可笑しな漫画家が異世界転生した模様。ーただの神様達と神獣や少女で漫画家を困らせるようです。ー

大分しぶとい少女の形をしたものとの戦闘ー村の滅亡の始まりでございます。ー

『アハハハハハハハハッ！！！
『あれ』はとうとう来なかったようだね！
残念だよ！！！！』
目の前にいる、少女が笑う。
「どうか力を貸して、契約を結びましょう。
『深い深い海の底から、現れいでよ。
愚かな杖の中に潜むモノよ、光を喰らえ。
汝の望むままに、蹂躙せよ。
汝の望むままに、破滅の音を奏でよ。
汝の望むままに、それを演じよ。
我、『アリア･ミーツ＝セリソネオ』はかの名もなき悪魔に契約することを血を以て誓う。』
かの名のなき悪魔よ、今馳せ参じます。』
『……へえ？
……気が変わった、今村を滅ぼすよ。』
そう言いますと遥か遠くにある『セントヒェモネッケ』の町に向かって掌を閉じて開くと、ドロドロと黒い液体が溢れ出てきます。
そして、町に向かって進行いたします。
家以外はあっという間に、黒い液体に飲み込まれていきます。

『承った。
おやおや、少女よ。
はじめまして、君の母親の方にいたものだよ。
…………それにしても、ここは綺麗なところだよ。
『そこの』やつが居なきゃとても綺麗に見えるだろうに、残念なことだ。
……きみの『故郷』を失いたくないかい？』
「はじめまして、悪魔様。
ええ、失いたくないです。
どうか、力をお貸しくださいませ。
名のなき悪魔様。』
『わかった、『アリア』。
彼らに、力を。
『かの宮廷魔導師でありながら王族に非常にまつわる家系の血を引き継ぐ愚かで哀しく呪われたモノ』に、『かのシスターさんに恋い焦がれている獣神さん』に溢れんばかりの魔力を授けよう。
制約を設ける。
『宮廷魔導師でありながら王族に非常にまつわる家系の血を引き継ぐ愚かで哀しく呪われたモノ』には、呪いの無効化と解呪を。
『かのシスターさんに恋い焦がれている獣神さん』には『護衛』に対しての攻撃は不可能とする。
さあ、転移しておいで。』

『ジェペネ･ムフィネル』。
微笑みながらそう流れるように囁くように、唱えた『かの名もなき悪魔』様。
『チッ……だからお前は気に入らないんだ、『かの名もなき悪魔』。
『ふふ。
そう言って貰えて嬉しいよ、『かの彼女の愚陋な一族によって剣に封じられた愚かな悪魔』。』