可笑しな漫画家が異世界転生した模様。ーただの神様達と神獣や少女で漫画家を困らせるようです。ー

影狼

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ただの物語の幸せな始まりと終わり。ー夢幻泡影と言うに相応しい夢で御座いましょう。ー

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かくして猫は語りき、此度はゆるされるか。
往々にして猫は気まぐれでふらりとやって来て啼く、さあさあ。
ご来場して頂いた『皆様方』、『皆様方』。
此度はゆるされるか、おかけくださいますようお願い申し上げます。

今宵は今宵は、なんとも愛嬌のある可愛らしい女性もやってきたことです。

『そうですね!
その女性は私もお会いしたことがありますよ!』

『間違っていたら恐縮ですが、『トキジュ・ラン・ド・メルリィ』さんでしたかね!』

そうして、貴女/貴君方は見詰める。

『表:可笑しな漫画家が異世界転生した模様。ーただの神様たちと神獣や少女で漫画家を困らせるようです。ー』

何故自分達はこんなところにいるのか、と。

その思考は中断された。

____着席せよ。
【案内人】の語りを聞こうではないか。

『さあ、此方になります。』

「……………『お客様』、お久しぶりですね。」

愛想笑いもせずにステージ上の座布団で、楽器を持って準備をする『白い面』を被った『女性』が淡々と申し上げます。

「やあやあ、お久しぶりです!」

楽しそうに笑うステージ上の座布団で、楽器を持って準備をする『白い面』を被った『男性』が弾んだ声で申し上げます。

二人とも、準備が整ったようで弾き始めます。

『怖い話を聞かせておくんなんし』

『怖い話を聞かせてくれや』

こぽっ……………………ぽっ…………こぽ…………。

『そうしてくれたなら、未来を一つだけ語ろう』

『そうしてくださったなら、未来を一つだけ
ああ、語りましたし』

『げに恐ろしき話を聞かせておくれや』

『おてき、げに怖気を掻き立てるような話をおがむによ』

『アリア・カージェデ=ホルネテ』は愚鈍であった。
なのであっけなく捕虜になり、洗脳された後に妹を殺した。
それならば、『アリア・カージェデ=ホルネテ』は誰に殺されたのか。

もう解っているとは思うが『彼女』は、騙りでこの世界にやってきた。
真にいけ好かない彼女トキジュ・ラン・ド・メルリィ』の親族である。


『かの宮廷魔導師だった濡れ鼠の始まりで無威厳でただの魔法の才能が少々あっただけの無能でドブに嵌った有能という名の無価値な塵芥の塵にもならぬ滓の魔導師』は、立ち向かってきた『彼女』を捕虜にし『かつて魔導師だった悪魔』に洗脳を乞うた。

こぽ……………………ゴボッ、……こぽぽ…………コボッ………ぽっ…………。

氷がつく…………。
氷がつく…………。

『かの宮廷魔導師だった濡れ鼠の始まりで無威厳でただの魔法の才能が少々あっただけの無能でドブに嵌った有能という名の無価値な塵芥の塵にもならぬ滓の魔導師』の捕虜は見事に『妹』を殺そうかと、固唾を呑みつつも『あくまでも』見守るという直前にある出来事が起きた。

別の『少女』は、翼を持っていた。

それなら、どこに消えた?
道化を演じていた『かの剣に封印された愚かな悪魔』は。

ナニカを探している。

『名もなき悪魔』は、『彼女』のそばにいた。
この場合の、『彼女』という人物は誰だろう?

『仔』はどこにいる?

『かの杖に封印された愚かな悪魔』は、何か目的があって『アリア』に近づいた。
ひょっとしたら。

『ヒューイ』は、『主』に近づけずにいる。
誰の神獣だろうか。

『フールキチュ・ニングムライ』は誰に向かって、醜悪な笑顔を浮かべていた。

そういえば影が薄い兄弟を、あれ以来見かけていない。

『ヒューズ』と名前の響きが似ている神獣がいるが、それは『ヒューイ』のことだろうか?はたまた。

『オルオク』と言う人物は、どうやら『魔女』とも関わりがあるようだ。
『竜の仔』とも親昵の間柄だそう。

こぽっ……ゴボッ、コボッ……こぽ…………………ぽっ…………コボッ…………。

しばしの沈黙が続いて、『灯』がつく…………。
しばしの沈黙が続いて、「氷』がつく…………。

王族の一人が何故、兵士たちに杜撰な守りをさせたの?
何か目的があるのだろうけど………これは、何かの予兆?

『憂鬱な彼女の隣』とは、何を示しているのか。
『またそれを見ている』のかな?

『リアベムヒ』は『護衛対象』を大切に思っている。
かと、言って『護衛対象』は誰でもいいわけなのだけど……『本来は』。

何かしら事情でもありそうなのが、少しは気になるわね。

『樹木』のそばにあった、白い何かはいくつもあったので恐らく。
それならば、人ならざる者の仕業なのだろうか?

それとも人の形をし、魔物のような心を持つモノの仕業だろうか?
もしやこれとは別に魔物の形をし、人のような心を持つモノの仕業だろうか?

はたまた魔人の形をし、人とも魔物ともつかぬ歪んだ願いを持つモノの仕業なのだろうか。

『霞龍の 咆哮が轟く 白月 傾く』

喧々諤々、あれこれがございまして。

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