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学園編(初等部)
事件なんてお断り
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等々、学園祭当日になった。今まで抜かりなく頑張り、準備は完璧だ。
あの日の放課後に起こった事は、考えない様にした。
気になるのは、反乱軍側の彼等が私に忠告してくれたのは予想外だけど。
彼等が忠告に来たと言う事は、反乱軍側が何かをするのだろう。
学園祭には、大変な事が起きても対処可能な様にしている。
怪盗スティルや助手の様に、反乱軍側の者がいないか確かめる場でもある。
学園祭開催の言葉を学園長が言う。何故か、両陛下が来ている。
なので、騎士団が護衛の為に動き、団長さんは私達の管理室にいる。
管理室は、魔道具で作った監視カメラの様な物の映像が全て見られる様になっている。
色々聞かれたので、順に詳しく説明して行く。すると、感心された。
「これは、凄い仕組みですね。騎士団にも取り入れたい程です。」
ユノード・ベルスリート。第2騎士団の団長である。
銀のメッシュが入った鮮やかな青緑色の髪に、エメラルドの瞳をした美青年。
年齢は18歳と言う異例である。とても優秀で、部下からの信頼も厚いそうだ。
貴族や平民にも慕われ、驚くほど、悪い噂は殆ど無かった。
ユノードさんと護衛の確認をする。両陛下の護衛は騎士団の仕事だ。
しかし、トラブルが起きた時の為に、こちらに連絡出来る様にした。
確認し終えたら、素早く作業に取り掛かる。皆が優秀で殆どする事がない。
今の私は、憂鬱な心境である。それもそうだろう。
午後の部では、決闘戦が行われる。これは、学園に通う者が参加できる。
午後の決闘戦は、とても人気なのだ。決闘戦の優勝賞品は一輪の花である。
この花は真実の花と呼ばれ、好きな相手に送るとその心が一時的に分かるらしい。
だから、盛り上がる行事ではあるが、毎回羽目を外し過ぎる者が多いのだ。
となれば、此方の仕事も増える訳で……。
「大変です!」
大慌てで走って来たのか、肩で息をしている。何かあったみたいだ。
「報告します!エトラフの班からの伝達です。」
報告内容は、彼女の為に張り切った脳筋……失礼、生徒が暴れたらしい。
それを止める為に、他の生徒達が抑えようとしたら、更に状況が悪化。
もはや、1班で抑えられる段階を越え、他の班も抑えに向かったそうだ。
しかし、収まる事はなく、血相を変えてこちらに飛んで来たと。
彼等には厳罰を与えないといけないな。
「私達が行ってきます。」
「セシリアはそこから、くれぐれも動くなよ。」
君達は私を子供と思ってるの?それか、珍獣とでも思ってるのか。
「行ってらっしゃい。」
アイラ達を見送る。
「こちらもトラブル発生です!」
またか。次は何だ。
「ツキカゲ様が暴れています!」
頭が痛くなりそう。
「原因はツキカゲ様が食べようとした物を、邪魔されたらしく……。」
簡単にまとめればこうである。ツキカゲ様が、食べるのを楽しみにしていた食べ物。
それを、とある一団とぶつかり食べ物が落ちたらしい。
謝れば、それでよかったのだが、相手は謝る事なく食べ物を踏んじゃったそう。
食べ物を粗末にする事は何事か!と怒って暴れた様子。
ツキカゲ様のお供であるカムイさんが、止めようとした。
しかし、相手の数が多く、ツキカゲ様の仲間と認識されたカムイさん。
カムイさんも途中からキレ、戦闘が起こったそうだ。
役員が止められない状況に、アシン・リーバスさん・スイレンさん・ロキさんが居合わせた。
状況を聞き止めに入ったおかげで、騒動は収まった。
しかし、アシン達の強さを見て、ツキカゲ様が勝負を挑んだそう。
彼等は戦いに没頭し、今に至ると……。私はレイピアを手に取る。
「セシリア様、お供は……。」
「私1人で止めて来ます。」
この部屋にいる者達は、冷や汗をかく。それもその筈。
セシリアは、仕事を増やした野郎共にブチギレているからである。
もはや、キレたセシリアを止められる者が、いる筈もない。
「さて、止めに行きますか。」
止める時、少しストレス発散しよ。
令嬢にはあるまじき事であるが、彼等を止める為に剣を振るうのだ。
向かった先には、めちゃくちゃ暴れている野郎共。
「セシリア様!」
「お待ちしておりました!」
セシリアの顔を見て、彼等は安堵の微笑みを浮かべる。
「生徒達の避難はどうですか?」
「完了しています!」
「では、皆さんは下がる様にお願いします。」
「「はっ!」」
さて、彼等には反省の為、監視部屋に無理矢理でも引きずっていかないと。
「そこまでですよ。」
黒い微笑みでセシリアは告げる。
しかし、聞こえていないみたいだ。暴れているのだから当然か。
まあ、聞こえていないフリなのだとしたら、タダじゃ済まないのだけど。
「衝撃弾」
彼等は止まる。
いや、お腹に空気の塊が激突したのだから当然である。
「皆さん、随分と暴れていらっしゃいますね?」
ドス黒い微笑みを向けると、彼等は途端に武器をしまう。
「さあ、ご迷惑をおかけした方々に、謝罪して下さい。」
「「「すいません。」」」
素直に謝る彼等。
「皆さん、学園祭を楽しんでください。」
そう言い残して、彼等の首根っこを掴む。
「反省して下さいね?」
「「はい。」」
ツキカゲ様とアシンは引きずられ、その他は歩いてついて行く。
ここで逃げれば、もっと面倒になると分かっているからである。
「さあ、言い訳はございますか?」
「ありません。」
彼等は、罰として作業を手伝ってもらった。これで少しは楽になったな。
その微笑みを見た者達は、悪魔の微笑みと語ったのである。
何故、ここまで喧嘩っ早いのが多いのか知りたい程である。
あの日の放課後に起こった事は、考えない様にした。
気になるのは、反乱軍側の彼等が私に忠告してくれたのは予想外だけど。
彼等が忠告に来たと言う事は、反乱軍側が何かをするのだろう。
学園祭には、大変な事が起きても対処可能な様にしている。
怪盗スティルや助手の様に、反乱軍側の者がいないか確かめる場でもある。
学園祭開催の言葉を学園長が言う。何故か、両陛下が来ている。
なので、騎士団が護衛の為に動き、団長さんは私達の管理室にいる。
管理室は、魔道具で作った監視カメラの様な物の映像が全て見られる様になっている。
色々聞かれたので、順に詳しく説明して行く。すると、感心された。
「これは、凄い仕組みですね。騎士団にも取り入れたい程です。」
ユノード・ベルスリート。第2騎士団の団長である。
銀のメッシュが入った鮮やかな青緑色の髪に、エメラルドの瞳をした美青年。
年齢は18歳と言う異例である。とても優秀で、部下からの信頼も厚いそうだ。
貴族や平民にも慕われ、驚くほど、悪い噂は殆ど無かった。
ユノードさんと護衛の確認をする。両陛下の護衛は騎士団の仕事だ。
しかし、トラブルが起きた時の為に、こちらに連絡出来る様にした。
確認し終えたら、素早く作業に取り掛かる。皆が優秀で殆どする事がない。
今の私は、憂鬱な心境である。それもそうだろう。
午後の部では、決闘戦が行われる。これは、学園に通う者が参加できる。
午後の決闘戦は、とても人気なのだ。決闘戦の優勝賞品は一輪の花である。
この花は真実の花と呼ばれ、好きな相手に送るとその心が一時的に分かるらしい。
だから、盛り上がる行事ではあるが、毎回羽目を外し過ぎる者が多いのだ。
となれば、此方の仕事も増える訳で……。
「大変です!」
大慌てで走って来たのか、肩で息をしている。何かあったみたいだ。
「報告します!エトラフの班からの伝達です。」
報告内容は、彼女の為に張り切った脳筋……失礼、生徒が暴れたらしい。
それを止める為に、他の生徒達が抑えようとしたら、更に状況が悪化。
もはや、1班で抑えられる段階を越え、他の班も抑えに向かったそうだ。
しかし、収まる事はなく、血相を変えてこちらに飛んで来たと。
彼等には厳罰を与えないといけないな。
「私達が行ってきます。」
「セシリアはそこから、くれぐれも動くなよ。」
君達は私を子供と思ってるの?それか、珍獣とでも思ってるのか。
「行ってらっしゃい。」
アイラ達を見送る。
「こちらもトラブル発生です!」
またか。次は何だ。
「ツキカゲ様が暴れています!」
頭が痛くなりそう。
「原因はツキカゲ様が食べようとした物を、邪魔されたらしく……。」
簡単にまとめればこうである。ツキカゲ様が、食べるのを楽しみにしていた食べ物。
それを、とある一団とぶつかり食べ物が落ちたらしい。
謝れば、それでよかったのだが、相手は謝る事なく食べ物を踏んじゃったそう。
食べ物を粗末にする事は何事か!と怒って暴れた様子。
ツキカゲ様のお供であるカムイさんが、止めようとした。
しかし、相手の数が多く、ツキカゲ様の仲間と認識されたカムイさん。
カムイさんも途中からキレ、戦闘が起こったそうだ。
役員が止められない状況に、アシン・リーバスさん・スイレンさん・ロキさんが居合わせた。
状況を聞き止めに入ったおかげで、騒動は収まった。
しかし、アシン達の強さを見て、ツキカゲ様が勝負を挑んだそう。
彼等は戦いに没頭し、今に至ると……。私はレイピアを手に取る。
「セシリア様、お供は……。」
「私1人で止めて来ます。」
この部屋にいる者達は、冷や汗をかく。それもその筈。
セシリアは、仕事を増やした野郎共にブチギレているからである。
もはや、キレたセシリアを止められる者が、いる筈もない。
「さて、止めに行きますか。」
止める時、少しストレス発散しよ。
令嬢にはあるまじき事であるが、彼等を止める為に剣を振るうのだ。
向かった先には、めちゃくちゃ暴れている野郎共。
「セシリア様!」
「お待ちしておりました!」
セシリアの顔を見て、彼等は安堵の微笑みを浮かべる。
「生徒達の避難はどうですか?」
「完了しています!」
「では、皆さんは下がる様にお願いします。」
「「はっ!」」
さて、彼等には反省の為、監視部屋に無理矢理でも引きずっていかないと。
「そこまでですよ。」
黒い微笑みでセシリアは告げる。
しかし、聞こえていないみたいだ。暴れているのだから当然か。
まあ、聞こえていないフリなのだとしたら、タダじゃ済まないのだけど。
「衝撃弾」
彼等は止まる。
いや、お腹に空気の塊が激突したのだから当然である。
「皆さん、随分と暴れていらっしゃいますね?」
ドス黒い微笑みを向けると、彼等は途端に武器をしまう。
「さあ、ご迷惑をおかけした方々に、謝罪して下さい。」
「「「すいません。」」」
素直に謝る彼等。
「皆さん、学園祭を楽しんでください。」
そう言い残して、彼等の首根っこを掴む。
「反省して下さいね?」
「「はい。」」
ツキカゲ様とアシンは引きずられ、その他は歩いてついて行く。
ここで逃げれば、もっと面倒になると分かっているからである。
「さあ、言い訳はございますか?」
「ありません。」
彼等は、罰として作業を手伝ってもらった。これで少しは楽になったな。
その微笑みを見た者達は、悪魔の微笑みと語ったのである。
何故、ここまで喧嘩っ早いのが多いのか知りたい程である。
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