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第3章・レイフィス獣王国
38,奴隷紋の解除
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私は今、シオン団長とシン副団長の目の前で正座している。
お説教をされている最中なのだ。全ての報告を2人にした。
その後、どうやってこの情報を集めたのかとなった。
その後の流れは、こんな感じで簡単にまとめてみた。
映像記録・見せる ⇒ 敵陣潜入・発覚 ⇒ 尋問・開始 と言う流れだ。
洗いざらい吐かされ、案の定お説教を受ける事になった。
この2人が揃うと面倒だな。この言葉通り、私は反省などしていない。
と言うか、足が痺れて来た事が今の私の重要問題だ。
それをどう分からない様、楽な体制を取るかと言う問題。
気づかれたら、更にお説教が長引くのは間違いない。
何時間経っただろうか?お説教しても、根本的に直らないと思う。
時間の無駄であると私は思う。やっと、お説教から解放された。
足が痺れているので、ゆっくりと慎重に立ち上がる。
「レイラ、貴女は自重と言う言葉を覚えて下さい。」
「私は自分の身を、とても大切に思ってますよ。」
「自分が大切な人間が、敵陣に無断で潜入する訳ないだろう。」
「いひゃい、いひゃいへふ。ひっはらないれふらはい。」
(訳・痛い、痛いです。引っ張らないで下さい。)
何故、私の頬をシン副団長もつねるのか。結構痛いんだぞ。
「お前は自重より、反省と言う言葉を覚えた方が良さそうだ。」
「御言葉ですが、反省と言う言葉の意味は、ちゃんと理解してますよ。」
「俺が言ってるのは、言葉の意味じゃない。行動の方だ。」
バシッと肩をしばかれた。暴力反対!言葉で勝てる気もしないけど。
「か弱い乙女に何するんですか。」
その言葉にジト目を向けられる。
「か弱い乙女が、敵の本拠地に潜入するか!冗談は休み休み言え!」
青筋を浮かべるシン副団長。
「冗談に決まってるじゃないですか。」
そんなに怒る事はしていない。そんなに怒っていると、胃に穴が開きますよ。
そう言うと、怒られるので黙っておく。シン副団長も、おかんだよね。
「やり方は問題だけど、ここまでの情報収集、お疲れ様です。助かりました。」
「これからの流れはどうしますか?」
「オークションと密売が同時進行ですからね。」
「ルベッタ王国の侯爵家か……。黒い噂が絶えない奴がいたな。」
「グローデリス侯爵ですね。確か、多くの犯罪に手を染めていると言う噂です。」
「ルベッタ王国の国王も、捕まえたがっていた筈だ。」
「なら、ルベッタ王国と協力できるのではないですか?」
「そうだな。陛下も動くだろうな。」
アトリシア王国の国王陛下か。
「多くの貴族が捕獲されるでしょうね。他国の貴族もいるみたいですし。」
「それに、闇ギルドに闇オークションのスタッフと、人数が多いな。」
「各団長達と徹底的に会議して、徹底的に制圧する計画を立てましょう。」
「では、私は失礼しますね。気になる事もありますし。」
「まさか、また危ない事するんじゃないだろうな。」
「しませんよ。ただ、気になる事を調べるだけです。」
「こっちも計画が立ち次第、連絡しますね。進展があれば報告を頼みますよ。」
「分かりました。」
私は立ち去った。
私が気になる事とは、闇ギルドのマスターとロブノさんの会話である。
彼らの会話には続きがあって、シロと呼ばれた者の話をしていた。
その者の事は、闇ギルドとオークションのスタッフの人員情報にはなかった。
調べて見る価値はあると思う。まあ、前の様に小型魔法ネズミで捜査はしない。
他の方法で調べないと、私の事を嗅ぎつかれるかもしれないから。
なら、私が別人に変装し、闇ギルドの者に襲われる必要があると言う事だ。
運が良ければ、シロと言う人物と接触出来るかもしれない。
そうと決まれば準備だ。次の日から取り掛かる。朝から活動だ。
昼は闇ギルドの調査を、夜は酒場で色々動いたのである。
努力の結果なのか、それとも初めからマークされていたのか。
路地裏にて、目の前に銀色の髪にムーンストーン色の瞳をした超絶美少年。
紺色のズボンに、灰色のマウンテンコートを着ている。
瞳に光がなく、無表情の男の子。
「何か御用ですか?」
無言で短剣を構える少年。成る程、語る事はないと言う事なのだろう。
このシロと言う少年は、舌に奴隷紋の印が刻まれているそう。
その印のせいで、命令には逆らえないのだそう。少年は攻撃して来た。
このままでは、落ち着いて話も出来ないし、解除もできない。
「貴方の奴隷紋を消したいんです。少し落ち着いてもらえますか?」
落ち着かせる為に発した言葉だった。しかし、相手の怒りに触れたみたいだ。
私の言葉に、ムーンストーン色の瞳が鋭くなった。
「嘘つき。皆、そう言って、最後に見捨てる。」
過去にも誰かに同じ事を言われ、最後に裏切られたのだろう。
なら、戦いながら奴隷紋の解除を、するしかないじゃないか。
私は糸を張り巡らせた。これは、捕縛魔法を使う為だ。
奴隷紋の印の解除方法は、調べていたが何1つ出てこなかった。
只、師匠の言葉を思い出したのだ。奴隷紋は、獣魔契約と元は一緒なのだそう。
獣魔契約の改良型が、奴隷紋なのだそうだ。この世界は、奴隷紋を解除しても罪にはならない。
理由は、法律で奴隷は禁止とされているからだ。例外もあるが。
犯罪者が奴隷になるのはあるらしい。労働させているのだとか。
詳しくは知らない。だけど、舌の奴隷紋から色々調べたのだ。
練習をした結果、成功率は上がった。糸で捕縛し、魔法陣を発動させる。
奴隷紋を解除できたのか、と言う問いだが恐らく成功したと思う。
「何をした。」
私は手鏡を見せる。
「奴隷紋が消えたか確認したいので、舌を出してもらっていいですか?」
少年は驚いた顔をする。そりゃあ、奴隷紋を解除した何て信じないよね。
無理矢理はダメだし……。そう考えていると、少年は舌を出した。
おお!奴隷紋が消えている。良かった。手鏡で少年にも見せる。
すると、ムーンストーンの瞳から、大粒の涙が溢れ落ちた。
「やっと、自由。ありがとう。」
「お構いなく。」
話は逸れたが、これでこの少年が巻き込まれる事もないだろう。
そう思っていたのだが、少年の顔は陰る。何かあったのだろうか?
「自由は嫌でしたか?少年。」
「違う。自由は、嬉しい。」
「では何故、貴方は浮かない顔を、しているのですか?」
「俺の弟、同じく奴隷紋がある。」
人質がいたのか。
「弟さんの居場所は分かりますか?」
「闇オークションの、警備。」
彼らの事はシオン団長に報告しよう。そうすれば、彼らの身の安全は守られる。
「なら、助けに行きましょうか。」
「敵、多い。危ない。」
「そのまま行く訳ではありません。隠密に動くんですよ。」
私と白少年は、闇オークションに潜入した。白少年の弟を助ける為に。
「いた。あそこ。」
白少年が指をさす。
そこには、恐らく仮眠をとっているのか、壁に寄りかかり瞳を閉じた子が。
「兄さん……?」
気配で分かったのか、瞳を開ける。
腰まである鮮やかな黒髪に、黒真珠の様な瞳をした超絶美少年。
兄弟揃って美形だ。肌も真っ白で透き通っている。
その隣にいる私を見て、殺気を乗せてくる。そりゃあ、警戒するよね。
「大丈夫。この子は、味方。俺達を、助けてくれる人。」
「僕達の枷が外れない限り、自由にはなれない。兄さんも、気付いてるでしょ?」
そう言い、私を先程より鋭く睨み付けて来る黒少年。
お説教をされている最中なのだ。全ての報告を2人にした。
その後、どうやってこの情報を集めたのかとなった。
その後の流れは、こんな感じで簡単にまとめてみた。
映像記録・見せる ⇒ 敵陣潜入・発覚 ⇒ 尋問・開始 と言う流れだ。
洗いざらい吐かされ、案の定お説教を受ける事になった。
この2人が揃うと面倒だな。この言葉通り、私は反省などしていない。
と言うか、足が痺れて来た事が今の私の重要問題だ。
それをどう分からない様、楽な体制を取るかと言う問題。
気づかれたら、更にお説教が長引くのは間違いない。
何時間経っただろうか?お説教しても、根本的に直らないと思う。
時間の無駄であると私は思う。やっと、お説教から解放された。
足が痺れているので、ゆっくりと慎重に立ち上がる。
「レイラ、貴女は自重と言う言葉を覚えて下さい。」
「私は自分の身を、とても大切に思ってますよ。」
「自分が大切な人間が、敵陣に無断で潜入する訳ないだろう。」
「いひゃい、いひゃいへふ。ひっはらないれふらはい。」
(訳・痛い、痛いです。引っ張らないで下さい。)
何故、私の頬をシン副団長もつねるのか。結構痛いんだぞ。
「お前は自重より、反省と言う言葉を覚えた方が良さそうだ。」
「御言葉ですが、反省と言う言葉の意味は、ちゃんと理解してますよ。」
「俺が言ってるのは、言葉の意味じゃない。行動の方だ。」
バシッと肩をしばかれた。暴力反対!言葉で勝てる気もしないけど。
「か弱い乙女に何するんですか。」
その言葉にジト目を向けられる。
「か弱い乙女が、敵の本拠地に潜入するか!冗談は休み休み言え!」
青筋を浮かべるシン副団長。
「冗談に決まってるじゃないですか。」
そんなに怒る事はしていない。そんなに怒っていると、胃に穴が開きますよ。
そう言うと、怒られるので黙っておく。シン副団長も、おかんだよね。
「やり方は問題だけど、ここまでの情報収集、お疲れ様です。助かりました。」
「これからの流れはどうしますか?」
「オークションと密売が同時進行ですからね。」
「ルベッタ王国の侯爵家か……。黒い噂が絶えない奴がいたな。」
「グローデリス侯爵ですね。確か、多くの犯罪に手を染めていると言う噂です。」
「ルベッタ王国の国王も、捕まえたがっていた筈だ。」
「なら、ルベッタ王国と協力できるのではないですか?」
「そうだな。陛下も動くだろうな。」
アトリシア王国の国王陛下か。
「多くの貴族が捕獲されるでしょうね。他国の貴族もいるみたいですし。」
「それに、闇ギルドに闇オークションのスタッフと、人数が多いな。」
「各団長達と徹底的に会議して、徹底的に制圧する計画を立てましょう。」
「では、私は失礼しますね。気になる事もありますし。」
「まさか、また危ない事するんじゃないだろうな。」
「しませんよ。ただ、気になる事を調べるだけです。」
「こっちも計画が立ち次第、連絡しますね。進展があれば報告を頼みますよ。」
「分かりました。」
私は立ち去った。
私が気になる事とは、闇ギルドのマスターとロブノさんの会話である。
彼らの会話には続きがあって、シロと呼ばれた者の話をしていた。
その者の事は、闇ギルドとオークションのスタッフの人員情報にはなかった。
調べて見る価値はあると思う。まあ、前の様に小型魔法ネズミで捜査はしない。
他の方法で調べないと、私の事を嗅ぎつかれるかもしれないから。
なら、私が別人に変装し、闇ギルドの者に襲われる必要があると言う事だ。
運が良ければ、シロと言う人物と接触出来るかもしれない。
そうと決まれば準備だ。次の日から取り掛かる。朝から活動だ。
昼は闇ギルドの調査を、夜は酒場で色々動いたのである。
努力の結果なのか、それとも初めからマークされていたのか。
路地裏にて、目の前に銀色の髪にムーンストーン色の瞳をした超絶美少年。
紺色のズボンに、灰色のマウンテンコートを着ている。
瞳に光がなく、無表情の男の子。
「何か御用ですか?」
無言で短剣を構える少年。成る程、語る事はないと言う事なのだろう。
このシロと言う少年は、舌に奴隷紋の印が刻まれているそう。
その印のせいで、命令には逆らえないのだそう。少年は攻撃して来た。
このままでは、落ち着いて話も出来ないし、解除もできない。
「貴方の奴隷紋を消したいんです。少し落ち着いてもらえますか?」
落ち着かせる為に発した言葉だった。しかし、相手の怒りに触れたみたいだ。
私の言葉に、ムーンストーン色の瞳が鋭くなった。
「嘘つき。皆、そう言って、最後に見捨てる。」
過去にも誰かに同じ事を言われ、最後に裏切られたのだろう。
なら、戦いながら奴隷紋の解除を、するしかないじゃないか。
私は糸を張り巡らせた。これは、捕縛魔法を使う為だ。
奴隷紋の印の解除方法は、調べていたが何1つ出てこなかった。
只、師匠の言葉を思い出したのだ。奴隷紋は、獣魔契約と元は一緒なのだそう。
獣魔契約の改良型が、奴隷紋なのだそうだ。この世界は、奴隷紋を解除しても罪にはならない。
理由は、法律で奴隷は禁止とされているからだ。例外もあるが。
犯罪者が奴隷になるのはあるらしい。労働させているのだとか。
詳しくは知らない。だけど、舌の奴隷紋から色々調べたのだ。
練習をした結果、成功率は上がった。糸で捕縛し、魔法陣を発動させる。
奴隷紋を解除できたのか、と言う問いだが恐らく成功したと思う。
「何をした。」
私は手鏡を見せる。
「奴隷紋が消えたか確認したいので、舌を出してもらっていいですか?」
少年は驚いた顔をする。そりゃあ、奴隷紋を解除した何て信じないよね。
無理矢理はダメだし……。そう考えていると、少年は舌を出した。
おお!奴隷紋が消えている。良かった。手鏡で少年にも見せる。
すると、ムーンストーンの瞳から、大粒の涙が溢れ落ちた。
「やっと、自由。ありがとう。」
「お構いなく。」
話は逸れたが、これでこの少年が巻き込まれる事もないだろう。
そう思っていたのだが、少年の顔は陰る。何かあったのだろうか?
「自由は嫌でしたか?少年。」
「違う。自由は、嬉しい。」
「では何故、貴方は浮かない顔を、しているのですか?」
「俺の弟、同じく奴隷紋がある。」
人質がいたのか。
「弟さんの居場所は分かりますか?」
「闇オークションの、警備。」
彼らの事はシオン団長に報告しよう。そうすれば、彼らの身の安全は守られる。
「なら、助けに行きましょうか。」
「敵、多い。危ない。」
「そのまま行く訳ではありません。隠密に動くんですよ。」
私と白少年は、闇オークションに潜入した。白少年の弟を助ける為に。
「いた。あそこ。」
白少年が指をさす。
そこには、恐らく仮眠をとっているのか、壁に寄りかかり瞳を閉じた子が。
「兄さん……?」
気配で分かったのか、瞳を開ける。
腰まである鮮やかな黒髪に、黒真珠の様な瞳をした超絶美少年。
兄弟揃って美形だ。肌も真っ白で透き通っている。
その隣にいる私を見て、殺気を乗せてくる。そりゃあ、警戒するよね。
「大丈夫。この子は、味方。俺達を、助けてくれる人。」
「僕達の枷が外れない限り、自由にはなれない。兄さんも、気付いてるでしょ?」
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