騎士団に入る事になりました

セイラ

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第2章・第3騎士団と魔道師団

26,解毒薬作り

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採取された血液を何通りかに分けた。1つ1つ試して行く。

すると、2種類は毒を薄める事は出来ても、消える事は無かった。

鑑定で調べて行くと、2種類はキラースパイダー毒の別々の毒素を消していた。

作った工程の薬草の一部が、解毒薬の材料と判明した。

恐らく、後1種類のブラックスネークの解毒薬が揃えば、解毒薬は完成する。

鑑定から、何が不足かを割り出し、見事に解毒薬が完成した。

端的な説明で終わらしたが、1時間もかかってしまった。

大急ぎで的確に、調合した解毒薬を作って行く。常に鑑定で調べた。

「赤色の重症者から、解毒薬をお願いします。」
「分かりました!」

私は100以上の解毒薬を作り終えた。今は予備として作っている。

疲れた。後は様子見である。そう思っていると、カイ君が走って来た。

「レイラ先生!」
「どうしました。」

「他の人達は、レイラ先生の薬で回復しつつありますが、数名状態に変化がありません。」

恐らく、それは解毒薬が効く速度より、毒が回るのが早いと言う事だ。

つまり、毒の量が多く回復速度が追いついていないのだ。

でも、その対策は取ってある。あらかじめ、視野に入れている範囲だから。

「分かりました。人数と、状態を詳しく教えて下さい。」

人数は6名。4人は自国の騎士達、2人は隣国の獣人だそう。

ひと通りの状態を移動中に聞く。私は用意して欲しいと頼んだものを持って行く。

先ずは、隣国の騎士団の団長さんだ。左手と右足を失ったのが原因。

そこから、体力が非常に危うい状態なのだ。私は団長さんの前に立つ。

「他の重症の方は、こちらに運んで下さい。もし、動かせないのであれば、報告を。」

「分かりました。」
私は治療の準備をする。

私が今から行うのは、魔法で血液をきれいにする方法だ。

魔法を弾くと言ったが、そこは工夫するので大丈夫である。

ただ、時間がかかる為、血液に近いもので足りない部分を補う事になる。

団長さんの手と足を、何とかしないといけないし。

でも、切られた手と足があるなら、くっつける事が可能だ。

「皆さん。今から行う治療は、患者が暴れる可能性があます。」

「抑えると言う事か。」
「はい。」

「分かった。」
「団長が助かるなら!」

獣人の人達と騎士が抑える。
「では、治療を始めます。」

血液を風魔法で取り出し、血液の予備を取り出した分だけ注ぐ。

その間、血液を解毒薬と魔法で毒を取り出す。その作業を素早く精密に終わらす。

治療は無事成功した。後は、切断された手と足を、風魔法と回復魔法で治す。

まあ、風魔法を糸状にして血管と繋ぎ合わせ、回復魔法をかけた。

よし、次だな。思ったより神経を使うし、操作も難しい。

1人1人的確に治す。私は3人目の治療で鼻血が出た。

思ったより、負荷がかかっている様だ。魔力量も少ないからね。

4人目の治療が終えた時には吐血した。しかし、後2名残っている。

独自調合のMPポーションと、HPポーションを飲んだりした。

そして、6人の重症者の治療を終えたのである。

その後に到着した獣人達も、解毒薬で治す事が出来た。

皆は順調に回復に向かっているが、後遺症や完全完治を確認する為、後日みる事になった。

私は治療などやるべき事は終えたし、資料作成もしたので休むよ。

次の日、重症者から鑑定判断や様子を聞いて行く。

全員見終わった頃には昼であった。後遺症がある者は、1人もいなかった。

良い事である。明日、また森の討伐に向かうそうだ。

明日は私も行くつもりである。私の予想確認の為である。

ないと信じたいが、新種と言い希少種が出て来たのだ。

確かめないと、被害は国まで及ぶだろう。
「レイラ殿!」

「貴女は……。」
そこには、あの時の女性獣人さん。

「私は、レイフィス獣王国第3騎士団団長の、ティナ・アスフィーナと言う。」

「私は第2騎士団所属の、レイラ・エバーガーデンと申します。」

「医師では無かったのか?」
「はい。こちらが本職です。」

「そうか。だが、君のおかげで我が番は助かった。本当にありがとう。」

「いえ、ご無事で何よりです。」
「何かあれば、頼って欲しい。」

「ありがとうございます。」
ティナ団長は去って行った。

ティナ団長は、犬族と聞いた。確かに、犬の耳と尻尾がある。

私はテントで、明日の準備をする。毒の魔物がいるのなら、準備はひと通りするべきだ。

回復薬も忘れない。
ーーそして、次の日が来た。


第2騎士団の集合場所に集まり、指定された班へ向かう。

「それじゃあ、確認するぞ。」
彼は、第3騎士団のダンさんだ。

隣にいるのは、グレインさんである。アトナの森の討伐で一緒だった人達だ。

集められたのは、アレンさん・セレス君・アビトさん・ガノスさん。

リアン君・クリス君・ミリヤちゃんの8名である。

私達の任務は、怪我人の誘導と前線の援護である。

後方支援と言え、巻き込まれて大怪我を負う事もある。

油断は絶対にしてはいけない。
「1人で行動するなよ。」

「「「はい!」」」
「「「了解」」」

私達は走り出す。テントから離れ、走っている途中に前方に魔物の気配。

先頭のダンさんが、合図を送って来た。私達は一定に距離を取り散開する。

とは言え、1人は駄目なので、3グループに分かれる。

ダンさんをリーダーとした、アレンさん・リアン君チーム。

グレインさんをリーダーとした、ミリヤちゃん・ガノスさんチーム。

アビトさんをリーダーとした、私・セレス君・クリス君チームである。

何故、散開したのかと聞かれれば、私達の任務を遂行する為だ。

ダンさんチームは、第2騎士団担当。グレインさんチームは第3騎士団担当。

私達は、魔導士団の担当と分けられている。さて、着いたな。

「前線援護部隊、到着しました。」
アビトさんの言葉に私達は騎士の礼をする。

「ごめんね。今、団長不在なんです。」
「えっ?」

「居場所はあそこですよ。」
指を刺された方向を見る私達。

ルネス団長は騎士団団長達と共に、魔物討伐している。

「僕は副団長のキース・アルジェントです。」
押し黙る一同に自己紹介。

相当肝が座っている様だ。見た目はチャラ男に見えるが、根は真面目なのだろう。

彼は、ハーフアップ髪型の銀朱色の髪に、シトラスの瞳をした美形さん。

なら、私達の出番はないかな。
「あの、レイラ先生が何故ここに?」

他の魔導士達が聞いて来た。
「私は第2騎士団所属ですので……。」

「そうでしたか。部下の治療、ありがとうございました。」

他の魔導士達も頭を下げて来た。
「「「ありがとうございました。」」」

「いえ、お気になさらず。」
感謝の言葉は多くの人に言われた。

命があって何よりだ。
「それじゃあ、前線に行きましょうか。」

……ドウイウコトカ、ワカラナイ。魔導士団達は、戦闘準備が出来たみたい。

って、魔導士団って近距離戦ではなかった筈だ。何故か共に行く事になった。




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