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第107話 第三王子はやめて欲しい!
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六人に真後ろでぴったりとマークされ、エリスとの二人きりのおデートを崩壊させられた『シュウ』です。最初から二人きりにする気は全然無かったようです…… ゲスが!
可愛いソフィアちゃんはきっとみんなに無理やり連れ回されているのだろう…… 相変わらず、可愛よ!
マリー作、ミュージカル『アゴと氷の女王』が開演し緞帳が開く。
大がかりなセットはなくシンプルなセットだった。背景にはお城の絵が大きく描かれていた。そして、女の子が二人、一人は部屋の中だろうか、膝を抱えて座っている。もう一人の小さな女の子は廊下にいるのだろうか、ドアを叩いている演技をしていた。
『ドンドン』
ドアを叩く効果音。やっぱりドアを叩いていたんだな。パントマイムだけで良く表現できるなぁ、と感心していた。
小さい女の子が、
『Nサ! ゆぎダルマッコつぐってけろじゃ! やぐそぐしたべぇ、わど、ゆぎダルマッコつぐっるでぇ、ゆぎダルマッコつぐっでけろじゃ!』
もう一人の少し背の高い女の子が
『アゴ! うるせーじゃ! あっちゃさぁ、いげじゃ!』
と怒鳴る。
怒鳴られた女の子は、
『わがったじゃ……』
と言い残し舞台袖に下がり、怒鳴った女の子は抱えていた膝に顔を埋めた……
――あの女の子の名前はNサとアゴなんだ…… マリーのネーミングがセンスを感じる!
Nサとアゴは姉妹で、姉妹の仲は悪いのかな? 人のことは言えないけど姉妹仲良くして欲しい…… あっ、これ、演技だったわ!つい、感情移入してしまった!?
――それと、二人ともまだソフィアちゃん位なのになんて演技をするんだ!? 恐るべし、劇団ツキカゲ! でも、いきなり南部弁を入れてくるとはミノノモンタさんの影響だろうか?
『ドッドーーン』『ザーーザーー』
と雷と豪雨の効果音が鳴り響き、
次は、二人の両親だろうか、王様の姿を男性と王妃の姿をした女性が現れ、二人は大きく体を揺らし、苦しそうに舞台袖に下がりる。そして、二つのお墓のセットが置かれた。
――あっ!? 死んじゃった…… 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
あれから、時は流れて、二人とも大きくなった……
アゴは可愛らしい女性と成長したようだ。Nサの方はアゴとは違い美人さんへと成長した。まあ、役者さんが変わっただけなのだか…… しかも、標準語に戻っていた。
そして、新たな新事実が発見!? なんとNサは氷の魔法が使えた!?
さらに、新事実として小さい頃、アゴから氷の魔法を見せてくれ!と、せがまれ仕方なく見せたまでは良かったが、誤ってアゴに氷の塊がアゴのあごに当たってしまい怪我をさせてしまったようだ。それ以降Nサはアゴに近付かないようにしていた…… Nサの気持ちもわかる。そして、アゴが姉であるNサと遊びたかったこともよくわかる。なんて、せつない物語なんだ!
そして、物語はNサが大人になったことで、亡くなった両親の国王と王妃の後を継ぐ為、Nサは女王となる決意をし、戴冠式にのぞむことになった。
戴冠式は順調に進んだように見えたが、戴冠式に訪れていた他国の第三王子がNサの美貌に惚れ込み、式典中にも関わらず、Nサにちょっかいを出してきた。
『Nサ、お・う・じょ・さ・ま~。まだ、お一人なんでしょ?♪ 僕なんか、ど・う・か・な?(ニタ~ ニヤニヤ)♪』
『いえ、間に合ってます!』
『そんなこと言わないでよ~(ニヤニヤホォー)♪』
『あなた、今は戴冠式中ですよ! どこの国の方かは存じ上げませんが、無礼にもほどがあります!(激おこ)』
『Nサ王女は僕に興味があるの? 僕は、プロンニャンコス王国、第三王子のシュウなのだ~♪』
『キモ!! モブ!!(激おこ)』
――えっ!? 今、『シュウ』とか言わなかった? まさか、またしても僕がモデルなのか? となりのエリスも後ろの連中も声を殺してクスクス笑ってる、笑い声が殺しきれてねぇーし! やっぱり僕がモデルなんだぁぁぁあ!!!! まあ、第三王子の部分で大体の予想はしてたよ……
『Nサちゃ~ん。そんなつれないこと言わないでよ。僕チンと結婚式しよぉ~よぉぉ~♪』
――僕は、そんなこと言ったことないぞ!!
『本当にキショ! マジでキモイのよ! このモブ顔がぁ!!(見てはいけない物を間違って見てしまった顔)』
――あー。どうして僕は、ここに居るのだろう……(涙目)
『イヤもイヤも好きのうちってやつかぁ~。Nサは可愛いなぁ~。僕チンのお嫁さんに、し・て・あ・げ・る~♪』
――マジでやめてぇぇぇぇー!!!! そんなに僕のHPを削りたいのか!!
第三王子のシュウがNサに抱きつこうと近寄って来た!
――すもう…… これはキモッ! 僕だった……
『キャァァァアー!!!! このボケカスカス!!(マジギレ)』
『フュルルルーーーー カチン!』
と効果音が流れる。
『………………』
――第三王子のシュウが動かなくなった……
Nサはあまりにもキモモブ第三王子が嫌だったらしく、戴冠式に参列者の前で氷の魔法を使ってしまった!
氷の魔法を見た参列者は慌て驚き、大騒ぎとなった。キモモブ第三王子のシュウは凍ってしまったのか、メイドさん達が慌てた様子でキモモブ第三王子のシュウにお湯を掛けていた。マジもんのお湯で…… お湯というよりは熱湯だと思います。キモモブ第三王子のシュウは、予想以上に熱かったのか、大慌てで衣装を脱ぎ始め、
『ヒャッハー!! どういうことだ!! 話しが違うぞ! お湯にしてくれと頼んだはずだ! マジもんの熱湯じゃねぇーかよ!!(マジギレ)』
キモモブ第三王子のシ…… もうこれ以上……自分の名前を出すのが辛い…… キモモブは、熱湯で濡れた服を脱ぎながら、Nサに向かって、
『訴えてやる!! 覚えてろよ! このたぬき~!!♪』
と、捨て台詞を吐き、舞台袖に消えていった……
観客は第三王子の姿を見て場内が割れんばかりの大爆笑だった。
――特に後ろの連中が…… げせぬ。
可愛いソフィアちゃんはきっとみんなに無理やり連れ回されているのだろう…… 相変わらず、可愛よ!
マリー作、ミュージカル『アゴと氷の女王』が開演し緞帳が開く。
大がかりなセットはなくシンプルなセットだった。背景にはお城の絵が大きく描かれていた。そして、女の子が二人、一人は部屋の中だろうか、膝を抱えて座っている。もう一人の小さな女の子は廊下にいるのだろうか、ドアを叩いている演技をしていた。
『ドンドン』
ドアを叩く効果音。やっぱりドアを叩いていたんだな。パントマイムだけで良く表現できるなぁ、と感心していた。
小さい女の子が、
『Nサ! ゆぎダルマッコつぐってけろじゃ! やぐそぐしたべぇ、わど、ゆぎダルマッコつぐっるでぇ、ゆぎダルマッコつぐっでけろじゃ!』
もう一人の少し背の高い女の子が
『アゴ! うるせーじゃ! あっちゃさぁ、いげじゃ!』
と怒鳴る。
怒鳴られた女の子は、
『わがったじゃ……』
と言い残し舞台袖に下がり、怒鳴った女の子は抱えていた膝に顔を埋めた……
――あの女の子の名前はNサとアゴなんだ…… マリーのネーミングがセンスを感じる!
Nサとアゴは姉妹で、姉妹の仲は悪いのかな? 人のことは言えないけど姉妹仲良くして欲しい…… あっ、これ、演技だったわ!つい、感情移入してしまった!?
――それと、二人ともまだソフィアちゃん位なのになんて演技をするんだ!? 恐るべし、劇団ツキカゲ! でも、いきなり南部弁を入れてくるとはミノノモンタさんの影響だろうか?
『ドッドーーン』『ザーーザーー』
と雷と豪雨の効果音が鳴り響き、
次は、二人の両親だろうか、王様の姿を男性と王妃の姿をした女性が現れ、二人は大きく体を揺らし、苦しそうに舞台袖に下がりる。そして、二つのお墓のセットが置かれた。
――あっ!? 死んじゃった…… 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
あれから、時は流れて、二人とも大きくなった……
アゴは可愛らしい女性と成長したようだ。Nサの方はアゴとは違い美人さんへと成長した。まあ、役者さんが変わっただけなのだか…… しかも、標準語に戻っていた。
そして、新たな新事実が発見!? なんとNサは氷の魔法が使えた!?
さらに、新事実として小さい頃、アゴから氷の魔法を見せてくれ!と、せがまれ仕方なく見せたまでは良かったが、誤ってアゴに氷の塊がアゴのあごに当たってしまい怪我をさせてしまったようだ。それ以降Nサはアゴに近付かないようにしていた…… Nサの気持ちもわかる。そして、アゴが姉であるNサと遊びたかったこともよくわかる。なんて、せつない物語なんだ!
そして、物語はNサが大人になったことで、亡くなった両親の国王と王妃の後を継ぐ為、Nサは女王となる決意をし、戴冠式にのぞむことになった。
戴冠式は順調に進んだように見えたが、戴冠式に訪れていた他国の第三王子がNサの美貌に惚れ込み、式典中にも関わらず、Nサにちょっかいを出してきた。
『Nサ、お・う・じょ・さ・ま~。まだ、お一人なんでしょ?♪ 僕なんか、ど・う・か・な?(ニタ~ ニヤニヤ)♪』
『いえ、間に合ってます!』
『そんなこと言わないでよ~(ニヤニヤホォー)♪』
『あなた、今は戴冠式中ですよ! どこの国の方かは存じ上げませんが、無礼にもほどがあります!(激おこ)』
『Nサ王女は僕に興味があるの? 僕は、プロンニャンコス王国、第三王子のシュウなのだ~♪』
『キモ!! モブ!!(激おこ)』
――えっ!? 今、『シュウ』とか言わなかった? まさか、またしても僕がモデルなのか? となりのエリスも後ろの連中も声を殺してクスクス笑ってる、笑い声が殺しきれてねぇーし! やっぱり僕がモデルなんだぁぁぁあ!!!! まあ、第三王子の部分で大体の予想はしてたよ……
『Nサちゃ~ん。そんなつれないこと言わないでよ。僕チンと結婚式しよぉ~よぉぉ~♪』
――僕は、そんなこと言ったことないぞ!!
『本当にキショ! マジでキモイのよ! このモブ顔がぁ!!(見てはいけない物を間違って見てしまった顔)』
――あー。どうして僕は、ここに居るのだろう……(涙目)
『イヤもイヤも好きのうちってやつかぁ~。Nサは可愛いなぁ~。僕チンのお嫁さんに、し・て・あ・げ・る~♪』
――マジでやめてぇぇぇぇー!!!! そんなに僕のHPを削りたいのか!!
第三王子のシュウがNサに抱きつこうと近寄って来た!
――すもう…… これはキモッ! 僕だった……
『キャァァァアー!!!! このボケカスカス!!(マジギレ)』
『フュルルルーーーー カチン!』
と効果音が流れる。
『………………』
――第三王子のシュウが動かなくなった……
Nサはあまりにもキモモブ第三王子が嫌だったらしく、戴冠式に参列者の前で氷の魔法を使ってしまった!
氷の魔法を見た参列者は慌て驚き、大騒ぎとなった。キモモブ第三王子のシュウは凍ってしまったのか、メイドさん達が慌てた様子でキモモブ第三王子のシュウにお湯を掛けていた。マジもんのお湯で…… お湯というよりは熱湯だと思います。キモモブ第三王子のシュウは、予想以上に熱かったのか、大慌てで衣装を脱ぎ始め、
『ヒャッハー!! どういうことだ!! 話しが違うぞ! お湯にしてくれと頼んだはずだ! マジもんの熱湯じゃねぇーかよ!!(マジギレ)』
キモモブ第三王子のシ…… もうこれ以上……自分の名前を出すのが辛い…… キモモブは、熱湯で濡れた服を脱ぎながら、Nサに向かって、
『訴えてやる!! 覚えてろよ! このたぬき~!!♪』
と、捨て台詞を吐き、舞台袖に消えていった……
観客は第三王子の姿を見て場内が割れんばかりの大爆笑だった。
――特に後ろの連中が…… げせぬ。
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