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第153話 第三王子は軍隊に入る!
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土管信奉者の素直で可愛よのソフィアちゃんが尊く感じられる『シュウ』です。
ソフィアちゃんと辛辣なアイリスちゃんの中に二号生達がガチで土管ワールドを楽しむ光景を眺めているだけで平和だなぁと思い耽っていると。
「このポンコツたぬきども全員集合! 30秒で整列!」
どこから湧いてきたのか、レイニーが大声で叫んだ!
「早くしろ! このウジ虫どもが! 戦場で死にたくなかったら早くしろ!」
「「「了解です。サー!!」」」
レイニーの教育なのか男性陣の動きが妙にキビキビしている。
――トラウマでも再発したのかな? なんて、恐ろしいヤツなんだ。レイニー……
「何をやっているボケナス王子! 死にたくなかったらとっとと集まれ!」
――僕も対象だった……
男性陣は立直姿勢(きおつけ)になり、横一列に並んだ。
「番号!」
「1、2、3、4、5……」
「全員揃ったな。右向け右! 駆け足!」
「「「了解です。サー」」」
「駆け足 始め! 私についてこい! ゴミクズども!」
「「「了解です。 サー」」」
『タッタタタタ タッタタタタ』
「「「レイニー軍曹サイキョウーチョービジン レーニャ少尉サイキョウーチョービジン エリス大元帥チョーサイキョウーガチでー♪」」」
『タッタタタタ タッタタタタ』
――!? 何なんだ、この掛け声? 始めて聞いたぞ? いつの間に仕込みをしてたんだ! さりげなくエリスを貶めてないか? 女性陣は優遇させていいよなぁ、ゆっくり移動出来て……
◇
「ゴミクズども止まれ!」
『ピタッ』
そこは、エリスのお屋敷の前だった。
「ゲスヤローども、立直姿勢のまま待機。これより、アリエス様、セリーナ様、エミー様がおいでになられる。最上級の礼でお出迎えするように! 以上」
『ピシッ』
――父上、お父上様、マリーパパ、ウツボ様、学院長はどうしたんだ? 名前すら出ていないぞ? 特に父上に対して忠誠心は本当に、どこに行ったんだ?
◇
――待つこと数分
「ゲスザコバカヤローども、アリエス様、セリーナ様、エミー様のお出ましである。ものども土下寝でお迎えしろぉ!!」
「「「レイニー軍曹殿! 了解です!サー」」」
僕を含めた男性陣は土の上に土下座からの土下寝のコンビネーションをキメた!!
「アリエス様、セリーナ様、エミー様のおな~り~!」
『ジャジャジャジャジャジャジャジャーーンジャジャーーンジャジャジャジャジャジャジャーーーーン♪』
どこからもなく、悪役の中の悪役、黒いヘルメットを被ったキン肉マ○のウォーズ○ンみたいに『コホォー コホォー』と呼吸音を撒き散らす危険人物のテーマが流れてきた……
――あの三人にピッタリなテーマすぎてグウの音も出ないです。
「皆のもの面てを上げよ!」
自称『悪魔が来たりてピーヒャララ』のレイニーが重々しく声をあげた。
「お前ら何やってンだ?」
父上が当たり前のことを当たり前にツッコミをぶっ込んできた!
「「「……………………」」」
「おい、おい。何寝てるンだよ」
「そうよ。シュウちゃんまで何してるのよ」
あの母上までツッコミをぶっ込んできた! レイニーが母上に
「王妃様、これが最上級の臣下の礼『ザ・土下寝』です」
「レイニー、土下寝なんて、そんなの聞いたこと無いわよ」
「これから臣下の礼は土下寝を正式な臣下の礼にいたしましょう」
「――レイニー…… あなた、いつもやることが、ぶっ飛んでいるわね」
「お褒めいただきありがとうございます」
「――ブルース。今日から臣下の礼は土下寝に決まりよ」
「――!? セリーナ…… お前……」
――母上、レイニー。何が土下寝が正式な臣下の礼にするって! 父上もドン引きしてあるじゃないか!
「セリーナ、レイニーさん。もうその辺にしておきなさい」
さすがお母上様! 人としての常識をお持ちだ。
「そうよ、セリーナ。アリエスの言う通りよ。元々臣下の礼なんて元々要らないのよ。臣下をぶっ壊す! これで十分じゃない!」
「エミー、お前まで……」
マリーパパもドン引きしてるじゃないか! 横に立っていたウツボ様や学院長も何か見てはいけない物を見ている目で母上達を見つめていた……
「もう、話しが進まないわ。今からサムソン達が来るわ。みんな、サムソン達から土木工学を学んでもらうわよ。みんなの力でアルラサンドを変えるのよ。良いわね」
「「「ハイ!!!!」」」
――こうして、僕らはブラック企業に入社することになった……
ソフィアちゃんと辛辣なアイリスちゃんの中に二号生達がガチで土管ワールドを楽しむ光景を眺めているだけで平和だなぁと思い耽っていると。
「このポンコツたぬきども全員集合! 30秒で整列!」
どこから湧いてきたのか、レイニーが大声で叫んだ!
「早くしろ! このウジ虫どもが! 戦場で死にたくなかったら早くしろ!」
「「「了解です。サー!!」」」
レイニーの教育なのか男性陣の動きが妙にキビキビしている。
――トラウマでも再発したのかな? なんて、恐ろしいヤツなんだ。レイニー……
「何をやっているボケナス王子! 死にたくなかったらとっとと集まれ!」
――僕も対象だった……
男性陣は立直姿勢(きおつけ)になり、横一列に並んだ。
「番号!」
「1、2、3、4、5……」
「全員揃ったな。右向け右! 駆け足!」
「「「了解です。サー」」」
「駆け足 始め! 私についてこい! ゴミクズども!」
「「「了解です。 サー」」」
『タッタタタタ タッタタタタ』
「「「レイニー軍曹サイキョウーチョービジン レーニャ少尉サイキョウーチョービジン エリス大元帥チョーサイキョウーガチでー♪」」」
『タッタタタタ タッタタタタ』
――!? 何なんだ、この掛け声? 始めて聞いたぞ? いつの間に仕込みをしてたんだ! さりげなくエリスを貶めてないか? 女性陣は優遇させていいよなぁ、ゆっくり移動出来て……
◇
「ゴミクズども止まれ!」
『ピタッ』
そこは、エリスのお屋敷の前だった。
「ゲスヤローども、立直姿勢のまま待機。これより、アリエス様、セリーナ様、エミー様がおいでになられる。最上級の礼でお出迎えするように! 以上」
『ピシッ』
――父上、お父上様、マリーパパ、ウツボ様、学院長はどうしたんだ? 名前すら出ていないぞ? 特に父上に対して忠誠心は本当に、どこに行ったんだ?
◇
――待つこと数分
「ゲスザコバカヤローども、アリエス様、セリーナ様、エミー様のお出ましである。ものども土下寝でお迎えしろぉ!!」
「「「レイニー軍曹殿! 了解です!サー」」」
僕を含めた男性陣は土の上に土下座からの土下寝のコンビネーションをキメた!!
「アリエス様、セリーナ様、エミー様のおな~り~!」
『ジャジャジャジャジャジャジャジャーーンジャジャーーンジャジャジャジャジャジャジャーーーーン♪』
どこからもなく、悪役の中の悪役、黒いヘルメットを被ったキン肉マ○のウォーズ○ンみたいに『コホォー コホォー』と呼吸音を撒き散らす危険人物のテーマが流れてきた……
――あの三人にピッタリなテーマすぎてグウの音も出ないです。
「皆のもの面てを上げよ!」
自称『悪魔が来たりてピーヒャララ』のレイニーが重々しく声をあげた。
「お前ら何やってンだ?」
父上が当たり前のことを当たり前にツッコミをぶっ込んできた!
「「「……………………」」」
「おい、おい。何寝てるンだよ」
「そうよ。シュウちゃんまで何してるのよ」
あの母上までツッコミをぶっ込んできた! レイニーが母上に
「王妃様、これが最上級の臣下の礼『ザ・土下寝』です」
「レイニー、土下寝なんて、そんなの聞いたこと無いわよ」
「これから臣下の礼は土下寝を正式な臣下の礼にいたしましょう」
「――レイニー…… あなた、いつもやることが、ぶっ飛んでいるわね」
「お褒めいただきありがとうございます」
「――ブルース。今日から臣下の礼は土下寝に決まりよ」
「――!? セリーナ…… お前……」
――母上、レイニー。何が土下寝が正式な臣下の礼にするって! 父上もドン引きしてあるじゃないか!
「セリーナ、レイニーさん。もうその辺にしておきなさい」
さすがお母上様! 人としての常識をお持ちだ。
「そうよ、セリーナ。アリエスの言う通りよ。元々臣下の礼なんて元々要らないのよ。臣下をぶっ壊す! これで十分じゃない!」
「エミー、お前まで……」
マリーパパもドン引きしてるじゃないか! 横に立っていたウツボ様や学院長も何か見てはいけない物を見ている目で母上達を見つめていた……
「もう、話しが進まないわ。今からサムソン達が来るわ。みんな、サムソン達から土木工学を学んでもらうわよ。みんなの力でアルラサンドを変えるのよ。良いわね」
「「「ハイ!!!!」」」
――こうして、僕らはブラック企業に入社することになった……
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