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可愛い概念はそれぞれだね
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ひとしきりに笑ったあと、不意に考えこむ姿にどうしたの?と疑問が浮かんだときボルトお爺ちゃんが起きた。
そしてロイド君が目を覚ましている姿にホッとした様子で、気分の体調や身体の具合などを聴き取りしているようだった。
ふむ、こんな状態じゃ会話出来んよね。
ロイド君良く寝て休んで、また遊ぼう。
なんとなく心の中で呟くとロイド君が空中を見てコクンと頷く姿にちょっと嬉しくなりへへッと笑ってしまう。
【時間制限です、再生を終了します】
プツンと映像が消えて本来の時間に戻る感覚が変な気分だったけど、ロイド君が元気だと確認できただけでも成果はあったと安堵できた。
さて、ロイド君の様子は確認できたし!
これからどうしようかな。
コロンと画面を消してクッションを無意味にコロコロ、コロコロコロと転がる。
おおお、身体が小さいから良く転がるではないか!
やばい、めっちゃ楽しい!!
そんなことをして遊んでると。
「なあーこの生き物可愛いすぎるんだけどーー!!」
「あはは、わかるぞルドルフ。疲れなどふっとぶほどに癒されるわい!」
とか聞こえる。
ん?何が癒されるのだ?
可愛い生き物とは!?
お前らだけでみるとは卑怯だぞ!!
コロコロ遊びをやめて、起き上がるなりボルトお爺ちゃんとルドルフを見ると私を見て言って萌えている様子に首を傾げてしまう。
もしかして私をみて可愛いとか言ったんかい?
まあ、このちっこい丸いフォルムの身体にぷよぷよしてくれている脂肪は可愛いのかもしれんが。
お主らを癒すほど可愛いとは思えないんだけどなあ。
「......私など見ても癒す力などないぞ。」
ビシッと羽の指を向けて言ってやったのに、ルドルフは悶えて震えるわ、ボルトお爺ちゃんは見てると癒されるんじゃよ!ホッホッホって感じで笑って来やがる。
お前らの可愛いの概念がわかんないよ。
ハアーと溜息を吐いてるとボルトお爺ちゃんが、ルドルフさんに昼食の準備をしてこいと命令したらルドルフさんが一瞬渋ろうとゴネるも、コレも弟子の務めだと説得する。
そう言われればグウのねもでないようで部屋を出て行った。
「さて邪魔者はいなくなったし小鳥よ、お前に少し聞きたいことがあるのだがいいか?」
「......ふむ。私に話? べつに良いけど。何?」
「ルドルフがいたから聞けんかったんじゃがのう、野鳥族の割にはお主は何故に蒼いんじゃ?」
ギクッ! そんなの私だって知りたいよ。
転生して目が覚めてたらさあー青い鳥になってたんだし。
理由なんて知らないもん。
「......生まれてから、こんなんだから知らない。」
「.......そうか。ふむ、嫌なこと聞いたようだな悲しそうな表情をさせてすまん。」
え? 悲しそうな顔してたの?
「別に悲しくなってないから、謝んないで!」
そう悲しくなってないんだから!!
そしてロイド君が目を覚ましている姿にホッとした様子で、気分の体調や身体の具合などを聴き取りしているようだった。
ふむ、こんな状態じゃ会話出来んよね。
ロイド君良く寝て休んで、また遊ぼう。
なんとなく心の中で呟くとロイド君が空中を見てコクンと頷く姿にちょっと嬉しくなりへへッと笑ってしまう。
【時間制限です、再生を終了します】
プツンと映像が消えて本来の時間に戻る感覚が変な気分だったけど、ロイド君が元気だと確認できただけでも成果はあったと安堵できた。
さて、ロイド君の様子は確認できたし!
これからどうしようかな。
コロンと画面を消してクッションを無意味にコロコロ、コロコロコロと転がる。
おおお、身体が小さいから良く転がるではないか!
やばい、めっちゃ楽しい!!
そんなことをして遊んでると。
「なあーこの生き物可愛いすぎるんだけどーー!!」
「あはは、わかるぞルドルフ。疲れなどふっとぶほどに癒されるわい!」
とか聞こえる。
ん?何が癒されるのだ?
可愛い生き物とは!?
お前らだけでみるとは卑怯だぞ!!
コロコロ遊びをやめて、起き上がるなりボルトお爺ちゃんとルドルフを見ると私を見て言って萌えている様子に首を傾げてしまう。
もしかして私をみて可愛いとか言ったんかい?
まあ、このちっこい丸いフォルムの身体にぷよぷよしてくれている脂肪は可愛いのかもしれんが。
お主らを癒すほど可愛いとは思えないんだけどなあ。
「......私など見ても癒す力などないぞ。」
ビシッと羽の指を向けて言ってやったのに、ルドルフは悶えて震えるわ、ボルトお爺ちゃんは見てると癒されるんじゃよ!ホッホッホって感じで笑って来やがる。
お前らの可愛いの概念がわかんないよ。
ハアーと溜息を吐いてるとボルトお爺ちゃんが、ルドルフさんに昼食の準備をしてこいと命令したらルドルフさんが一瞬渋ろうとゴネるも、コレも弟子の務めだと説得する。
そう言われればグウのねもでないようで部屋を出て行った。
「さて邪魔者はいなくなったし小鳥よ、お前に少し聞きたいことがあるのだがいいか?」
「......ふむ。私に話? べつに良いけど。何?」
「ルドルフがいたから聞けんかったんじゃがのう、野鳥族の割にはお主は何故に蒼いんじゃ?」
ギクッ! そんなの私だって知りたいよ。
転生して目が覚めてたらさあー青い鳥になってたんだし。
理由なんて知らないもん。
「......生まれてから、こんなんだから知らない。」
「.......そうか。ふむ、嫌なこと聞いたようだな悲しそうな表情をさせてすまん。」
え? 悲しそうな顔してたの?
「別に悲しくなってないから、謝んないで!」
そう悲しくなってないんだから!!
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