可笑しな漫画家が異世界転生した模様。ーただの神様達と神獣や少女で漫画家を困らせるようです。ー

霧の立ち込める街。ー内包するのは妄執。ー

……「もう少し」お待ちいただければ私達は満足だったのですがね、『皆様方』。

存外にせっかち、と言うよりは「よっぽど大丈夫」そうだったんだが。
…ふふ、君の気苦労が増えてしまうかもな？
そう思うだろ。……『シオネ』。なんて、『言い訳』するのか今から、想像しておくよ。………。

……「愉しませてくれ」とでも？………ふっ、アナタはいつでもユーモアたっぷりの、それは腹が捩れるほど大笑いをしたくなる冗談に混ぜて、苦言を呈するのがお好きな様子なので……私からは一つ提案をしましょうか。

謎解き、じゃないのか？

…………っ、よくお解りになられましたね？

……「たまたまだ」、とでも言っておこうか。

…………っ、本当にアナタは…………。

今は君との秘密、と言うだけだが。
まあ精々、かわしておいてくれ。あの仔らの猛攻を。……それまで待っているとしよう。

……眠りの時が我らを呼ぶならば、呼ばれざるモノ共よ。虚と共に。灯の下に契りを。

……洒落たな、君が愛する主とやらも。内包するのは何とやら、という「話」だ。
ふふ、更に愉しみが増えたよ。『主』さま達。
それらすらも壊す時を楽しみにさせてもらうからね？

……アナタ方が破壊したモノ共の悦びもお忘れなく。

それは君たち次第、だね。……「巡り」はこちらに味方してくれてないようだけれど、どうしたものか。

お戯れが過ぎますよ……。……「主」。

ふふ、君ならそう言ってくれると思っていたよ。

「巡り」なら……「気まぐれ」に与えるでしょう、「主」達と同様に……。

………そうだな、あの仔らの『活躍』を見守ってくれ。

貴方も厄介事を持ち込むようで、私は頭が痛いですよ。
手出しはしないでくださいな……。
忙しいのですから。

手出ししたくても簡単に手出し出来ないから、実に興味深いね……君。
一体どこにいるのか判らないのもそそられるよ……。
それは誰の命令かな？

ご冗談を、アナタのような傑物を逃すほど甘くはございませんから。
……主様方は、特に、アナタの後ろにおられる「皆様方」を見据えているのでございます。

いつでもどうぞ？その時になったら歓迎させてもらうよ。

アナタ方にだけは言われたくないものですね、これにて失礼いたします。

……逃げられるのはちょっと、悲しいものですね。……それでは。「主」。
……すぐさま遂行いたします。

お願いするよ、君にも。

……頭を撫でるなどお戯れをされますと……「彼女」が、お見苦しい真似を「主」の目の前でしますがそれでもよろしければ……。

……これでいいんだよ、「彼女」にはちょうどいい罰になり得るから。
ふふ、霧がとても綺麗だ。邪魔だったから少しだけ、眠ってもらったけれど……「妨げ」になってくれるといいね。

……そうですか、………そうですね。

ずるいずるいずるい！！！！！！
ねー、「主」！！！！！
次は私って約束だったよねぇ！？！！？
そうだ、聞いてよーーーー！！「あの仔たち」とっても、しぶとくって！

……。

もう少し静かに出来ないのですか、『ラークヤヌヴェースト』。