92 / 130
第92話 開戦間近
しおりを挟む
ついにケーリンネガー王国とグランプロス帝国の連合国との戦争になってしまった。
「宣戦布告されたの何日だ?」
カルイ副司令官は伝令係の兵士に聞いた。
「ハッ! 4日前になります!」
兵士は答える。
「王都の様子はどうだった? 都民はどうしている?」
僕は連合国との戦争突入で、都民が動揺していないか心配だった。
「陛下より、『すでに、このような事になるとはわかっていた。すでに我が息子アレク王太子が戦闘の準備を終え、国境付近にて待機している。皆のもの安心するが良い! アレクが鬼畜ケーリンネガー王国、グランプロス帝国の連合国を必ずや討ち滅ぼしてくれるだろう! 我々には正義がある。国民よ、正義の執行者でもあるアレクに任せるのだ!』と、力強い演説をされ、王都は平静さを取り戻し、いつもと同じように生活を送っておりました」
兵士はそう言い、敬礼をしていた。
「ありがとう。急ぎの伝令ご苦労。疲れたであろう、ゆっくり休んでくれ」
僕は兵士を労うと
兵士は嬉しそうな顔で敬礼をし、部屋から出て行った。
「アレク様、敵のヤツらはいつ来るか分かりません。偵察を強化します」
「そうですね。では、副司令お願いします」
「ハッ!」
カルイ将軍は指示を出すため部屋から出て行った。
「4日前に宣戦布告かぁ、あちらは大軍での行軍だ多少の時間は掛かるが、宣戦布告前に動いていたら、そろそろこちらに着く頃だろう」
いつもの独り言を呟き、僕は兵士の士気を鼓舞するために前線視察に赴いた。一人ひとりに話し掛け、軍服とヘルメットには物理、魔法双方の防御魔法を付与してあることを伝えて、命は大事にし、待っている人の為に生き残れとも伝えた。俗に言う、いいひとアピールである。
――宣戦布告から二日後
敵が間近に迫っていると偵察部隊から連絡が入った。これで、戦闘に入ってもおかしくない状態となった。敵は僕らの予想通り、このラニバーレ平原を目指して進軍しているとの情報だった。
今後の動きもあるので、粒差な情報も見逃さないよう、偵察部隊に命令を出した。
兵士には開戦が間近に迫っていること、ケーリンネガー王国が、我がフロンガスター王国に対して、プロパガンダで我々を悪役にしようとしていること。それに対して我々は正義の名のもと、断固として戦うことを演説をした。
その結果……
立派なバーサーカー集団が爆誕!
いつも温厚で誰にも優しい兵士たちの目がヤベェことになってしまった。
決して、僕のせいじゃないと断言する。
ケーリンネガー軍が進軍を止め、休んでいるとの情報が入って来た。敵側にも我々がすでにラニバーレ平原に布陣していること情報が入ったのかも知れない。決戦に向けて疲れた兵士を休ませているのだろう。開戦は早くて明日。予想では明後日には開戦となるだろう。との意見でまとまった。
ケーリンネガー軍が休んでいるところを奇襲をかけようとの参謀からの意見具申もあったが、僕とカルイ副司令官は、今は出来る限りの兵の消耗を減らし、最終目的であるケーリンネガー王国、グランプロス帝国との攻城戦は苛烈極まる事が予想される為、その時まで兵力を温存しケーリンネガー王国、グランプロス帝国を滅ぼす方に力を入れようと話し参謀からの意見具申をやんわりと却下した。
――二日後
ついにケーリンネガー軍がこちらに向けて、進軍して来たとの情報が入って来た。
「全員、戦闘配備につけ!」
カルイ副司令官が号令を出すと、勇敢なる我が兵士は狂気のバーサーカー集団と化し、敵を迎え打つ準備が整った。
我が第1軍は、四人を一組として、その一組にはスナイドル銃を5挺と特別にスペンサー銃を一挺を渡している。スペンサー銃は僕が急遽制作した銃で、なんとレバー操作可能な低碪式となっており、7発の連続射撃が可能と言う幕末に使用させたガチモンのヤベェ小銃なのだ!
内訳として、一人が射手、一人は玉込め、一人が小銃の受け渡し、最後の一人がもっとも大事な魔法で熱した銃身を冷やす係なのだ。銃身を冷やす事によって戦闘中は撃ちっぱなしが出来る。 ――なんと素晴らしい!
射手の横には万が一の為に、長槍を一名つづと銃弾の補充係を配置をした。あとは、みんな大好きガトリング砲は間隔あけて配備をした。最後に後方には、みんなの一番推しでもある。アームストロング砲が控えている。
さあ、来い! ケーリンネガーのヤローども!
「宣戦布告されたの何日だ?」
カルイ副司令官は伝令係の兵士に聞いた。
「ハッ! 4日前になります!」
兵士は答える。
「王都の様子はどうだった? 都民はどうしている?」
僕は連合国との戦争突入で、都民が動揺していないか心配だった。
「陛下より、『すでに、このような事になるとはわかっていた。すでに我が息子アレク王太子が戦闘の準備を終え、国境付近にて待機している。皆のもの安心するが良い! アレクが鬼畜ケーリンネガー王国、グランプロス帝国の連合国を必ずや討ち滅ぼしてくれるだろう! 我々には正義がある。国民よ、正義の執行者でもあるアレクに任せるのだ!』と、力強い演説をされ、王都は平静さを取り戻し、いつもと同じように生活を送っておりました」
兵士はそう言い、敬礼をしていた。
「ありがとう。急ぎの伝令ご苦労。疲れたであろう、ゆっくり休んでくれ」
僕は兵士を労うと
兵士は嬉しそうな顔で敬礼をし、部屋から出て行った。
「アレク様、敵のヤツらはいつ来るか分かりません。偵察を強化します」
「そうですね。では、副司令お願いします」
「ハッ!」
カルイ将軍は指示を出すため部屋から出て行った。
「4日前に宣戦布告かぁ、あちらは大軍での行軍だ多少の時間は掛かるが、宣戦布告前に動いていたら、そろそろこちらに着く頃だろう」
いつもの独り言を呟き、僕は兵士の士気を鼓舞するために前線視察に赴いた。一人ひとりに話し掛け、軍服とヘルメットには物理、魔法双方の防御魔法を付与してあることを伝えて、命は大事にし、待っている人の為に生き残れとも伝えた。俗に言う、いいひとアピールである。
――宣戦布告から二日後
敵が間近に迫っていると偵察部隊から連絡が入った。これで、戦闘に入ってもおかしくない状態となった。敵は僕らの予想通り、このラニバーレ平原を目指して進軍しているとの情報だった。
今後の動きもあるので、粒差な情報も見逃さないよう、偵察部隊に命令を出した。
兵士には開戦が間近に迫っていること、ケーリンネガー王国が、我がフロンガスター王国に対して、プロパガンダで我々を悪役にしようとしていること。それに対して我々は正義の名のもと、断固として戦うことを演説をした。
その結果……
立派なバーサーカー集団が爆誕!
いつも温厚で誰にも優しい兵士たちの目がヤベェことになってしまった。
決して、僕のせいじゃないと断言する。
ケーリンネガー軍が進軍を止め、休んでいるとの情報が入って来た。敵側にも我々がすでにラニバーレ平原に布陣していること情報が入ったのかも知れない。決戦に向けて疲れた兵士を休ませているのだろう。開戦は早くて明日。予想では明後日には開戦となるだろう。との意見でまとまった。
ケーリンネガー軍が休んでいるところを奇襲をかけようとの参謀からの意見具申もあったが、僕とカルイ副司令官は、今は出来る限りの兵の消耗を減らし、最終目的であるケーリンネガー王国、グランプロス帝国との攻城戦は苛烈極まる事が予想される為、その時まで兵力を温存しケーリンネガー王国、グランプロス帝国を滅ぼす方に力を入れようと話し参謀からの意見具申をやんわりと却下した。
――二日後
ついにケーリンネガー軍がこちらに向けて、進軍して来たとの情報が入って来た。
「全員、戦闘配備につけ!」
カルイ副司令官が号令を出すと、勇敢なる我が兵士は狂気のバーサーカー集団と化し、敵を迎え打つ準備が整った。
我が第1軍は、四人を一組として、その一組にはスナイドル銃を5挺と特別にスペンサー銃を一挺を渡している。スペンサー銃は僕が急遽制作した銃で、なんとレバー操作可能な低碪式となっており、7発の連続射撃が可能と言う幕末に使用させたガチモンのヤベェ小銃なのだ!
内訳として、一人が射手、一人は玉込め、一人が小銃の受け渡し、最後の一人がもっとも大事な魔法で熱した銃身を冷やす係なのだ。銃身を冷やす事によって戦闘中は撃ちっぱなしが出来る。 ――なんと素晴らしい!
射手の横には万が一の為に、長槍を一名つづと銃弾の補充係を配置をした。あとは、みんな大好きガトリング砲は間隔あけて配備をした。最後に後方には、みんなの一番推しでもある。アームストロング砲が控えている。
さあ、来い! ケーリンネガーのヤローども!
10
お気に入りに追加
223
あなたにおすすめの小説
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
婚約破棄?王子様の婚約者は私ではなく檻の中にいますよ?
荷居人(にいと)
恋愛
「貴様とは婚約破棄だ!」
そうかっこつけ王子に言われたのは私でした。しかし、そう言われるのは想定済み……というより、前世の記憶で知ってましたのですでに婚約者は代えてあります。
「殿下、お言葉ですが、貴方の婚約者は私の妹であって私ではありませんよ?」
「妹……?何を言うかと思えば貴様にいるのは兄ひとりだろう!」
「いいえ?実は父が養女にした妹がいるのです。今は檻の中ですから殿下が知らないのも無理はありません」
「は?」
さあ、初めての感動のご対面の日です。婚約破棄するなら勝手にどうぞ?妹は今日のために頑張ってきましたからね、気持ちが変わるかもしれませんし。
荷居人の婚約破棄シリーズ第八弾!今回もギャグ寄りです。個性な作品を目指して今回も完結向けて頑張ります!
第七弾まで完結済み(番外編は生涯連載中)!荷居人タグで検索!どれも繋がりのない短編集となります。
表紙に特に意味はありません。お疲れの方、猫で癒されてねというだけです。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
悪役令嬢の独壇場
あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。
彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。
自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。
正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。
ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。
そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。
あら?これは、何かがおかしいですね。
一家処刑?!まっぴら御免ですわ! ~悪役令嬢(予定)の娘と意地悪(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。
この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。
最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!!
悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
悪役令嬢・お助けキャラ・隠しヒロインって、役割過多だと思います。
章槻雅希
ファンタジー
皇国の重鎮セーヴェル公爵令嬢アレクサンドラは学院の卒業記念舞踏会で突然第9皇子から婚約破棄を告げられる。皇子の傍らには見知らぬ少女が寄り添ってこちらを嘲笑うかのような表情で見ていた。
しかし、皇子とは初対面。アレクサンドラには婚約者などいない。いったいこの皇子は何をどう勘違いしているのか。
テンプレな乙女ゲームに転生したアレクサンドラ。どうやらヒロインも転生者らしい。でも、どうやらヒロインは隠しルートには到達できなかったようだ。
だって、出来ていれば断罪イベントなんて起こすはずがないのだから。
今更ながらに悪役令嬢ものにハマり、衝動の余り書き上げたものです。テンプレ設定にテンプレな流れ。n番煎じもいいところな、恐らくどこかで見たような流れになっていると思います。
以前なろうに投稿していたものの修正版。
全8話。『小説家になろう』『Pixiv(別名義)』にも投稿。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる