狼

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ベルの音と跳梁跋扈。ーSTEPUPー

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『はは、冗談きついっす……。
なぜ『貴方』が此処に……いらっしゃるんですか?』

『……………』

さらり、と風が吹いて影がゆらゆらと揺れる。

この御方はおまえを殺しはしない。

『ああ』、安心して欲しい。

ただ、『塵』が五月蝿いと仰ったようなのでな。

『オレを殺しに来た訳じゃなさそうで、安心しましたよ……………。』

『……それでなんですがね、『不届き者』がいたそうなんです。』
『直ぐ様、『█████』へと直葬しましょうか?』

それをいつも通りと捉え、相手は話題転換をする。

『……………』

話を聞くと、先程と同様にさらり、と風が吹いて。

影が、ゆらゆらと気持ち良さげに揺れる。

ここは森の深部であるが、噎せ返るような新緑の香りが満ちる。

それと特筆するべきは、白花が年中咲く点か。

その白花の特徴は、濃香とほんのりと落ち着くそれでいて。

酔うような、甘く香りが交互にするのだ。

『あの御方』はこの濃香な香りが、お嫌いのようで。

あまり、この近辺にはお近付きになられない。

創生して早期に、この世界から去った『あの御方』は。
何処かで元気にやっているだろうか、と心配になる。

破天荒な御方だから、大丈夫ではあるだろうが……それでも、だ。

が、その反面。
強力な御力を持っている上に、ひとくせもふたくせもある方々と。

なんにしても、繋がりの多い御方なのである。

これで終わることはなく、性格も相まって。

更に方方へほっつき歩く、悪癖があるのも既にこちらは把握済みだ。

それが悩ましくてな。

これを被害は甚大なものと、予想が容易にできるからこそ。

気を持つ羽目になるのは、どうにか。

どうにかしてもらいたいものだが、締結は何時になるやら。

『……承知しましたっす。』

受け答えなんぞしていないように聞こえるだろうが、礼の角度を見るに。

それを受け入れた様子だ。

敬意を持っている様子も、見受けられる。

『シルエット』の方と、その相手は。

信頼関係を、築けているようだ。

すると。

本来ならば、この場にあるはずのない音が聞こえ始めた。

ベルの音だ、それもかなり遠くから聞こえる。

場所から、察するに『この森の内部』。

それは恐らく、中心となる場所か。

入口に面する、所からだろうか。

どうしたもんか頭が痛いが、ううむ。

『魔物達がさらなる力を手にするのは喜ばしい。』

『そうは思わんが、お前は嬉しいのだろう。』

『嗚呼、悦ばしいさ。』

『憎き『人の仔ら』を殺せるのだから!』

『軽々しく言ってくれる。』

『その言葉達を発せるのはあの『御方』含めた、魔族たちのみ。』

『ふん、お前たちも現に殺せていないんだが気安く雑談か?』

『……やはりお前とは相容れない。』

『………俺もそう思っている所だ』

さて、更なる誘惑があなた/貴女を誘う……。

『おいでなさい、おいで……あなたは更なる力を得たいのでしょう……?』

『おいでなさい、大丈夫だから………。』


『………あなたの隠れた魅力を、伝えてあげたいわ……。』

【進化、堕落した神々の名称】

『黒妖神』

『闇月神』

『支配愛神』

『背徳戦神』

『退廃豊神』

『暗背旋神』

『禁書神』

『退廃夢神』

『闇酔神』

『暗焔神』

『深淵水神』

『退廃風神』
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