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第一章 幼少期
侵入と奇襲
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青い蝶が舞う様に月が不思議と赤くなっているような感覚で見入っていると。目の奥が熱くなるような気がした瞬間!
妙なビジョンが私の脳裏に浮かぶ。
滅んだようなビルの上に何故か立っていて、アルセイヌの周囲には赤と青の蝶が舞うように飛んでいる。
綺麗だと思うのに、私は自分自身が寒いほどに冷え切った感覚と絶望感で苦しみが襲ってきていた。
子供ではなく大人のアルセイヌが黒く染まるような姿に、そっちへ行ってはだめだと叫んだ瞬間、不意に私の目を手袋の布地が塞がれて。
「アルセイヌ様!!」
急に声が耳の中に響き現実へと戻っていた。
「いまのなに?」
スッと手が目から離れるとゲルフィンさんが目の前にいて心配そうに覗き込む姿があった。
おおー美青年は近くで見るとより美形っスね眼福です!
じゃなくて私...さっき何を見てたんだろう?
建物的には前世と同じような感じだったような、それにアルセイヌを包み込むような黒い霞と蝶。
よくわからない現象に少し何か思い出しかかるも、頭の何処かに引っかかる感じでモヤモヤしてくる。
その時だった、硝子を破る音が私の耳に聞こえ思考が途切れた瞬間、ゲルフィンさんが私を抱っこしていた。
浮游感と突然の驚きに目をパチパチしてしまう。
私の手は手袋をしているから大丈夫なので服を掴んで置く必要があったから、だってさっきまで私が寝ていたベッドには黒い服を身に纏った集団がいて、ベッドは切り刻まれてたんだよ!
めっちゃ怖いんですけど!
ゲルフィンさんの素早い動きと判断で助けてもらえたことには感謝しかない。
「さすがに、てこずってるようですね。」
ボソっとゲルフィンさんが呟いたあと、私にしっかり捕まって下さいね!と優しく囁くもんだから、こんな危機的状況にも関わらず萌えと男性の素敵ボイスに頷いた。
「良い子だ!」
「さて、お前ら! ここがグライハイム様の屋敷として知って奇襲、誰の命令できた!!」
腰の剣を奇襲してきた人物に向け言うが、黒い服の集団は何も応えず、短剣を構える者、長剣を構える者、そして少し衣が違うのか黒いフードの奥に目が金色の人物がいた。
冷たく氷ついたらような金色の目。
何処かで見た気がするけど思い出せない。
「返答なしですか? しょうがない消えて貰います!!」
ゲルフィンさんが一呼吸したのち、一瞬の衝撃のスピードなのか動いた感覚なんてないのに黒い服の集団が倒されて、私が異様に気にかかる一人だけが、ゲルフィンさんと剣を構えていた。
片手で私を支えてのゲルフィンさんは凄いと思うけど、ゲルフィンさんの剣を受け止める、この人物にも驚きが隠せない。
「........良い腕をお持ちですね、ルーテンハイド。」
「バレてたのか、チッ! せっかく侵入の意味ねえじゃん!」
互いに剣を収める姿に、え!? 大丈夫なの?
ってか知り合い? 奇襲してきた人と?
二人をキョロキョロと見て状況を掴めれない私をおいて。
「グライハイム様からは粗方の詳細は確認している。侵入の件もな、だが...まさか奇襲に一緒に来るとは思っていなかったがな。」
「ははは、俺にも事情があってな。それより噂に違わず良い腕してやがるぜ。血を流さず致命傷を与える暗殺剣ゲルフィン、さすがだ。
「まあ、今はグライハイム様の忠犬です。なので敵になる者は殺して良いと許可を得てますから。」
「おーこわ! ってか、ゲルフィンが抱っこしてるのが毒姫か、白い髪にオッドアイ。畏怖を持つ少女。」
「そうです。」
ふーんと冷たく私をみるもんだから、ちょっと怖いと思いゲルフィンさんの服をぎゅっと握って顔をそらす。
「あはは、怯えてんのか毒姫は。まあ暗殺されるのに怖がられないのは癪だからな、っておいおい、剣向けるなよ!」
「敵意向けるからついついです。あと報告ならグライハイム様がもうすぐ来ると思うので、さっさと行くと良いですよ。我が子を侮辱する発言聞いただけでキレますから。」
「うへえーーしれっと爆弾発言すんなよな。確かにあの人、愛妻家で子煩悩だからな、さっさと用事済ませてくらあ!」
「あ! そうそう。ゲルフィンと毒姫様、そいつらしっかり処理しておいてくれや、死体だけどよ!」
カッカッカと笑いながら部屋を出て行くルーテンハイドにゲルフィンさんの眉がピクピクと動き小さく、やっぱり絞めておくべきか! と呟きが聞こえ、意外にも口悪いのかな? とか思ってしまうのであった。
妙なビジョンが私の脳裏に浮かぶ。
滅んだようなビルの上に何故か立っていて、アルセイヌの周囲には赤と青の蝶が舞うように飛んでいる。
綺麗だと思うのに、私は自分自身が寒いほどに冷え切った感覚と絶望感で苦しみが襲ってきていた。
子供ではなく大人のアルセイヌが黒く染まるような姿に、そっちへ行ってはだめだと叫んだ瞬間、不意に私の目を手袋の布地が塞がれて。
「アルセイヌ様!!」
急に声が耳の中に響き現実へと戻っていた。
「いまのなに?」
スッと手が目から離れるとゲルフィンさんが目の前にいて心配そうに覗き込む姿があった。
おおー美青年は近くで見るとより美形っスね眼福です!
じゃなくて私...さっき何を見てたんだろう?
建物的には前世と同じような感じだったような、それにアルセイヌを包み込むような黒い霞と蝶。
よくわからない現象に少し何か思い出しかかるも、頭の何処かに引っかかる感じでモヤモヤしてくる。
その時だった、硝子を破る音が私の耳に聞こえ思考が途切れた瞬間、ゲルフィンさんが私を抱っこしていた。
浮游感と突然の驚きに目をパチパチしてしまう。
私の手は手袋をしているから大丈夫なので服を掴んで置く必要があったから、だってさっきまで私が寝ていたベッドには黒い服を身に纏った集団がいて、ベッドは切り刻まれてたんだよ!
めっちゃ怖いんですけど!
ゲルフィンさんの素早い動きと判断で助けてもらえたことには感謝しかない。
「さすがに、てこずってるようですね。」
ボソっとゲルフィンさんが呟いたあと、私にしっかり捕まって下さいね!と優しく囁くもんだから、こんな危機的状況にも関わらず萌えと男性の素敵ボイスに頷いた。
「良い子だ!」
「さて、お前ら! ここがグライハイム様の屋敷として知って奇襲、誰の命令できた!!」
腰の剣を奇襲してきた人物に向け言うが、黒い服の集団は何も応えず、短剣を構える者、長剣を構える者、そして少し衣が違うのか黒いフードの奥に目が金色の人物がいた。
冷たく氷ついたらような金色の目。
何処かで見た気がするけど思い出せない。
「返答なしですか? しょうがない消えて貰います!!」
ゲルフィンさんが一呼吸したのち、一瞬の衝撃のスピードなのか動いた感覚なんてないのに黒い服の集団が倒されて、私が異様に気にかかる一人だけが、ゲルフィンさんと剣を構えていた。
片手で私を支えてのゲルフィンさんは凄いと思うけど、ゲルフィンさんの剣を受け止める、この人物にも驚きが隠せない。
「........良い腕をお持ちですね、ルーテンハイド。」
「バレてたのか、チッ! せっかく侵入の意味ねえじゃん!」
互いに剣を収める姿に、え!? 大丈夫なの?
ってか知り合い? 奇襲してきた人と?
二人をキョロキョロと見て状況を掴めれない私をおいて。
「グライハイム様からは粗方の詳細は確認している。侵入の件もな、だが...まさか奇襲に一緒に来るとは思っていなかったがな。」
「ははは、俺にも事情があってな。それより噂に違わず良い腕してやがるぜ。血を流さず致命傷を与える暗殺剣ゲルフィン、さすがだ。
「まあ、今はグライハイム様の忠犬です。なので敵になる者は殺して良いと許可を得てますから。」
「おーこわ! ってか、ゲルフィンが抱っこしてるのが毒姫か、白い髪にオッドアイ。畏怖を持つ少女。」
「そうです。」
ふーんと冷たく私をみるもんだから、ちょっと怖いと思いゲルフィンさんの服をぎゅっと握って顔をそらす。
「あはは、怯えてんのか毒姫は。まあ暗殺されるのに怖がられないのは癪だからな、っておいおい、剣向けるなよ!」
「敵意向けるからついついです。あと報告ならグライハイム様がもうすぐ来ると思うので、さっさと行くと良いですよ。我が子を侮辱する発言聞いただけでキレますから。」
「うへえーーしれっと爆弾発言すんなよな。確かにあの人、愛妻家で子煩悩だからな、さっさと用事済ませてくらあ!」
「あ! そうそう。ゲルフィンと毒姫様、そいつらしっかり処理しておいてくれや、死体だけどよ!」
カッカッカと笑いながら部屋を出て行くルーテンハイドにゲルフィンさんの眉がピクピクと動き小さく、やっぱり絞めておくべきか! と呟きが聞こえ、意外にも口悪いのかな? とか思ってしまうのであった。
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