転生して見つけた君と一緒に冒険へ出よう！

ふむむ、ちょい待てコンチキショー

ふむ、グラフさんって少々腹黒ではとか思うんだよね。
あのあと何て言ったと思う！
こんな事言ったんですぜ！
再現VTRをみよ！

ジジジジ、パ！

「まあ、そう言う事だから俺の息子を存分に笑顔になるように頼むからな！」
「ほえ！！　私がかい旦那！？」

自分とグラフを交互に指を行ききしてツッコミを入れたら。
グラフさんは、おお！雛鳥がな。
とかぬかしおった。
なんでやねん！

ペシっと羽でツッコミのような
動作をしているとジーって視線を感じたんだよね。
だから上に視線を向けるとグラフさんってば、クスクス笑うなりウインクが私の元に飛んでくる。
うーイケメンのウインク攻撃とは、良い攻撃しおってからにダメージ受けたではないか！

なんのダメージかって？
そんなのイケメンになれるない女子ならではの萌え要素だよ。これテストに出るのでメモを取っておくように。

「やっぱ普通の鳥ではないから安心だ。さて俺は今から出るんで息子を頼むな。あ、ボルト俺の変えの武器貸してくれや。」

おい、待てグラフさんや！
ボルトさんも、まったくしょうがないのうとか言って
自然と受け入れつつ一緒に行かないで下せえ！

私の心の叫びは届かず、グラフさんとボルトおじいちゃんは奥へと行ってしまう。
この場には私と息子さんと2人っきりにされました。

ってふと思うんだけど、息子さんグラフさんがいる間も全然喋らない気がする。
視線を息子さんに向けて見上げると、ジーーーと私はみられていたよ。

おお、見てたんかい！
いつから観察されてたんでしょうか？
見ても面白いフォルムではないよ！

丸いお尻には尻尾の羽毛だし、頭にも鶏冠っぽいアホ毛あるけどさ。まあ目は可愛いのかもだけど、姿は平々凡々のフォルムですぜ！

まあ色彩的には夜鳥族じゃ、たぶん特殊な分類だろうけど。

「......君は、僕に怯えないんだね？」

おお、息子さんが喋った。
ジーと見てるだけだったから話せないのかと勘違いするとこだったよ、まったく。
ん？　ところで息子さんの言っている意味わからないんだけど、怯えないんだねとはどういうことでしょうか？

「怯えるって別に怖くないけど。」
「...そっか。」
「うん。」

アレ黙っちゃった。
無表情なのは変わらないけれど、なんか嬉しそうかも。
そのまま息子さんと何も話題が出ぬまま時間だけが過ぎていき、グラフさんが準備を終わらせたのか装備がしっかりとしている姿で現れた。

そして息子さんに親子らしい会話をしてたんだよね。
見てるぶんには和やか感じなのに、息子さんは全然笑うことがなかったんだ。
さすがにグラフさんが出かけるときは、少し寂しいげだったけど。

ぼんやりと思いますと、そんな感じだったんだよ。
ハイ映像終わり！

さて現実に戻るかな。
よっこいしょと気持ち良いクッションから起き上がると伸びをして、羽の手入れを嘴で整える。
そうしないと羽と羽が嵩張って気持ち悪いからね。

あとお手入れは念入りがもっとうなのだよ私は。
せっかく青い色で綺麗だしね！